野球という夢を追いかけて 大野倫
野球という夢を追いかけて 大野倫
Reading Material
歴史文化
放送日:2024.11.18 ~2024.11.22
初回投稿日:2024.11.25
最終更新日:2024.11.25
最終更新日:2024.11.25
夏の甲子園 沖縄中が沸いた
甲子園で大活躍し、プロの道へ進んだ大野倫さん
1990年・91年の夏の甲子園で、沖縄県立沖縄水産高等学校を2年連続準優勝に導いた大野倫さんは、沖縄を代表する元プロ野球選手です。
九州共立大学へ進学後は、日本代表としてアジア選手権や日米大学野球などにも参加。
卒業後はプロ野球選手として、東京読売ジャイアンツ、福岡ダイエーホークス(現・ソフトバンクホークス)で活躍しました。
現在は、県内を中心に、野球の普及・育成・発掘という三つの柱を軸として、さまざまな活動を行っています。
子どもたちに体を動かす楽しさを伝える大野さん
スポーツは、 人生を切り開くきっかけ
2019年「NPO法人野球未来.Ryukyu」を設立し、幼稚園や小学校の授業を通して、野球に触れたことがない子どもたちに、キャッチボールやバッティングを経験させて、がんばる楽しさ、汗をかいた後の達成感などを伝えています。
「野球を知ってもらいたいことはもちろんですが、ボールに触れる体験が、子どもたちが何かを始めるきっかけになったらうれしいですね」と大野さん。
全身を使って一生懸命にボールを投げる子どもたち
小中学生を対象とした、バッティングスクールも行っています
「現在、45人の子どもが在籍していますが、僕からは1対45だけど、彼らからは45対1ですから、練習では毎回、一人ひとりに声をかけて、コミュニケーションを取るように心がけています」
大野さんが監督を務める2010年設立の中学軟式野球チーム「うるま東ボーイズ」では、毎週水・金・土・日に練習を行っています。
しなやかで強い大きな体を作ること、心を養うことを目的に指導にあたっている大野さん。
「技術は後からついてくる」という信念のもと、一度の練習では投球数を制限するなど、ケガには細心の注意を払います。
大会前には父兄を対象に、栄養士による食事指導も行っているそうです。
「叱るだけでも、ほめるだけでもだめなんです。育成というのは、私自身も日々学びですよ」
大会前の練習風景。グラウンドで走り回って、思いっきり汗を流す子どもたち
「野球を知ってもらいたいことはもちろんですが、ボールに触れる体験が、子どもたちが何かを始めるきっかけになったらうれしいですね」と大野さん。
全身を使って一生懸命にボールを投げる子どもたち
小中学生を対象とした、バッティングスクールも行っています
「現在、45人の子どもが在籍していますが、僕からは1対45だけど、彼らからは45対1ですから、練習では毎回、一人ひとりに声をかけて、コミュニケーションを取るように心がけています」
大野さんが監督を務める2010年設立の中学軟式野球チーム「うるま東ボーイズ」では、毎週水・金・土・日に練習を行っています。
しなやかで強い大きな体を作ること、心を養うことを目的に指導にあたっている大野さん。
「技術は後からついてくる」という信念のもと、一度の練習では投球数を制限するなど、ケガには細心の注意を払います。
大会前には父兄を対象に、栄養士による食事指導も行っているそうです。
「叱るだけでも、ほめるだけでもだめなんです。育成というのは、私自身も日々学びですよ」
大会前の練習風景。グラウンドで走り回って、思いっきり汗を流す子どもたち
陽の目を見ない場所に光を
左は新里和寿さん。「地元沖縄で、ジャパンウィンターリーグのような取り組みがずっと続くように、微力ながらサポートできたらなと思います
大野さんは選手の発掘にも力を入れています。
2022年からスタートしたジャパンウィンターリーグは、高校・大学・社会人野球から選手が参加して、長期間で練習やリーグ戦を行う新しいトライアウト。
ケガなどでチャンスに恵まれなかった選手を多く見てきた大野さんは、ジャパンウィンターリーグの取り組みに賛同し、ジェネラルマネージャーとして参加しています。
2023年のジャパンウィンターリーグに参加し、その後独立リーグ(KAMIKAWA・士別サムライブレイズと大分Bリンクス)で活躍した新里和寿さんは、「ジャパンウィンターリーグは、独立リーグへ挑戦する大きなきっかけになった場所。大野さんは母校、沖縄水産の大先輩でもあり、沖縄高校野球界のスーパーレジェンドです。僕も大野さんように沖縄の野球界に携われる様な指導者になりたいです」
2023年のジャパンウィンターリーグに参加した古謝瑠圭さん(沖縄ホーネッツクラブ)。「昨年は海外から参加の選手が多くて、いろいろな文化や言語を学べて、とても勉強になりました」
昨年、大野さんのバッティングスクールにお邪魔して、アドバイスをもらい、その後は、4割を超える打撃やノーヒットノーランの成績を残すことができたのは、大野さんのおかげだと話す古謝瑠圭さん。元プロの言葉は強いと実感したそうです。
大野さんは言います。
「人間の可能性は未知数です。小中学生の時に小さかった子が、劇的な成長を遂げトップ選手になることが多くあります。今の日本は、15歳、18歳、22歳の節目で人生が決められてしまい、その時に、いいポジションにいないと評価されない現実もあります。
ジャパンウィンターリーグは、そうした垣根を超えて、チャンスを掴むためのステージです。人生は何度でもやり直せる、そう信じて、これからも野球の普及・育成・発掘に努めていきたいと思います」
https://yakyumirairyukyu.ti-da.net/
https://www.japanleague.co.jp/
(2024年度、ジャパンウィンターリーグは12月19日まで)
TVアーカイブ配信中
放送日:2024.11.18 ~ 2024.11.22
-
放送日:2024.11.18
-
放送日:2024.11.19
-
放送日:2024.11.20
-
放送日:2024.11.21
-
放送日:2024.11.22
同じカテゴリーの記事
よみもの検索