世界遺産・首里城を那覇まちま~いで巡る

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初回投稿日:2019.01.29
 最終更新日:2024.08.29

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那覇まちま~い ガイド

那覇市でもっとも有名な観光名所といえば、世界遺産・首里城です。一度行ったことがあるという方も多いかもしれませんが、まち歩きガイドと一緒に見て巡ると面白さが格段に違います。今まで見ていたものとは見え方が変わったり、理解の深さが変わってきて面白いのです。




リピーター続出という人気のまち歩きガイドは、(一社)那覇市観光協会が行っている「那覇まちま~い」。70を超えるコースの中でもおすすめのひとつが、新しい首里城コース「首里城物語り ~表舞台・裏舞台を見て歩く~」(大人1,000円+首里城入館料820円)です。




元々、首里城を巡るコースはあったのですが、2018年12月に内容をリニューアルしたばかり。これまで首里城には何回も行っている人でも楽しめる内容になっているのだとか。所要時間も旧プランよりもプラス10分延長して、100分コースとなっています。気になる「首里城物語り ~表舞台・裏舞台を見て歩く~」とは、具体的にはどのような内容なのでしょうか?




那覇まちま~いのプロジェクトリーダー・米村徳子さんに伺うと、「これまでの一般的な首里城見学とは違って、首里城の表舞台と裏舞台を巡ります。たとえば、男の世界と、女の世界があります。首里城内には、“政治を司る空間”と“居住空間”、そして“祈りの空間”があるのです。それにまつわる秘伝物語もすこし取り入れています」とのこと。




表舞台が正殿、裏舞台が居住空間の御内原(おうちばら/うーちばる)、祈りの空間が京の内(きょうのうち)。とくに新コースで追加となったのが、京の内です。正殿の奉神門(ほうしんもん)に向かって右側にある石門のアーチをくぐると、京の内といわれるエリアがあります。ここは神女たちが国の繁栄や五穀豊穣を祈っていたという祭祀空間だったのだとか。神の依り代となる木々が生い茂り、空気もすこし違うような気がします。




また、神聖な雰囲気があるだけでなく、京の内の展望台からは那覇の街並を一望でき、東シナ海や太平洋も眺めることができて、とても気持ちの良い空間でした。




そしていよいよ、首里城の正殿へ。2年3ヶ月をかけた正殿の漆塗りの塗装工事が先月完了し、綺麗になったばかりでピカピカの首里城。この大きな屋敷の部分が世界遺産かと思ってしまうかもしれませんが、じつは正殿地下に残る遺構の部分が世界遺産なのです。正殿の中では地下にある遺構の様子を確認することができます。




また正殿地下の遺構のほか、城壁の一部にも世界遺産として認められた遺構が残っています。遺構石積部分は「あいかた積」で復元部分は「布積」と、異なる石組みが重なっているところもあり、そこも案内してもらいました。




そのほかにも面白い石組み部分としては、ハート形の石が地面に埋め込まれていたりするので見つけてみてくださいね。




最後にもうひとつ、居住空間の正殿裏側エリア、御内原に通じる淑順門(しゅくじゅんもん)に到着すると、御内原の女性たちの様子が詠まれた琉歌(りゅうか)を紹介してくれました。

首里城には何度も来たことがあったのですが、今まで気が付かずに通り過ぎてしまっていたところに歴史や物語があったり、世界遺産の本当の部分などをわかりやすく説明してもらえたり、まだまだ新しい発見がたくさんありました。




首里城にまだ行ったことがない人はもちろんのこと、もう一度首里城を深く知ってみたいなと思う人にも、那覇まちま~いの「首里城物語り ~表舞台・裏舞台を見て歩く~」はおすすめです。

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那覇まちま~い「首里城物語り ~表舞台・裏舞台を見て歩く~」

電話予約 /
098-860-5780
公式サイト /
https://book.naha-navi.or.jp/
備考 /
こちらの情報は取材当時のものです。最新の情報はHP、または直接お問い合わせください。

桑村 ヒロシ(KUWA)

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