【沖縄のお盆】先祖を供養する独特な風習をご紹介!
【沖縄のお盆】先祖を供養する独特な風習をご紹介!
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初回投稿日:2023.08.10
最終更新日:2024.04.23
最終更新日:2024.04.23
沖縄のお盆は、旧暦の7月13日~15日の3日間(※地域によっては4日間)に渡り行う旧盆です。2023年は8月28日(月)~30日(水)が旧盆にあたります。亡くなった方や祖先が「あの世(死後の世界)」から「この世(現在の世界)」に戻ってくる期間で、その方々を生前過ごしていた場所に迎え、あの世での幸せを祈る大切な行事です。
1日目は先祖をお迎えをする「ウンケー」、2日目の真ん中の日は「ナカビ」、最終日の3日目はお迎えした先祖をお見送りする「ウークイ」と言われます。
今回は、沖縄ならではのお供物や期間中の行事などをご紹介します。
1.「サトウキビ」を杖代わりとして仏壇に備える
お盆の時期になるとスーパーのお盆コーナーで見かけるのが、長く切られた「サトウキビ」です。これは食べるためのものではなく、お供物として仏壇に飾るためのものです。ご先祖様があの世に帰る時「疲れないように、転ばないように」と、杖の役目を果たします。普段人が使う杖の長さと同じ長さに揃えられて売られています。
2.「エイサー」で街中を練り歩く「道じゅねー」
沖縄の盆踊り「エイサー」の起源は、琉球王国時代に浄土宗が伝わった際、葬儀や法事でお坊さんが念仏歌を歌って霊を供養したことだと伝えられています。そのためお盆の時期になると、各家庭のご先祖の霊を供養や無病息災、家内安全を祈念するため、各地の青年会がエイサーを舞いながら町を練り歩く道じゅねーが行われます。
それぞれの青年会が同じような時間帯で行われていることが多いので、エイサーが盛んな本島中部や南部を訪れてみると、どこからとなくエイサー太鼓の音が聞こえてくることがあります。
沿道から迫力満点のエイサーを間近に見られるチャンスです。県内各地から青年会が集うエイサーの祭典「全島エイサーまつり」(2023年は9月8日~10日)も見応え抜群です。
3.あの世で使うお金「ウチカビ」を燃やす
茶色い紙の束は「ウチカビ」と言い、沖縄ではあの世で使うお金とされています。旧盆のウークイ(最終日)には、仏壇の前で「ご先祖様があの世でお金に困らないように」と願いを込めてウチカビを燃やし、ご先祖様を見送ります。
藁で作られる「ウチカビ」は漢字で”打ち紙”と書き、その名の通り銅銭の型がたくさん打ち込んであります。昔は各家庭で鉄板の型を使って一枚一枚手打ちで作っていましたが、今ではスーパーの店頭に並べられ、この時期のお盆の風物詩となっています。
4.八重山地方独自の旧盆行事「アンガマ」
八重山(やえやま)地方に伝わる旧盆の行事が「アンガマ」です。深いしわのあるお面をつけた二人を先頭に、太鼓、三線、唄と「ホーイホイ」という掛け声で一行が街を歩いています。
お面をつけた二人は、ウシュマイとンミーというあの世からお盆で帰ってきたおじいちゃんとおばあちゃん、花笠をかぶった集団はファーマーと呼ばれる子や孫たちです。歌いながら地域の各家庭を周り、仏壇に手を合せ、ニンブジャー(念仏踊り)を唄って踊り、ご先祖様に祈りを捧げます。観光の方も民家の家におじゃまして見ることが出来るので、是非足を運んでみてください。
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