与那国島伝統野菜クシティ。タイ語でパクチー、英語でコリアンダー!
与那国島伝統野菜クシティ。タイ語でパクチー、英語でコリアンダー!
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食べる
初回投稿日:2015.02.11
最終更新日:2024.08.21
最終更新日:2024.08.21
先日、与那国島に仕事で行ってきました。これまで何度も与那国島に足を運んでいますが夏に行くことが多く、真冬に行けたのは初めて。
なんでわざわざ、海風吹きすさぶ寒い冬に行けたのが嬉しいかって、それは、「クシティ」の旬な時期だから!
写真を見てわかる人も多いと思いますが、与那国方言で「クシティ」とは、タイ語でパクチー、英語でコリアンダーのこと。
与那国島の人たちはクシティが大好き。そのまま野菜としてもりもり食べます。お隣の台湾から渡ってきたといわれ、戦前から日常的に食されています。現在94歳になる島のおじぃも、子どもの頃から食べていたと話していたそう。
10月から3月が栽培、収穫時期で、島内の売店には袋詰めされたクシティが並び、居酒屋さんでは、ツナであえた「クシティサラダ」などのメニューが登場。なんと学校給食にもお目見えするそうです。
これまでほとんど島内で消費され、島外に出回ることがなかったので、パクチー好きなわたしは、冬の与那国行きにどれほど想い焦がれていたことか。育ちすぎない、若い芽を食す与那国島のクシティは、柔らかくて本当においしいんです!
こちらは、島の居酒屋さん「どぅーらい」でいただいたクシティサラダ。ごまドレッシングでした。
販売用に広い畑で栽培している人は、ほんの数人だといいます。多くの島の人たちが、自分たちで食べる分を庭先などで育てています。
八重山のほかの島には、クシティを日常的に食べる習慣はなく、与那国独特の食材。京都の京野菜などと同じように、与那国島の“伝統野菜”に分類されるそうです。
空港レストラン「旅果報」でランチ。
お昼の定食のサラダにも、当然のようにクシティ。
丼ぶりは、こちらも与那国島特産、カジキの漬け丼。これもおいしかった。
去年から畑を拡大してクシティを育てる本田哲也さんの畑におじゃましました。緑がまぶしい新芽がわんさか。
「にがり農法があるように、与那国のクシティは潮風をたくさん浴びて育っているので、あじわいが深くおいしいですよ」とのこと!
与那国島でもたくさん食べて、大量に買って帰ってきました。石垣島の私のまわりにはパクチー好きが多く、与那国島のクシティがおいしいことを知っているのでおみやげに手渡すとみんな大喜びでした。
与那国島では、ツナと和えるのが主流のようですが、私は今いろいろなアレンジを研究しているところです。今のところ一番のヒットだったのは、にんにく醤油とカマンベールチーズで和えたサラダ。いくらでも食べれそうです。
そして嬉しいことに、この2月から、石垣島のJAファーマーズマーケットゆらてぃく市場でも本田さんが育てた与那国のクシティが並び始めました。
与那国島でも島の新しい特産にと動きだしています。パクチー好きのみなさん、ぜひ冬の与那国を訪ねてみてください!
居処屋どぅーらい
- 住所 /
- 沖縄県与那国町与那国62
- 電話 /
- 0980-87-2909
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