医学博士が沖縄で実践!健康的なライフスタイル《自然療法センター》
医学博士が沖縄で実践!健康的なライフスタイル《自然療法センター》
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歴史文化
放送日:2024.09.23 ~2024.09.27
初回投稿日:2024.10.01
最終更新日:2024.10.01
最終更新日:2024.10.01
病気は未然に防ぐことが大事
中国桂林市出身の柯 彬(かひん)さんは、沖縄に移住して30年以上になる医学博士です。中国では内科医として10年ほど病院に勤めていたそうですが、「“医者の不摂生”という言葉通りの生活で、沖縄で暮らすようになってから健康的になった」そう。かつては、「医者として、多くの人の病気を治せないことに悩んでいた」という柯 彬さん。ずっと薬を飲み続けている患者さんやそのご家族の姿を見て、「いちばん重要なことは病気にさせないことだ」と気がついたと言います。
その後、琉球大学医学部に留学した旦那様と共に移住した沖縄で、健康と病気の間である「未病」の状態を検査する「亜健康人間ドック」を開発。2015年、那覇市壺川に「自然医療センター」を開設し、健康に不安を抱えている人たちに向けて、日頃の食生活や運動を通じた「病気にならない体づくり」のアドバイスをしています。
「まず、血液や毛細血管の状態、体質の状態などを検査することで、その人の健康状態を“見える”化します。見えるようにすることで、自分の体をよく知ってもらって、弱いところを自分で改善してもらうことが目的です」(柯 彬さん)
血液(赤血球)や毛細血管の状態をチェック。自分の健康状態を目で見ることで、意識が変わるそうです
食生活を改善してもらうために『二十四節気に学ぶ新しい健康法~家庭でできる養生レシピ』という本も出版されています
毎朝の健康習慣
毎日実践されている、柯 彬さんの健康的なライフスタイルをご紹介しましょう。朝は(目覚ましなどはかけずに)自然に目を覚まして、起きたら睡眠の状態、体温、血圧、脈拍などをチェック。蜂花粉を入れた温かい水を一杯飲み、ご自身が考案した季節ごとのストレッチや筋トレを行います。
「中国では、筋を伸ばすと10年長生きするということわざがありますよ」という柯 彬さん。まず最初に、約10分間のストレッチで全身の筋をゆっくりと伸ばします。続いて、5〜6分かけて目のツボ(老眼改善)、鼻筋の両側(風邪予防)、耳ツボ(聴力のアンチエイジング)のマッサージを行い、さらに舌で歯茎のマッサージ(歯を強くさせる)と、口と舌の運動(健脳、強心)を行います。
その後は、腹筋、下半身(腹筋、大腿筋)の筋トレ、上半身のダンベル体操を約15分間。回数を数える時は、ボケ防止のために日本語、英語、中国語を順番で使うそうです。そのほか、気功や瞑想なども取り入れて、深いリラクゼーションと集中⼒の向上を促しているそう。朝食は、運動の直後にタンパク質を摂ることで筋肉が付く効果を狙って、納豆に自家製の梅ジャム、あるいは卵、豆などを入れたものでサッと済ませるそうです。
呼吸を意識しながら、ゆっくりと筋を伸ばしていきます
ダンベルを使った筋肉体操。70代になっても毎日の筋トレは欠かせないそうです
食事が体を作る
「病気にならない体づくりの基本は、まず食生活」という柯 彬さん。ご自身も、自然の摂理に従って、旬のものをシンプルな調理法で食べています。取材した日に作った昼食のメニューは、メロンのエビ炒め、空心菜の茎炒め、バナナの玉子豆乳入り蒸し、玄米の4品。そのほかに、夏には毎日食べている緑豆昆布汁も食卓に並びました。
「基本は、毎回の食事で2種類のタンパク質と2、3種類以上の野菜を食べること。季節ごとの食材を、色や栄養のバランスも考えて使っています。私は忙しいので(笑)手間がかからないことも大切です」と、柯 彬さん。ちょっと早めの17時頃から準備する夕飯は、たいてい旦那さんが作るそう。この日の夕食メニューは、夜来香(イエライシャン)の鯛スープ、スペアリブ黒豆蒸し、島野菜ハンダマのニンニク炒め、スイカ和え、玄米。夜来香とハンダマはご自宅の庭で栽培しているものです。
柯 彬さんは普段から冷たい飲みものを飲まず、温かいお茶を愛飲しています。最近は、自ら研究し、論文も書いている沖縄のカラキ(沖縄ニッケイ)をブレンドした「楽管茶」というオリジナルのお茶を毎日飲んでいます。
旬の野菜や果物を求めて地元のファーマーズマーケットによく買い物に行くそうです
肺に良いとされるメロンを炒め物に。中国の薬膳料理では果物も温かい料理に使うそう
ご自宅の庭で栽培している甘い香りの夜来香(イエライシャン)と鯛のスープ
健康のポイントはシンプル
柯 彬さんの旦那さん、梁 運飛(りょう うんひ)さんも医学博士で、琉球大学を定年退職後、現在は非常勤講師として勤務されています。夕食後は、ご自宅近くの川沿いやビーチを散歩するのがお二人の日課。ただ歩くのではなく、早く歩く、後ろ向きに歩くなどいろいろな歩き方を楽しんでいるそうですが、これは「異なる筋肉を動かすための工夫でもある」そうです。
「歩く目安は1日3800歩です。つい最近、有名な医学雑誌に載った研究論文に、“歩くことの効果を7年間追跡した結果、3800歩歩くと認知症のリスクが25%低くなる”というものがありました。体の健康と脳の健康は当然つながっています。そして、運動の最大のポイントは、続けることです」と柯 彬さん。健康のポイントはたった4つだけ。食事、運動、睡眠、そして心。とてもシンプルで簡単な方法です。
「治療は予防には及ばず、予防は日常の健康管理には及ばず。予防は治療に勝り、養生は予防に勝る。自分で自分を養生することが、最適な健康法です」という
柯 彬さん。ご縁をいただいた沖縄で、たくさんの人を健康に導くことに幸せを感じているそうです。
柯 彬さんと梁 運飛さん。お二人の医学博士としての知見を、沖縄の人たちの健康のために活用したいと話してくれました
ご自宅の近くを散歩するお二人。その健康的なライフスタイルから、学ぶべきことがたくさんあります
自然療法センター(日本亜健康研究所株式会社)
- 住所 /
- 沖縄県那覇市壷川3-1-10 田良島ビル2F
- TEL /
- 070-5815-6688
- 営業時間 /
- 平日10:00~17:00、土日・祝日休(相談可)
*完全予約制
- Webサイト /
- https://akenkou.com/Natural_Therapy_Center/
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