GWは「伊江島ゆり祭り」。100万輪のゆりを見に行こう!
GWは「伊江島ゆり祭り」。100万輪のゆりを見に行こう!
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初回投稿日:2024.04.26
最終更新日:2024.08.26
最終更新日:2024.08.26
沖縄本島北部の本部町(もとぶちょう)から、フェリーで30分の離島「伊江島(いえじま)」では、毎年ゴールデンウィークに「伊江島ゆり祭り」が開催されます。海を望む広大な敷地に、100万輪のゆりが咲く、島の一大イベントです。
海岸に咲く野生のゆりから着想した「ゆり祭り」
「伊江島ゆり祭り」のはじまりは、昭和50年代に遡ります。当時の伊江村は、産業や観光資源に乏しく、サトウキビや葉タバコ、酪農といった限られた農業に頼っていました。しかし、それだけでは生活が成り立たず、多くの農家は収穫期を終えると出稼ぎに行きました。そんな不安定な状況を脱するため、新たに導入されたのがテッポウユリや菊といった花卉(かき)栽培です。
設備投資や後継者育成にも力を入れ、順調に生産を拡大していましたが、円高の煽りを受け、国内外への出荷が困難な状況に陥りました。行く先を失ったゆりの球根は、倉庫に取り残されてしまったのです。
ゆり農家を救済するため、打開策を練っていた村民たちは、島の北海岸『カダ原(ばる)』と呼ばれる場所に、かつてゆりが自生していたことに着目しました。もともとの土地の特性に、栽培技術を掛け合わせることで、一面のゆり畑を作れるのではないかと、観光産業へ向けた事業が始動しました。
村が敷地を整備し、ゆり農家が総力をあげて20万球のテッポウユリを植栽。カダ原(ばる)は新たに『リリーフィールド』と名付けられ、平成8年、第1回目のゆり祭りが開催されました。
以降、年々規模を拡大し、現在は3万人もの人々が訪れる一大イベントとなっています。
純白のテッポウユリと、彩豊かな世界のゆり100種
会場を真っ白に染めるのは、伊江島を代表的するテッポウユリ『ジョージア』と、オランダ産のテッポウユリ系『ショーアップ』です。それぞれの特徴を、ゆりの生育を担う玉木伸治さんに教えてもらいました。
「ジョージアは、他の地域でほとんど見られない希少な品種です。輪数の多さが特徴で、一株に10〜20輪の花を咲かせます。草丈が低く、茎も太いので雨風に強い。野外での祭りに最適です。自然に降る雨の量を見ながら水かけと品質管理を行い、6ヶ月かけて育てます」
「ショーアップは、ジョージアに比べて草丈が高く、やや上向きに花を咲かせます。輪数は3輪ほど。3ヶ月で花を咲かせます」
ゆり祭りの時期に合わせて、スタッフと時々ボランティアの手も借りながら、毎年10万球を手作業で植えます。今年は、植える間隔を例年より10cmほど狭めたおかげで、今まで以上にぎっしりと、隙間なく咲く真っ白なゆり畑を見られるそうです。
白いテッポウユリの先には、オランダやチリ、ニュージーランドといった海外の品種が100種類。赤、オレンジ、黄色、ピンクと色とりどりで、花びらの大きさや形も様々です。60種類はほぼ定着しており、40種類は入れ替えているのだとか。一部の品種は売店で購入できるので、お気に入りを探してみてください。
「ジョージアは、他の地域でほとんど見られない希少な品種です。輪数の多さが特徴で、一株に10〜20輪の花を咲かせます。草丈が低く、茎も太いので雨風に強い。野外での祭りに最適です。自然に降る雨の量を見ながら水かけと品質管理を行い、6ヶ月かけて育てます」
「ショーアップは、ジョージアに比べて草丈が高く、やや上向きに花を咲かせます。輪数は3輪ほど。3ヶ月で花を咲かせます」
ゆり祭りの時期に合わせて、スタッフと時々ボランティアの手も借りながら、毎年10万球を手作業で植えます。今年は、植える間隔を例年より10cmほど狭めたおかげで、今まで以上にぎっしりと、隙間なく咲く真っ白なゆり畑を見られるそうです。
白いテッポウユリの先には、オランダやチリ、ニュージーランドといった海外の品種が100種類。赤、オレンジ、黄色、ピンクと色とりどりで、花びらの大きさや形も様々です。60種類はほぼ定着しており、40種類は入れ替えているのだとか。一部の品種は売店で購入できるので、お気に入りを探してみてください。
村踊に音楽ライブ。ステージイベントも充実
会場内には、7つの飲食テナントと、5つの物販テナントが設置され、食事やお土産選びも楽しめます。乗馬体験やエアー遊具もあるので、小さなお子さんものびのびと遊びながら時間を過ごせます。
奥にある特設ステージでは、昼から夕方にかけてイベントが開催。国の重要無形民俗文化財に指定された伝統芸能『伊江島の村踊』、一般参加可能のカラオケ大会、県出身アーティストによる音楽ライブなど、さまざまな演目で連日盛り上がりを見せます。
来場者がその場で参加できる、島ならではのローカルイベントも実施。特産物”じーまみ”(落花生)を用いた『落花生投げ 伊江島大会』では、世界ギネス記録47.73mを目指し、投げた距離を競い合います。島の農業協同組合と漁業協同組合のプライドをかけた『汁対決 牛汁VS魚汁』では、食べ比べによる投票で勝者を決定。限定500食の人気企画なので、早めに会場でスタンバイすることをおすすめします。
奥にある特設ステージでは、昼から夕方にかけてイベントが開催。国の重要無形民俗文化財に指定された伝統芸能『伊江島の村踊』、一般参加可能のカラオケ大会、県出身アーティストによる音楽ライブなど、さまざまな演目で連日盛り上がりを見せます。
来場者がその場で参加できる、島ならではのローカルイベントも実施。特産物”じーまみ”(落花生)を用いた『落花生投げ 伊江島大会』では、世界ギネス記録47.73mを目指し、投げた距離を競い合います。島の農業協同組合と漁業協同組合のプライドをかけた『汁対決 牛汁VS魚汁』では、食べ比べによる投票で勝者を決定。限定500食の人気企画なので、早めに会場でスタンバイすることをおすすめします。
夜はゆりのライトアップで癒しの時間
賑やかな昼間とは一転、夜はライトアップされた幻想的な雰囲気が会場を包みます。ゆりの甘い香りがより一層感じられ、静かな波の音に癒されます。5月4日・5日の夜は、伊江島産のサトウキビから生まれたラム酒、イエラム サンタマリアが味わえる『IERUM Night Bar』がオープン。星空の下、カクテルを片手に散歩するのも良いかもしれません。
会場は入場無料で、閉館時間もないためいつでも自由に出入りできます。ただし、ステージイベントは祝日のみですので、各日程はホームページで事前にご確認ください。
また、まつり期間中は、フェリーの時刻に合わせて伊江港と会場を往復する無料のシャトルバスが定期運行しています。車をお持ちでない方も気軽にぜひ足を運んでみてください。
沖縄CLIPフォトライター 松田藍
会場は入場無料で、閉館時間もないためいつでも自由に出入りできます。ただし、ステージイベントは祝日のみですので、各日程はホームページで事前にご確認ください。
また、まつり期間中は、フェリーの時刻に合わせて伊江港と会場を往復する無料のシャトルバスが定期運行しています。車をお持ちでない方も気軽にぜひ足を運んでみてください。
沖縄CLIPフォトライター 松田藍
「第27回 伊江島ゆりまつり」
- 住所 /
- 国頭郡伊江村東江上3087
- TEL /
- 0980-49-2906(伊江村役場商工観光課)
- 開催期間 /
- 2024年4月27日~29日・5月3日~5月5日
- Webサイト /
- https://www.iejima.org/document/2024040200044/
- 開花状況・イベント情報 /
- https://www.instagram.com/iejima_tatchun/
- フェリー運行時刻 /
- https://www.iejima.org/document/2015012100097/
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