ファンタジーな紅型でつくられた色とりどりの雑貨たち

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初回投稿日:2013.10.26
 最終更新日:2024.08.29

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色とりどりのメルヘンな紅型(びんがた)。
沖縄県南城市(なんじょうし)にある紅型雑貨•虹亀商店のオーナーであり、作家の亀谷明日香さんの描く紅型は古典の紅型表現とは異なる、まるで新しいファンタジーのような世界だ。

紅型の掛け軸


またその紅型が行灯やポーチ、携帯ケースや洋服、掛け軸など普段の生活に使えるさまざまな物として形を変える。

紅型のポーチ

紅型の洋服

特に人気のあんどんは、後ろから照らす照明と型を使った紅型の表現技法がうまく重なってカラフルな影絵を思わせる。

紅型の行灯


またウェディングのウェルカムボードや家の表札等のオリジナルアイテムもオーダーメイドできる。

家の表札


「オーダーメイドの注文が入るとその人の為に、と一度しか使わないオリジナルな絵柄を考える事が多いんですよ」。
と言って亀谷さんはオーダーメイド用に型を彫り始める。
通常、型というのは同じ柄を複数生産するために使われるものだが、それを一点もののために彫るというのだからその本気ぶりが窺える。

国際通りにある琉球ガラスとやちむんのお店「ハイビスカス」の為に細かく彫られたオリジナルの型を見せてもらうと、その繊細さと美しさにため息が出た。

紅型の型


亀谷さんが創る紅型のモチーフは、沖縄の自然に根差すガジュマルやクジラ、そして海。

古典的な紅型の柄は、菊や牡丹に鶴や亀など、本土の文化を取り入れたものが多く沖縄の自然をモチーフとしたものは意外と少ない。
けれど高校時代に一人旅で沖縄に来て以来、沖縄に惚れ込み沖縄の自然をとても愛していた明日香さんは、進学先に沖縄を選び、
そこで出会った紅型で沖縄の自然を表現すると決めたのだそう。あまりの沖縄好きに頭が下がる思いだ。

古典の色使いには無いエメラルドグリーンを使用するのも沖縄の海の美しさを表現するため。I

染料

紅型のクジラ

今後はもっと図柄を発展させ、世界観を広げながら大きいものの制作に挑んでみたいそう。

「もともとは道売りから始まっているので、作品だけで終わらせる事無くふだんの暮らしに使ってもらえるものを、と意識しています」。

自分へのプレゼントとして、大事な人たちへの沖縄土産として。
カラフルで洗練された沖縄らしい雑貨は、きっと世代を問わず喜ばれる筈だ。

作家の亀谷明日香さん(写真左)
 

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虹亀商店

住所 /
沖縄県南城市知念字吉富サウジ原 335-1
Webサイト /
https://nijigame.com/

沖縄CLIP編集部

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