沖縄独自の文化&風習7選!お盆や旧正月、魔除けやお守り
沖縄独自の文化&風習7選!お盆や旧正月、魔除けやお守り
Reading Material
おすすめ
初回投稿日:2022.11.28
最終更新日:2024.11.11
最終更新日:2024.11.11
目次
沖縄独自に受け継がれる、先祖を敬う文化や季節を感じられる風習などをご紹介します。沖縄に住んでいなければ、なかなか触れることのないローカルな情報ばかりですが、県民が大切にする考えや暮らしを知ることができると思います。
1.あの世のお金「ウチカビ」
沖縄ではお盆などでご先祖を供養する時に、「ウチカビ」と呼ばれる“あの世で使うお金“を送る風習があります。漢字で「打ち紙」と書くウチカビは、和紙のようにすいた薄手の紙に銅銭の型がたくさん打ち込まれています。シーミー(清明祭)、旧盆のウークイ(最終日)には、仏壇の前で「ご先祖様があの世でお金に困らないように」と願いを込めてウチカビを燃やし、ご先祖様を見送ります。
2.「サトウキビ」を杖代わりに
同じくお盆の時期になるとスーパーのお盆コーナーで見かけるのが、長く切られた「サトウキビ」です。これは食べるためのものではなく、お供者として仏壇に飾るためのもの。ご先祖様があの世に帰る時に「疲れないように、転ばないように」と、杖の役目を果たします。
3.魔物が砕け散る「石敢當(いしがんとう)」
T字路や三叉路に多く設置された「石敢當(いしがんとう)」は、魔除けの効果があると言われています。沖縄では、魔物(マジムン)は直進する性質があると言い伝えられているため、まっすぐに突っ込んできた魔物をT字路や三叉路でやっつけるのです。色々なデザインがあるので、街を散策する時にぜひ見つけてみてください。
4.食べ物に添えるお守り「サングァー」
ススキなどの葉を十字にしたお守り「サングァー」は、古くからお供え物や食べ物に添えられ、子ども達をマジムン(魔物)から守るお守りとして信じられています。遠足のお弁当に添えたり、旅行へ行く時にカバンにこっそり忍ばせたりと、愛がこもった手作りのお守りです。
5.赤と黄色のお箸「うめーし」
沖縄の家庭や食堂でよく見かける赤と黄色のお箸は、方言で「うめーし」といいます。諸説ありますが、赤は太陽、黄色は月を表現すると伝えられています。赤は漆(うるし)で滑り止めの役割を。黄色はウコンで着色することで、殺菌、抗菌の効果があるといわれ、現代の食卓まで受け継がれています。
6.健康と無病息災を願う「ムーチー」
旧暦の12月8日に、家族の健康や無病息災を祈願する厄払いのために食べるのが「ムーチー」と呼ばれるお餅。沖縄でよく食べられるお菓子の1つで、白糖や黒糖、紅芋などで味付け・色づけをした餅を、月桃の葉で包み、蒸したものです。葉で包むので「カーサ(葉)ムーチー」とも呼びます。ムーチーを食べる日を境に寒さが厳しくなることが多いことため、「ムーチービーサー(餅寒い)」という言葉もあります。
7.寒い冬を乗り切る「トゥンジージューシー」
沖縄では、一年で最も夜が長くなる冬至(トゥンジー)の日に"ジューシー"を作って食べる風習があります。ジューシーとは沖縄の炊き込みご飯のこと。冬至の日は、豚肉やしいたけ、人参、かまぼこ、ひじきなどの普段頂くジューシーに田芋を加えた「トゥンジージューシー」を作って火の神(ヒヌカン)や仏壇にお供えし、家族の健康と子孫繁栄を願います。
※それぞれのスポットの情報は取材当時のものです。
最新の情報につきましては、公式サイト等でご確認ください。
同じカテゴリーの記事
よみもの検索