しあわせを運ぶパン《ベーカリーリンドン》

しあわせを運ぶパン《ベーカリーリンドン》

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歴史文化

放送日:2024.04.01 ~2024.04.05

初回投稿日:2024.04.29
 最終更新日:2024.08.23

最終更新日:2024.08.23

しあわせを運ぶパン《ベーカリーリンドン》 クリップする

名護市の住宅街にある1977年創業の「パンとサンドイッチの店 ベーカリーリンドン」。店主の古我知章さんが、奥様の純子さんとの結婚を機に始めたお店です。「子どものころに食べていた、焼きたてのあんぱんのおいしさが忘れられなくて。将来は自分も人を幸せにするパンを作りたい」という夢を叶えました。店名のリンドンは「幸せの鐘が響きますように」という願いが込められています。

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二人の息子と家族で営む

夫婦
「お店ではしょっちゅうケンカをします」と純子さん。なんでもいい合える関係があってこそ、47年間も夫婦でお店を続けてこられたのですね

現在は、剛三さんと泰士さん、二人の息子さんと、364日朝早くから夜遅くまで、パンを焼いています。

「僕たちは、パンのおいしい匂いで目覚めていました。楽しそうにパンを焼く父を見て、当たり前のようにパン職人を目指そうと思いました」と剛三さん。泰士さんは「パン作りは力もいるし、結構重労働なんです。力がある人がやらないとな、と思っています」

言葉は少なくとも、両親への尊敬と、労りの気持ちがうかがえます。

朝5時ごろからパンを焼き始める
毎日、朝5時ごろからパンを焼き始めます

従業員
「パンを作りすぎて腱鞘炎みたいになることもあります」と泰士さん

剛三さん
お客さんの「おいしいね」という言葉が何よりもうれしいと剛三さん

こだわりの素材で焼き上げる リンドンのおいしいパン

店内には天然酵母を主体とした、おいしくて体に優しいパンが50種類も並びます。パンの素材は必要最小限、副原料もできるだけシンプルに、アレルギーが気になる人のために、食パンには卵を使用しません。そして、なんといってもリーズナブルです。

あんぱん
章さんの幸せの思い出。あんぱんは160円

フレッシュバター
リンドンの一番人気、フレッシュバターを使った、フレッシュ(150円)は、47年前の創業当時から40円しか値上げをしていません

バゲット
フランス産の小麦粉で作るこだわりのバゲット(270円)は、小麦粉、塩、水のみで仕上げます。この美しい気泡がもっちりとした弾力と、リンドンならではのおいしさを物語っています

ライ麦パン
水・金曜日限定のライ麦パン(650円)は予約だけで売り切れになってしまうほど大人気。手間暇かけた優しさに溢れています 

あんことおもちのあんぱん
人気急上昇のあんことおもちのあんぱん(180円)は、食感がたまりません

子育て中に 食の大切さを見直す

サンドイッチを担当するのは純子さん。パンに挟むフィリング(具材)には添加物を使わない副原料を用いて、ほぼすべて手作り。体調が悪い方、つわりのある妊婦さんも「リンドンのサンドイッチなら食べたい」というシンプルなおいしさです。

野菜が高騰する季節でも、野菜をたっぷり使うのがリンドンのサンドイッチ。ここまで原料にこだわるのは子育てがきっかけでした。お店があまりに忙しく、外食が増えて、四人の子どもたちの食事を構えなかった時期があり、子どもが体調を崩したことで、改めて食生活を見直したそうです。

純子さん
サンドイッチは純子さんの担当です。持病がありながらも毎日店頭に立っています

サンドイッチ
野菜たっぷりのヘルシーなサンドイッチ

純子さんとともに歩んだ47年

ご主人
純子さんには言葉ではいい尽くせないほど感謝していると話します

「47年間にはどん底もありました。創業した当時は、大手企業直営のパン屋が主流で、ホームベーカリーは高いというイメージもあって、店を始めて3カ月ぐらいはとても大変な時期でしたよ。でもね、お客さんがおいしいといってくれるから、どんなに辛くてもやめようと思ったことはありません。当時、子どもだった学生が、今では子や孫を連れてやってくる。こんなにうれしいことはありませんよ」

地域にとってなくてはならないリンドンの鐘は、これからも優しく鳴り響きます。

パンとサンドイッチの店 ベーカリーリンドン

住所 /
沖縄県名護市大南2-5-10
TEL /
0980-52-0237
営業時間 /
7時〜19時20分

沖縄CLIP編集部

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放送日:2024.04.01 ~ 2024.04.05

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