定番 vs 進化系? どちらの沖縄そばも味わえる「たからまちがー」
定番 vs 進化系? どちらの沖縄そばも味わえる「たからまちがー」
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初回投稿日:2025.03.16
最終更新日:2025.03.11
最終更新日:2025.03.11
王道の沖縄そばと、オリジナリティあふれる進化系。「どちらも食べたい!」という方におすすめしたいのは、那覇市小禄(なはしおろく)の住宅街にある「那覇そば処 たからまちがー」です。
築55年の古民家をリノベーション

「子どもの頃から沖縄そばが大好きでした」と話す店主の上原 良太さんは、沖縄を北から南まで様々な沖縄そばを食べ歩き、今でも、新店舗がオープンしたと耳にするとすぐに駆けつけるほどの沖縄そば好き。食堂を営んでいた祖母の家で食べるのもいつも沖縄そばで、物心つく頃から沖縄そばが身近にあったといいます。

そんな上原さんがたからまちがーをオープンしたのは、コロナ禍の2021年4月。当時居酒屋で働いていた上原さんは、夜の外出や飲み会の自粛をきっかけに“昼業態”にシフトした方が良いと判断。長い間住居として使用されていた築55年以上の古民家をリノベーションして、念願だった沖縄そば屋さんをオープンしました。
11時の開店と同時に入れ替わり立ち替わりお客様が訪れ、常に活気あふれるたからまちがー。


広々とした店内には、おばぁちゃんのお家を思い出す畳席(座敷)と、その奥のスペースにはおしゃれなカウンター席があります。
定番も進化系も!

「三枚肉そば」や「ソーキそば」「てびちそば」などの王道から「汁なしまぜそば」「鶏卵そば」など変わり種の沖縄そばもラインナップ。「月替わりそば」を楽しみに訪れる常連客も多く、2025年のテーマは“世界のスープ×沖縄そば”とのことで、1月はフランス。

海老の出汁に豆乳とトマトをブレンドし、乳化させてふわっとクリーミーなスープに海老をトッピングした「ビスク風沖縄そば」でした。
3月はシンガポールやマレーシアで親しまれているスパイシーな煮込みスープをイメージした「肉骨茶(バクテー)沖縄そば」。


いちばんの人気は、好きな具材を3つ選べる「スペシャルそば」。具材は鶏もも肉、三枚肉、軟骨ソーキ、てびち、ラフテー(豚バラの甘辛煮)、アグー腕肉チャーシュー、ゆし豆腐、アーサ(あおさ)、海ぶどうなどがあり、サイズは大(200g)・中(150g)・小(100g)から選ぶことができます。
いろいろ選べる「スペシャルそば」

とことん素材にこだわる上原さんが目指すのが“最後まで飲み干せるスープ”。沖縄県産のやんばる若鶏と鹿児島県枕崎市の鰹節から時間をかけてとった出汁と、前日に羅臼・利尻・日高3種類の昆布を8時間かけて水出しした出汁を合わせ、2種類の沖縄の塩とフランスの岩塩で味を整えたスープは、一切雑味のないクリアな味わい。

最初の2口目までは「ちょっと薄いかも?」と思うのですが、とても品が良く、素材の風味がしっかりと感じられるスープは、旨みが溶け込み、体にスーッと染み渡るおいしさです。
昔ながらの製法で作られ、県民から愛され続けている「亀浜製麺所」のストレート麺。届いた麺をあえて一度冷凍させることで中の水分が抜けて麺が締まり、コシが出るのだそうで、上原さんはこのひと手間を加えます。
そばと一緒にオーダーしたいのが、じゅーしー(沖縄風炊き込みご飯)といなり。

炊き立てのじゅーしーに刻んだふーちばー(よもぎ)を混ぜ込んだ「ふーちばーじゅーしー」は、まずはそのまま味わい、その後、残った沖縄そばのスープと合わせるとサラッと食べられます。

お腹に余裕があれば、京都のおあげを使ったほんのりと甘いいなりにぷっくりと盛り上がった卵黄をのせた「月見いなり」もどうぞ。

「福岡にサイフォンで出汁を作るラーメン屋さんがあるのですが、いつか沖縄そばで同じようなことができたら、と思っています。カウンター5席ぐらいの小さなお店で、目の前で仕上げる沖縄そばを…」と目を輝かせながら将来の夢を語る上原さん。
ファンの心をつかんで離さないたからまちがーの沖縄そばを、沖縄旅行中に味わってみてくださいね。
那覇 そば処 たからまちがー
- 住所 /
- 沖縄県那覇市高良1-6-13
- TEL /
- 098-955-0240
- 営業時間 /
- 11:00〜15:00
- 定休日 /
- 木曜日
- Instagram /
- https://www.instagram.com/takaramachiga_/
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