竹富島のおみやげには、「島の手しごと」を。

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初回投稿日:2025.03.28
 最終更新日:2025.03.25

最終更新日:2025.03.25

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旅先からの「おみやげ」を広げると、訪れた場所での体験や感情がよみがえります。それは、まるで旅のつづきをしているような特別な感覚です。今回は、竹富島(たけとみじま)を思い出させてくれる手作りの「おみやげ」を紹介します。

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手仕事から感じる竹富島

石垣島(いしがきじま)からフェリーで約10分の場所にある竹富島は、周囲約9キロと小さな島ですが、1年を通して多くの観光客が訪れる自然と暮らしが調和した魅力的な島です。
 
竹富島 作業をする人
 
竹富島では、昔から織物や染物、民具、醤油、薬草茶づくりなどの手仕事が島民の暮らしの中で脈々と受け継がれてきました。現代では作り手が工夫を凝らし、今の生活の中でも活かせるものづくりを継承したり、新たな目線で商品を開発したりしています。

かりゆし館

竹富島の港に隣接しているフェリーターミナル館内のお店
 
NPOたきどぅんが運営するお店が、竹富島の港に隣接しているフェリーターミナル館内にあります。島に由来する商品がずらりと並ぶ店内には、竹富島でしか購入することができない商品も並んでいます。
 
店舗で販売されている商品

草木染めのバッグ、月桃の鍋敷きやコースター、手づくりのアクセサリーなど。
 
島醤油

昔は、各家庭で作られていたという島ヒタティ(島醤油)。現在では、島で唯一竹富島に伝わる製法を守り続けてきた狩俣家からヒタティ組合が技術を学び製造、商品として販売しています。
 
竹富島に窯元があるアトリエ五香屋の陶器

竹富島に窯元があるアトリエ五香屋の陶器。

民具づくり

「みんぐ屋ぽち」として活動している久保田あや(くぼた あや)さんの商品をかりゆし館内のショップで購入することができます。
 
民具が並ぶ店内
 
あだん葉帽子、手さげかご、月桃の箸袋、あんつくなどが並んでいます。 かごは大中小のサイズから好みのサイズを選べるので、ぜひ手にとってお気に入りをみつけてみてください。
 
久保田さんは、民具づくりを始めて約10年になります。最初に興味を持ったきっかけは、自分に合うサイズの夏の帽子が売っていなかったことから、アダンという島の植物を使った「あだん葉帽子」をNPOたきどぅんの職員から習ったことでした。
 
久保田さんは、あだん葉帽子づくりをきっかけに、民具づくりの楽しさ、奥深さに魅了されていきました。NPOたきどぅん主催で島の長老が講師として開催していた民具づくり教室に通い、技術や知識を習得しました。

島の植物を編む

「民具づくりで一番大変なのは、植物を収穫し、適切に処理し、材料をつくる過程です」と話す久保田さんは、月桃という植物から縄をない木型にそって編んでいく「あんつく」というバッグをつくりながら話してくれました。
 
民具を作る手

 
「型を使わずに作る帽子はなかなか同じようには仕上がりませんが、それも魅力です」と楽しげに笑う久保田さん。
 
民具を作る久保田さん

民具づくりは人との繋がり

「自分にとって民具づくりとは、習いに行ったり教えたり、こうして取材してもらったり、人との繋がりです。 今後、島の作り手さんたちと、島内で『てづくり市』みたいなことをしてみたいです」と語る久保田さん。
 
民具を作る久保田さん
 
島の暮らしの中で生まれ、先代から受け継がれてきた知恵と技術が込められた竹富島の手しごと。手づくりの商品から、島の風とおだやかな時間の流れを感じて欲しいです。心に響く一品との出会いをぜひ探してみてください。

てーどぅんかりゆし館

住所 /
竹富町竹富7500-1
TEL /
0980-84-5633
営業時間 /
7:30~最終船便出発時間まで(時期により異なる)
定休日 /
無休(台風時・船便欠航時・種子取祭時は臨時休あり)

水野 暁子

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