沖縄の旧盆エイサーめぐり
沖縄の旧盆エイサーめぐり
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あそぶ
初回投稿日:2017.09.08
最終更新日:2024.03.27
最終更新日:2024.03.27
沖縄ではお盆をいわゆる「旧盆」(旧暦7月13日(ウンケー)・14日(ナカビ、ナカヌヒー)・15日(ウークイ)の3日間)で行う家庭が多く、今年は9月の3日(日)・4日(月)・5日(火)でした。そして、沖縄本島で“旧盆の夜の風物詩”といえば、やっぱり「エイサー」ですよね。
エイサーとは、沖縄版の盆踊り(念仏踊り)のひとつで、集落内を道じゅねー(エイサーを演舞ながら練り歩き)して、各家庭のご先祖の霊を供養したり、無病息災や家内安全を祈念したりする旧盆行事です。各字(あざ)の青年会を中心に、ほぼ同じような時間帯で行われていることが多いので、エイサーが盛んな本島中部や南部を訪れてみると、どこからとなくエイサー太鼓の音が聞こえてくることがあります。
とはいえ、何時頃にどこへ行ったら良いのか見当がつかないかもしれませんので、ご参考までに、今年めぐったコースを中心にレポートしてみたいと思います。
エイサーとは、沖縄版の盆踊り(念仏踊り)のひとつで、集落内を道じゅねー(エイサーを演舞ながら練り歩き)して、各家庭のご先祖の霊を供養したり、無病息災や家内安全を祈念したりする旧盆行事です。各字(あざ)の青年会を中心に、ほぼ同じような時間帯で行われていることが多いので、エイサーが盛んな本島中部や南部を訪れてみると、どこからとなくエイサー太鼓の音が聞こえてくることがあります。
とはいえ、何時頃にどこへ行ったら良いのか見当がつかないかもしれませんので、ご参考までに、今年めぐったコースを中心にレポートしてみたいと思います。
今年のウンケーは、雷を伴う大雨だったため初日は見学を断念し、2日目(ナカビ)から撮影スタート。ナカビのエイサーなら、本島南部では糸満市の喜屋武(きゃん)のヘーランメー(農協前広場)で行われる「喜屋武エイサー・盆踊りの夕べ」が有名です。ところが、昨年はエイサーの担い手が不足し、開催を断念せざるを得ませんでした…。
今年は、OBの協力も得て、喜屋武エイサーが見事復活! もっとも復活を心待ちにしていた地元の方々をはじめ、県内外からも多くのファンが駆けつけました。今年は第1部が20時30分頃からはじまり(全2部)、2年ぶりの披露となったエイサー演舞は気合いもたっぷりで、聴衆を魅了しました!
今年は、OBの協力も得て、喜屋武エイサーが見事復活! もっとも復活を心待ちにしていた地元の方々をはじめ、県内外からも多くのファンが駆けつけました。今年は第1部が20時30分頃からはじまり(全2部)、2年ぶりの披露となったエイサー演舞は気合いもたっぷりで、聴衆を魅了しました!
また、エイサーがもっとも盛り上がる本島中部の沖縄市のナカビは、各青年会のエイサーがそれぞれの地域を道じゅねーした後、深夜24時をまわった頃に農連市場前(安慶田交差点近く)に集合して行われる各青年会のエイサー演舞が注目です。今年は、越来(ごえく)、嘉間良(かまら)、東(ひがし)、室川(むろかわ)、照屋(てるや)の5つの青年会が演舞を繰り広げました。場合によっては、ガーエー(エイサーの合戦)に発展することもあり、それも見所のひとつとなっています。
そして、旧盆最終日に行われるウークイ(送り盆)のエイサーがもっとも盛り上がります! エイサーのメッカの沖縄市や北谷町(ちゃたんちょう)のエイサーをはじめ、うるま市のエイサーもおすすめです。うるま市では、平敷屋(へしきや)の神屋(かみやー)の前で18時頃から行われる2つの青年会(西と東)の奉納エイサーがとても荘厳です。
パーランクーと呼ばれる小型の太鼓を、細めのバチで水平に打ち鳴らし、衣装も昔ながらの紺の絣の着物姿で、足元はなんと素足です。曲調もとてもゆったりとしており、一糸乱れずに演舞する姿は厳かで、美しいのです。
パーランクーと呼ばれる小型の太鼓を、細めのバチで水平に打ち鳴らし、衣装も昔ながらの紺の絣の着物姿で、足元はなんと素足です。曲調もとてもゆったりとしており、一糸乱れずに演舞する姿は厳かで、美しいのです。
同じく、うるま市の与勝半島では、屋慶名(やけな)青年会のエイサーも有名です。南部の糸満市喜屋武の青年会にエイサーを教えたのは、じつは屋慶名青年会のエイサーといわれています。その屋慶名エイサーをぜひ拝見したいところですが、屋慶名の集落内はとても道幅が狭いので、探して見つけるのがなかなか難しいのです。
たまたま休憩で入ったコンビニ(キングタコスの向かい)で、22時過ぎから23時頃に屋慶名エイサーの演舞が予定されているという情報を耳にし、タイミング良く拝見することができました。エネルギッシュでキレがあり、緊張感ある演舞で、とても惹かれるエイサーです。
たまたま休憩で入ったコンビニ(キングタコスの向かい)で、22時過ぎから23時頃に屋慶名エイサーの演舞が予定されているという情報を耳にし、タイミング良く拝見することができました。エネルギッシュでキレがあり、緊張感ある演舞で、とても惹かれるエイサーです。
さらに時間が許せば、そのまま海中道路を渡り、浜比嘉島(はまひがじま)の比嘉(ひが)集落のエイサーも訪ねてみたいところ。比嘉エイサーは、あの屋慶名エイサーの源流ともいわれているのです。
各家庭でウークイを終えたあとの深夜24時頃から、港近くの広場にて、島の青年たちをはじめ、壮年のかたや子供たちも集まり、一緒になってエイサーが繰り広げられます。提灯が掲げられた広場の四角には大太鼓が据え置かれ、中央にはパーランクーと手踊りが隊列を変化させながら演舞していきます。
その光景はどこか懐かしく、太鼓の音、へーし(囃子)の響きは、“心のふるさと”を感じさせてくれます。
各家庭でウークイを終えたあとの深夜24時頃から、港近くの広場にて、島の青年たちをはじめ、壮年のかたや子供たちも集まり、一緒になってエイサーが繰り広げられます。提灯が掲げられた広場の四角には大太鼓が据え置かれ、中央にはパーランクーと手踊りが隊列を変化させながら演舞していきます。
その光景はどこか懐かしく、太鼓の音、へーし(囃子)の響きは、“心のふるさと”を感じさせてくれます。
旧盆の時期が終わるとエイサーも一段落しそうですが、まだまだエイサーを観るチャンスがあります!
※最新の情報は公式HPをご参照ください。
『沖縄全島エイサーまつり』
『うるま市エイサーまつり』
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