宮古島の温かい大人たちに支えられている高校生カフェ「んまがぬ家」
宮古島の温かい大人たちに支えられている高校生カフェ「んまがぬ家」
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初回投稿日:2016.05.20
最終更新日:2024.07.30
最終更新日:2024.07.30
何気なく訪れた場所でたまたま注文したご当地グルメが、想像以上においしかったという経験はありませんか?大手旅行サイトのランキングでも上位に選ばれるトップクラスの美しいビーチを抱える宮古島にある「んまがぬ家」(んまがぬや)はそんなお店の一つでした。
看板メニューはオリジナルの宮古そば「んまがぬ家そば」。温麺と冷麺の2種類を楽しめます。温麺は沖縄そばとラーメンのいいところを組み合わせたハイブリッド。豚骨をじっくり煮出した特製スープと宮古島では珍しい生麺のマリアージュが最高!ロース肉ではなく三枚肉を丁寧に味付けして手作りしたチャーシューとメンマがトッピングされています。
冷麺は、もちもちの生麺に自家製のゴマだれの組み合わせ。トッピングはえのきなめたけにオクラに梅肉。ゴマだれのコクに梅の爽やかな酸っぱさがピタリと重なっています。
温麺、冷麺のいずれとも完成度が高く、もう一度食べたくなること間違いなし。
宮古島(みやこじま)の方言で「孫の家」を意味する「んまがぬ家」。聞けば全国でも珍しい高校生カフェだそうです。オープンしたのは2013年。宮古島の学校に通う高校生たちが中心になって、メニューのセレクトからレシピづくりまでを行い、平日は大人、週末は高校生が切り盛りしています。
開店のきっかけは、テレビドラマ『高校生レストラン』のモデルになった「まごの店」の仕掛人、岸川政之さん(三重県多気町役場)の講演会。岸川さんが紹介した高校生による地域活性化の事例に心を動かされた高校生が、宮古島でも何かやりたいと声をあげたのが始まりなのだそう。
その後まもなく、宮古島で結成された「高校生仕事クラブ」の高校生が中心になって、商品開発から製造、販売、 経理まで飲食店の経営を一貫して行っていく場としてスタートしたのです。
地域で栽培された野菜や果物、地元で育った鶏や豚など、宮古の素材をなるべく使用。新鮮なもずくを使ったじゅーしー(沖縄の炊き込みご飯)、マンゴーを使ったデザートや、多良間島の黒糖、宮古島の紅芋、宮古味噌を活かしたラスクと豆菓子などスイーツ類も楽しめます。
パティシエやお医者さん、看護師と将来の夢は人それぞれな高校生たちが、地域の大人たちに支えられ、三重県で開催された第1回全国高校生「まごの店」グランプリで優勝したり、研修で視察に行った岡山の産業祭でたくさんのことを学んだり、普段なかなかできない経験を通して大人になっていく場でもある「んまがぬ家」。他のお店とは一味違う魅力が多くの人を魅了しています。宮古島にお出かけの際はぜひ、訪ねてみてください。
んがまぬ家
- 住所 /
- 沖縄県宮古島市平良字西里 1440-1(あたらす市場併設)
- TEL /
- 080-4280-5036
- Webサイト /
- https://www.facebook.com/nmaganuya/
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