高い知識・経験・技術を持つシーカヤッカーと沖縄の海へ漕ぎだそう!「サンウェーブカヤックス」

高い知識・経験・技術を持つシーカヤッカーと沖縄の海へ漕ぎだそう!「サンウェーブカヤックス」

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あそぶ

初回投稿日:2024.08.14
 最終更新日:2024.08.13

最終更新日:2024.08.13

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しまんちゅ旅はじめました

運天さんのおすすめビーチ「村民の浜」

那覇空港から車で約1時間半で到着する沖縄県今帰仁村(なきじんそん)。まだまだ手付かずの自然が色濃く残るこの村で「サンウェーブカヤックス」を運営するシーカヤックツアーガイドの運天陵(うんてんりょう)さんとの待ち合わせ場所は「今帰仁の駅そーれ」。

海

梅雨明け間近の強い日差しと高い湿度で、じっとしているだけで汗ばむほどの天候。きっと今日は海もキラキラに輝くシーカヤック日和になるに違いない。

車

ワクワクしながら運天さんを待っていると大きなシーカヤックを3艇載せたワンボックスカーが到着し、その後をついていくこと10分。「村民の浜」(那覇空港からだと約1時間半ほどの)に到着した。

海

遠浅で透明度も高い「村民の浜」は地元住民の憩いの場にもなっている。「今帰仁村総合運動公園」の裏手にあって観光客は少なくてとても静かなビーチだ。

お客様の満足度が1番

真っ黒に日焼けした運天さんは車に足をかけ、一人で3艇のシーカヤックを下ろす作業に取り掛かる。使用するシーカヤックは本格的なもので、一般的なエントリーシーカヤックよりも細く長い。こんな本格的なシーカヤックを目にする機会は非常に少なく、体験ツアーでこれに乗れるのかと驚いた。

運天さん

運天さんが本格的なシーカヤックを使用する理由は、上級者向けのシーカヤックツアーがあるからだ。キャンプ道具や食材をシーカヤックに乗せて1泊2日のキャンプツアーや島渡りチャレンジツアーでは沖縄の海沖合まで漕ぎ進めることがある。
 
沖合の海は常に危険と隣り合わせで、恐怖心との戦いだ。想像以上に早い潮の流れや自分の背丈以上の高波を超えていくこともある。周りを見渡しても泳いで戻れる様な陸地は無い。自らの経験と知識、そしてシーカヤックだけが頼り。だからこそ本格的なシーカヤックが必要不可欠なのだ。

シーカヤック

上級者向けのシーカヤックツアーだけでなく、半日カヤック体験や夕暮れカヤックなど初心者向けのシーカヤックツアーも行っている。もちろん使用するシーカヤックは本格的な物。一般的なエントリーカヤックとは推進性が比べ物にならないほど違うそうだ。エントリーシーカヤック体験を何度か経験した人だからこそわかるその違いを、初心者でも感じることができるのは嬉しい。
 
もっと安いエントリーカヤックを使用すれば利益率は上がる。しかし売上や利益率よりもお客様の満足度を最優先に考えるシーカヤックガイドの本気度が窺い知れる。

ぶっ飛んだ師匠との出会い

運天さんは大学生の頃にシーカヤックと出会った。卒業論文制作の時に黒潮や漁師の暮らしについて研究する教授に同行してフィリピンのルソン島東部や四国・南西諸島を漕ぎ回ったことがきっかけだ。そこでシーカヤックガイドとして同行していた八幡暁(やはたさとる)さんと出会うことになる。後に運天さんの師匠となる存在だ。

運天さん

卒業後、運天さんは石垣島(いしがきじま)で八幡さんが経営する「手漕屋素潜店 ちゅらねしあ」に就職して技術を習得した。
 
そこは一般的なシーカヤックツアーではなく、離島を渡りキャンプをし、自然の中にどっぷり浸かるエキサイティングな経験ばかりだったそうだ。

運天さん

「とにかくぶっ飛んでるんです! 冒険家そのものです。普通はリスクゼロを目指すと思うんですけど、八幡さんはリスクを背負いまくる。もちろん最悪の事態を想定し限界は超えません。その限界を見極めることができるのは豊富な知識・経験と確かな技術があるからこそです。それがめちゃくちゃエキサイティングなんですよ」。師匠である八幡さんの魅力について語る。

海

八幡さんのスタイルを受け継ぎ、豊富な知識・経験と確かな技術がある現役のシーカヤッカーだからこそできるエキサイティングなシーカヤックツアーを提供することを決意。6年間勤務した後の2020年に独立し、今帰仁村にてサンウェーブカヤックスを開業した。

1番きれいな沖縄の海

今でも国内外問わず様々な海を漕ぎ回り、現役のシーカヤッカーとして活動している。毎年、正月明けから春休みの間には、分割式カヤック(5分割)のシーカヤックを持って遠征に出かける。
 
運天さん

パプアニューギニアの西側の海を750キロ漕いで旅をした時のこと。立ち寄る島々で現地の人と出会い、言葉は通じないもののジェスチャーや片言のインドネシア語でコミュニケーションがとれることが嬉しかったそうだ。もちろん食材は現地で調達する。毎日食べ物があり、安心して眠れるような環境ではない。そんなエキサイティングな旅そのものが運天さんのガイドスキルの高さに直結していることは言うまでも無い。

運天さん

「恐怖感すらもチャレンジ精神に変えてほしい。」
 
高い知識・経験・技術を持つ現役のシーカヤッカーの運天さんだからこそお客様も安心してツアーに参加し、恐怖を感じる沖縄の海沖合にもチャレンジ精神を研ぎ澄ませて漕ぎ出すことができる。そして無事クリアできた時の達成感は想像以上だろう。

海

「沖縄の海はまだまだ珊瑚も残っているし、世界と比べても1番綺麗です」
 
運天さんは沖縄の海が大好きだ。これからもサンウェーブカヤックスの運営を続け、多くの方に沖縄の海とシーカヤックの魅力を感じてもらいたいと展望を語ってくれた。

(株)村上佑写真事務所

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