180度の絶景パノラマ!沖縄の県産食材がたのしめる「CAFE FUKURUBI」【古宇利島】

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初回投稿日:2024.06.28
 最終更新日:2024.06.26

180度の絶景パノラマ!沖縄の県産食材がたのしめる「CAFE FUKURUBI」【古宇利島】 クリップする

沖縄本島から車で行ける古宇利島(こうりじま)。島の北側のハートロックのほど近くの高台に、180度に広がる水平線を眺めながら食事が楽しめるカフェレストラン「CAFE FUKURUBI(カフェ フクルビ)」はあります。

フクルビは古宇利島のカフェの先駆け

外観

千葉県出身のオーナー 田島孝司さんは、19歳の頃に勤めていた建築会社の仕事の都合で沖縄に移住しました。ところが不況の影響もあって移住半年ほどで会社を退職し、その後も沖縄県内で建築関係の仕事を探しますが、当時は“県外出身”というだけでなかなか雇ってもらえない時代だったそうです。
 
そんな中、先輩に連れていってもらったダイニングバーで求人の貼り紙を見つけ応募したところ、あっさり採用となり飲食業界に飛びこむことになりました。そのお店は土地柄、地元のお客さんが多い場所。「癖のあるマスターと癖のあるお客さんに揉まれて、沖縄のことも色々教えてもらいました」。

古宇利大橋

6年ほど勤めた後、知り合いから「古宇利島に空き物件がある」と教えてもらい、26歳で独立へ。名護市の屋我地島(やがじしま)と今帰仁村(なきじんそん)の古宇利島が、全長1,960mの古宇利大橋で繋がった年の翌年、2006年のことでした。

Fの看板

「好きな魚の名前」ということでつけた店名の“フクルビ”は、沖縄の言葉でモンガラカワハギのこと。2024年で18年目を迎えるフクルビは、この島のカフェの先駆けとも言えるお店です。

沖縄県産の食材を使った豊富なメニュー

外看板

カフェのメニューには、季節の野菜や果物など沖縄県産の食材が取り入れられていて、中でも「古宇利島産の純黒糖」は田島さんが大切にしている食材のひとつです。
 
丁寧に灰汁を取り、サトウキビの糖度に合わせて作り方を変えるという手間暇をかけた純黒糖は混じりっけのない味わい。「島の先輩たちが作る黒糖は、県内でトップだと思うくらいおいしいんです」。

リリコイバターピザ

その純黒糖は、人気メニューの黒みつフレンチトーストやドリンクにも使われているのですが、中でも特におすすめなのがリリコイバターピザ。サクッと軽い食感のピザ生地に、パッションフルーツで作る自家製リリコイバターの酸味と純黒糖を使った黒みつ入りの生クリームは相性抜群です。
 
他にも沖縄県産の食材を使ったメニューは、島とうがらしと島ニンニクのオイルパスタや県産ヨモギのジェノベーゼ風ソースのピザ、ドラゴンフルーツやマンゴーを使ったカラフルで南国感あふれるドリンクなど、豊富に用意されています。

食事以外からも感じる島の豊かさ

外観

フクルビは、古宇利島内で何度か場所を変えていて現在の高台の場所は3か所目。「この土地を見た時に一面が海ですごく気に入って」と、その海と自然に囲まれた地形を活かすようにウッド調の店内は海側が全面テラス席で、風が通る開放的な造りになっています。

パラソル

晴れた日にはテラス席から伊江島にそびえ立つ城山(ぐすくやま)、通称「伊江島タッチュー」を望むことができ、夕暮れ時には地平線に沈むサンセットを楽しむことができます。

帽子

また店内の壁には、アダンの葉で編まれた琉球パナマ帽が飾られていて、これらは田島さんの手づくり。アダンは亜熱帯から熱帯地域の海岸近くに自生する植物で、その葉を使った帽子の編み手(ボウシクマー)は、戦前には沖縄県内に数万人いたといわれています。戦後一度消えかけた琉球パナマ帽ですが、近年復活の兆しを見せていて、田島さんも時間を見つけては編み進めているのだそうです。

店内

広々としたカフェスペースでは、事前予約制でアダン葉を使ったコースターやバングル作りのワークショップも開催しているそうで「こういうものもあるよって知ってもらうきっかけになれば」と話してくれました。

集合写真

聞けばきくほど、島に暮らす人や自然への想いが伝わってくる田島さんのお話。北部ドライブの後は、フクルビでおいしい食事を食べながら沖縄の自然や文化にちょっと触れてみませんか?

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CAFE FUKURUBI

住所 /
沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利2516
営業時間 /
12:00〜18:00
定休日 /
不定休
P /
あり
Webサイト /
https://fukurubi.com/

上村 明菜

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