写真で振り返る…『第2回久米島トライアスロン大会』オフィシャル的想い出(あるいは、牧歌的モーメントの微笑ましきシークエンス)
写真で振り返る…『第2回久米島トライアスロン大会』オフィシャル的想い出(あるいは、牧歌的モーメントの微笑ましきシークエンス)
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歴史文化
初回投稿日:2016.03.20
最終更新日:2024.07.30
最終更新日:2024.07.30
最近の仕事で最もインプレッシヴだった『久米島トライアスロン大会』(主催:同実行委員会・共催:沖縄県・琉球新報社)。オフィシャルとして、説明会からアフターパーティーまで、まるっと撮影させていただいた。ワガ沖縄CLIPではといえば、FBにてチラっとお伝えしたけど、今回はお気に入りのカットをいくつかお披露目。
“日本一早いトライアスロン大会!”を標榜する同大会。第2回となる今年は、去る2月28日(日)、久米島東海岸南部『イーフビーチホテル』をスタート&ゴールとして開催。総距離69km(スイム2km・バイク47km・ラン20km)のコースを、計214人がエントリーし、個人の部176人中170人、リレーの部11組38人のうち10組が完走。
言うまでもなく重要なのは、天候。前日27日(土)16時の説明会時は、バケツをひっくり返したような凄まじい土砂降り…。が、当日は一転。打って変わって朝日が眩しい爽やかな晴天に。気まぐれな天候というドラマティックな舞台装置が、これ以上無いほどに機能。いやおうなく盛り上がりつつ、開幕。
ところで、オフィシャルの仕事内容は、「朝一番の水質検査に開会式、レースはもちろん、表彰式、夜のアフターパーティーまで、あますところなく撮影。レースは、トップ選手をマークするのではなく、できるだけ多くの参加者を。また、スタッフやボランティア、応援の模様など、要所をくまなく抑える」こと。
まだ暗い6:00過ぎの水質検査&選手受付に始まり、メインとなるレースは8:00〜15:00、20:00ラストのアフターパーティーまでのおよそ14時間を、1カメ(つまり、これだけのロングスパン&広範囲をカメラマン一人)体制で、ブチ通し。言うまでもなく、稀に見るタフすぎな仕事ではあったものの、初めてのスポーツ大会撮影ということもあり、モチベーション高く臨めた。
レースの撮影は、全くもって体力&フットワークがものを言う。スイムの際は、水着着用。水温約15度、早朝の海にモモまでつかり、スタートシーンを激写。選手の激しいアクションによる水しぶきで、カメラはもちろん(海水で)ぴちゃぴちゃ…。
続いてバイク&ランでは、原付きに乗って、選手とともに全コースを周回。日中は雲も無い快晴。最高気温22.4度で、熱中症も心配された。それでも、アップダウンの激しい久米島ならではのロケーションは、厳しくも明媚。海・山・緑、民家や市街地と、めまぐるしく変化する背景は、選手はもちろん撮り手をも大いにワクワクさせてくれた。
先頭集団ははるか先。その多くは、マイペースで山道・海沿いをゆるりと駆け抜け、時に笑顔でカメラに手を振る市民ランナーの皆さん。トライアスロンという、ややもするとエキスパートオンリーで染まりそうなハードな世界観とは、まるで逆を行くゆるやかな緊張感がいかにも心地よい。
そして何より。全行程で見え隠れする献身的なボランティアの動き、そして眼差しも温かなしまんちゅの応援は、やはり沖縄の大会ならでは。『NAHAマラソン』を彷彿させる牧歌的な雰囲気は、いつ触れ合っても素敵だ。
15:00、本来はこの段階でレース(強制)終了だが、最終ランナー1人があとちょっと…と号砲は鳴らず。15:17、最後の一人であったご高齢の走者が見事ゴールイン&ここで号砲! 盛大な拍手に迎えられ、爽やかな感動と、溢れる笑顔の中、大会は幕を閉じた。
ご存知の通り当大会は、(合計約226kmからなるロング・ディスタンスではない)ショート・ディスタンス。もちろん、ガチな本気トライアスリートもノミネートしているが、リレーの部が設けられるなどアマチュアも決して少なくない。故に、ゴールでは、沿道のお子さんと一緒にフィニッシュ!など、市民参加型ならではの微笑ましき瞬間が多いのも印象的だった。
直接レースに出場したわけではない。でも無事撮り終えた。もちろん完走したわけではない。でも共に走り抜けた。ファインダー越しに己(のみ)の中で芽生えた熱いロマン。全身全霊でゴールしたアスリートたちが、戦友にしか見えない(勝手に)のは、裏方に徹したオフィシャルカメラマンならでは、の密やかな愉悦…と言えそうだ。
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「沖縄 ☓ スポーツ」は、頗る相性良し、を改めて認識。これからも、この心地よい魅惑のシナジーを目撃し続けたい。折にふれて。
第2回久米島トライアスロン大会
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