「沖縄気分が上がるカクテル、ください」。古民家で味わうオーダーメイドのカクテル
「沖縄気分が上がるカクテル、ください」。古民家で味わうオーダーメイドのカクテル
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食べる
初回投稿日:2022.12.15
最終更新日:2024.08.19
最終更新日:2024.08.19
名護(なご)の街なかに、ぜひ行ってほしい1軒の古民家があります。今から新たに建てることは不可能に近い、やんばるの山の木でできた一軒家。素足に心地よいつるつるの床板が、大切に住み継がれてきたことを物語っています。
この古民家に住みながら、「やんばるダイニング松の古民家」を営む松下豊さんは、職歴14年のバーテンダー。お店には、厳選した銘柄豚のしゃぶしゃぶなどが食べられるお座敷のほかに、バーカウンターがあり、ここではなんでも好きなカクテルをオーダーできます。
メニューには、カクテルの名前はひとつもありません。素材やお客様から受けるインスピレーションでつくるのが、松下さんのスタイルです。取材の日、曇り空の1日で気分を上げたかったので、「あ~~~夏が来た!!っていう感じのをお願いします」と言ってみました。すると、出てきたのがこちらの3種類(車だったので、こちらはノンアルコールです)。
「ファーマーズマーケットには地元で採れたフルーツがずらっと並んでいるし、近所のおばあが山の畑からシークヮーサーやグァバを持ってきてくれることもしょっちゅう。やんばるの人と自然の豊かさには、驚かされることばかりで」という松下さんの言葉どおり、夏の太陽と、自然のままの果実の恵みが、これでもか!と押し寄せてくるような、リッチな味わいでした。
特に美味しかったのがパッションフルーツのカクテル。驚いて、「パッションフルーツってこんなに美味しいものでしたっけ?」と尋ねてみると、隠し味にハンドメイドのシロップが入ってたことが判明。「パッションフルーツは、そのままだと甘みや味が出にくいんです。そこで、冬に実る甘いタンカンを加えて煮詰めておいたシロップです」。心憎いプロのひと手間で、素材が生き生きと輝くのだなあ、と感動しました。
シロップ以外にも、やんばる産のしょうが・黒糖・レモングラスを漬けた「やんばるモスコミュール」の素も手づくり。やんばるでしか、このお店でしか飲めないお酒の世界が、組み合わせ次第で無限大に広がっています。
お座敷でのお食事も、創意工夫をこらしたメニューから選ぶことができ、大満足の旅ごはんになること間違いなし。お腹がいっぱいになったら、バーコーナーに移動して、カウンターかソファでくつろぎながら、亜熱帯の夜を愉しんでくださいね。
松の古民家
- 住所 /
- 沖縄県名護市大南2-14-5
- TEL /
- 050-5485-8909
- P /
- 10台
- Webサイト /
- https://matsu-no-kominka.gorp.jp/
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