石垣島、シンガポールの空気漂う「Joo Chiat Café」

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初回投稿日:2023.03.18
 最終更新日:2024.03.27

石垣島、シンガポールの空気漂う「Joo Chiat Café」

川平湾のすぐ近くにある赤瓦屋根のカフェ


「Joo Chiat Café(ジュー・チャット・カフェ)」

石垣島(いしがきじま)の景勝地、川平湾(かびらわん)のすぐ近くにある「Joo Chiat Café(ジュー・チャット・カフェ)」は、シンガポールやマレーシアなどの東南アジア料理をベースとした食事やスイーツがいただけるカフェ。Joo Chiatはシンガポールにある地名です。

お店を営む、ゆりこ・ロウさん

お店を営むのは、Joo Chiatに最近まで住んでいたゆりこ・ロウさん。ゆりこさんはシンガポール人の旦那さんとの結婚を機にシンガポールに暮らしていましたが、自然豊かでのんびりとしたところで暮らしたいと、数年前から夏の数ヶ月はカフェをしながら石垣島に、残りはシンガポールと、2拠点生活をしていました。

赤瓦屋根のカフェ「Joo Chiat Café」

お店を始める前は長いこと空き家となっていたこの場所。沖縄らしい赤瓦屋根などは残して改装し、カフェへと生まれ変わりました。

それから、石垣島で暮らすことを決め、家族で引っ越してきたのが2022年のはじめのこと。夏だけの営業だったカフェも、通年オープンとなりました。

お料理は、シンガポールがあるマレー半島の料理をベースとした、島の旬な食材をつかったメニューが登場します。旦那さんのお母さんから教わった、シンガポールトラディショナルなレシピも多いのだそう。

島のものたっぷりの多国籍ごはんを味わう

 

「ナシウラム」というまぜご飯

レモングラス、ウコンの葉、コブミカンの葉など、6種類ほどのハーブをたっぷりつかった「ナシウラム」というまぜご飯。パンダンリーフで炊いて香りのいいご飯に添えられているのはバタフライピーのお花。

ハーブはすべてお庭で育てているものです。自家製の、ピリ辛のサンバルソースをざくざく混ぜていただくヴィーガンメニューで、さっぱり食べられて暑い日にもぴったりです。

「ニョニャチキンカレー」

こちらは「ニョニャチキンカレー」。ニョニャとはプラナカンの女性のことで、中国やマレー文化などがミックスしたプラナカンの家庭で食べられるカレーなのだそう。スパイスやハーブが効いたエキゾチックな味わいのなかに清涼感を感じるおいしさです。

「島バナナチョコレートケーキ」

季節のフルーツのジャムが添えられた「島バナナチョコレートケーキ」は、島バナナがたっぷり練り込まれたしっとり生地の一品。優しい甘さで島バナナ独特のおいしさが際立ちます。

フルーツジュースやハーブティーなど、お庭のフルーツやハーブをつかったドリンクもあります。

それから、予約制でディナーの営業も。お昼の営業にはないアラカルトもいろいろ楽しめるのだそう。

Joo Chiat Caféの店内

お店を始めるまで飲食の仕事をしたことがなかったゆりこさん。シンガポールにいる冬のあいだにはレストランで修行の期間として、タイレストラン、イスラエルレストラン、イタリアンレストランで働き、さまざまな料理を学んだのだそう。

お庭で大事に育てた、季節のハーブやフルーツをふんだんに

 

お庭に育つハーブやフルーツなど

お庭に育つハーブやフルーツは40種類ほどあります。その時々の旬なものをメニューに取り入れています。

シンガポールと同じ植物も島にはたくさん自生していて、馴染み深いものも多数。ガーデンの植物のお世話は主に旦那さんの担当で、シンガポールから持ち込んで大事に育てているものも多いのだそう。

静岡県出身であるゆりこさんには、ゆかりのある土地というわけはなかったけれど、娘さんの学校の環境なども含め、石垣島を選んでとても心地よい日々が送れているのだと話します。

シンガポールに比べ、庭などのスペースを十分に使えるということも、より豊かさを感じているのだそう。天気の良い日には海へ散歩へ出かけ、夜になれば満天の星を眺めるのが日課なのだとか。

ゆりこさん家族の、自然のリズムに寄り添った丁寧で心豊かな暮らしが感じられるジュー・チャット・カフェにぜひ足を運んでみてください。
 

Joo Chiat Café

住所 /
沖縄県石垣市川平990
営業時間 /
10:00~16:00
予約制でディナーも。
定休日 /
日曜、月曜
Instagram /
https://www.instagram.com/jccafekabira/?hl=ja

笹本 真純

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