連載/島の恵み、島の味 その23 島とうがらし②

連載/島の恵み、島の味 その23 島とうがらし②

Reading Material

食べる

初回投稿日:2015.02.04
 最終更新日:2024.08.30

最終更新日:2024.08.30

連載/島の恵み、島の味 その23 島とうがらし② クリップする

琉球歴文化体験モニタープログラム

見た目の可愛さに相反して、超絶激辛な島とうがらし。

前回の記事では、コーレグースをはじめとする、島とうがらしを使った商品を紹介しました。

先日、友人の送別会で、東村高江(ひがしそんたかえ)在住の岳(タケシ)さんと知り合いました。

そのとき、彼がなぜか持参していた自作の唐辛子オイル、その名も「タケシオイル」を見せていただき、その場で味見をさせていただきました。

「なにこれ超辛美味しい!!」、「これはなんで出来てるんですか?」と尋ねたところ、「オイルとニンニクと塩と島とうがらし、好みで醤油とか入れてもいいね。あと、調理の途中で目をこすっちゃ絶対にイケないよ。。。」と教えていただきました。

「ふむふむ、なるほど。今まで市場で生の島とうがらし売ってたけど、買う勇気もなかったし・・・。よし、作ってみよう!」ということで、早速作ってみることに。

いくつか瓶を用意して、シンプルに島とうがらし、浜比嘉島の塩、島ニンニクと、それにローズマリーを加えた2種類のオイルを漬けてみました。

島唐辛子のオイル漬け

今回はシンプルな方に菜種油、ローズマリーを加えたものにオリーブオイルを並々と。

風味の違うオイルで、どんな変化がつくのでしょう。

島唐辛子のオイル漬け

あとはこのまま1ヶ月以上放置。ただただ、放置。

タケシさん曰く「存在すら忘れる」というのがポイント(笑)

ソワソワしながら年末年始もぐっとこらえて存在を無視続けました。

島唐辛子のオイル漬け

さて、いよいよ1ヶ月経ちました。ようやく味見が出来ることに!

瓶をあけると、ニンニクの良い香りが立ち上がってきます。

タケシ師匠に味見のときのアドバイスも伺いました。

「まずは楊枝の先につけて舐めてみるといいよ。いきなりスプーンとか危険だから!」

「え???危険なの??」

そんな会話を思い出しながら、ドキドキ楊枝でひと口、まずはスタンダードなニンニク、塩、菜種油。ちょっぴりビビりすぎたか、最初は「?」という感じでしたが、すぐに、来ました、ピリ、ピリ、ピリリ。

でも火が吹くほどではありませんでしたが(笑)

菜種油のシンプルな香りの中に1ヶ月漬けこんだコクのある唐辛子の辛み。これはなんにでも合いそう。

ローズマリーとオリーブオイル、島ニンニクと塩はもう、香り豊かで、島とうがらしの量が多かったのか、こちらはやや激辛・・・ではありましたが、今すぐピザやパスタにかけたくなるお味。

島唐辛子のオイル漬け

折角だから何かにかけて味見してみたいなと、しかも小腹も空いて来たので、早速、近所のタコス屋へいそいそと出かけてきました(笑)

島唐辛子のオイル漬けとタコス

沖縄のソウルフードに島とうがらしのオイル相性は疑う余地もありません。

ニンニクのコクのある香りと1ヶ月熟成されたオイルの風味、程よい辛さのアクセントが、いつものタコスをより美味しくしてくれました。

これはもう、我が家の定番オイルになりそうです。ごま油、醤油、ナンプラーなどアレンジ自在な島とうがらしのオイル。

可愛らしい真っ赤な島とうがらしが手に入ったら、是非お試しくださいね。

・タケシオイルレシピ提供 石原岳
・ショットグラス/松本栄
・陶器/森永竜也
・撮影スタイリング/はらいそ/https://haraiso.gallery/


 

関連する記事

monobox(河野哲昌・こずえ)

同じカテゴリーの記事

琉球歴文化体験モニタープログラム