連載/島の恵み、島の味 その28 黄金芋
連載/島の恵み、島の味 その28 黄金芋
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初回投稿日:2015.11.25
最終更新日:2024.08.30
最終更新日:2024.08.30
沖縄では土壌が適しているということもあり、各地で芋の栽培が盛んに行われています。中部地方の西に位置する読谷村(よみたんそん)では紅芋が有名です。そして、東側のうるま市伊計島は黄金芋(おうごんいも、くがにいも)の産地として知られています。
今回は伊計島の黄金芋を使った品々をご紹介したいと思います。沖縄本島の中腹にある勝連半島からのびる「海中道路」を渡ってから25分ほど車を走らせると、紺碧の海が広がる伊計島に着きます。闇夜に輝く星空がとても素敵な島で、車で行ける気軽な離島として観光客にも人気です。
今回は伊計島の黄金芋を使った品々をご紹介したいと思います。沖縄本島の中腹にある勝連半島からのびる「海中道路」を渡ってから25分ほど車を走らせると、紺碧の海が広がる伊計島に着きます。闇夜に輝く星空がとても素敵な島で、車で行ける気軽な離島として観光客にも人気です。
人口300人余りの島では、サトウキビ、葉タバコなどの農業と漁業が産業の中心です。約20年前に茨城県から黄金芋の苗を3つほど譲り受けて、県内3カ所に植えることになりました。その結果、伊計島の土壌が最も適していたことから黄金芋の栽培が始まりといわれています。
器 山田義力(税込3,888円)
表面の皮は赤茶色で、中は橙色ですが、火を通すと鮮やかな黄金色になります。独特の粘り気と上品な甘さは、炒め物やポタージュなど日頃の食卓の素材としても使い易く、甘みを生かしてスイーツにも活躍出来る優れもの。また、12~2月中頃以外はいつでも植え付けが可能なため、一年中収穫も可能な食材です。
ただ、芋に寄生する虫がいるため、残念ながら生のまま県外へ発送することは出来ません。その美味しさを多くの人に知ってもらうために、地元では県外にも送ることができる黄金芋を加工した商品の開発が行われています。今回は、伊計島で黄金芋の無農薬、無化学肥料栽培をしながら加工食品を製造販売している「黄金茶屋」にお邪魔しました。
ただ、芋に寄生する虫がいるため、残念ながら生のまま県外へ発送することは出来ません。その美味しさを多くの人に知ってもらうために、地元では県外にも送ることができる黄金芋を加工した商品の開発が行われています。今回は、伊計島で黄金芋の無農薬、無化学肥料栽培をしながら加工食品を製造販売している「黄金茶屋」にお邪魔しました。
2012年に長年勤めた会社を早期退職された村田孔彦(むらたよしひこ)さんは、奥様の実家うるま市へ夫婦で移住しました。かねてから夢見た農業を始めましたが、夏場の照りつける日差しと無農薬、無化学肥料栽培の壁となる芋ゾウムシとの闘いに翻弄される毎日。理想と現実の差は激しく、はじめは収穫しても干ばつの被害でほとんどが出荷することが出来ませんでした。
「皮をむいたら普通に食べられるのに」そんな思いから出荷出来ない黄金芋をなんとか活用しようと、商品の開発に取り組みました。そして、2014年9月に世界遺産勝連城跡の麓に黄金茶屋をオープンします。
地元の人に愛される「こがねチャンまんじゅー」は、ふっくらと蒸し上げられた生地と、黄金色に輝くネットリとした食感の餡が特徴。素朴な風合いと優しい甘さは、一口食べると思わず顔がほころんでしまいます。
数量限定の焼き芋は、焼き上がりの良い香りとともに、焼きたてを「はふはふ」いいながらかじりたくなる人気商品。
お昼時にオススメなのが、揚げたての黄金芋コロッケを挟んだコロッケパン。コロッケは単品でも熱々の揚げたてを買うことが出来、外はカリカリ、中はしっとり。カボチャほど甘みの強さも感じられず、程よい甘みがまた油とよく合います。
店で使っている油は、関西から取り寄せている米油。日本人の身体にあったヘルシーな油を使っているので、食後の胃もたれを気にせずいただけちゃうのです。
そして、黄金茶屋の誕生に無くてはならない「みのむしあげ」についてのお話をほんの少し。
村田家では、記念日になると奥さんが家族のために「みのむしあげ」作っていました。鶏肉に細長くスライスしたジャガイモを衣にカラっと揚げた一品は「誰かのお祝いや記念日には揚げたてを必ず食べています」と微笑みながら語る息子の倫弥(ともひろ)さん。黄金茶屋をオープンする時「家族の思い出の味も一緒に出してみよう」と、衣に黄金芋を加え店頭に並べたのが始まりでした。
味付けは地元・浜比嘉島の天然塩を使い、揚げたてに宮城島産の雪の様なパウダーの「ぬちまーす」を少しふりかけて。揚げたてが一番美味しいから、是非その場で食べるのがオススメですと言われ、思わずパクり。カリカリした香ばしい黄金芋とジャガイモ、そしてアツアツの鶏肉。
これは、、、一言でいうと「ビールとの相性バツグン!!!」 生ビール片手に一本、そしてもう一本と頬張ってしまいそうな味わい。勿論、お店では一番の人気商品です。
黄金芋を栽培しながら家族力を合わせてお店を切り盛りしている村田さん。当初は農業に見向きもしなかった息子さんも今では関東から移住しご両親を手伝っています。そんな、アットホームな雰囲気が心地の良いお店です。
アツアツの「みのむしあげ」をその場で食べながら、黄金芋の一品たちをお土産に。島の恵みと作り手の人柄にに出会える旅はいかがでしょうか。
黄金茶屋※下記住所へ移転しました。
- 住所 /
- 〒904-2301 沖縄県うるま市与那城照間1860−1
- TEL /
- 080-9242-9604
- Webサイト /
- http://www.ougonchaya.com/
FB/https://www.facebook.com/ougontyaya/
【掲載商品に関するお問い合わせ】
Galleryはらいそ
住所/沖縄県うるま市石川曙1-9-24
電話/098-989-3262
HP/https://haraiso.gallery/
FB/https://www.facebook.com/haraiso.gallery
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