石垣島 タルトがおいしいコーヒーショップ「As tart & coffee」

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初回投稿日:2023.05.20
 最終更新日:2024.03.27

石垣島 タルトがおいしいコーヒーショップ「As tart & coffee」

島の人たちがほっとひと息つきに訪れる憩いのお店

「As tart & coffee(アス タルトアンドコーヒー)」

石垣島(いしがきじま)の中心街、おみやげ物屋さんが軒を連ねる「ユーグレナモール」の銀座通りに、おしゃれなコーヒー屋さんがあります。2022年にオープンした、「As tart & coffee(アス タルトアンドコーヒー)」は、タルトや焼き菓子をお供にのんびりコーヒータイムが過ごせるお店です。

オープンの11時、お菓子が焼きあがる甘くて香ばしい香りがお店の外までただよってきました。

左から、店長でバリスタの新野慶子さんとパティシエの菊地可澄さん

カフェを切り盛りするのは、左から、店長でバリスタの新野慶子さんとパティシエの菊地可澄さん。

慶子さんは香川県出身で、地元で働いていたカヌレ屋さんの系列店が石垣島にオープンするにあたり、希望して移住してきました。可澄さんは八重山諸島(やえやましょとう)の離島のホテルで長年パティシエとして勤務し、少し前に石垣島に移住してきてAs tart & coffeeの仲間入りをしたところ。

ほんわかなふたりが店頭に立つAs tart & coffeeは、いつ来てもゆったりあたたかい空気に包まれています。

季節のものが味わえるタルト

タルト

ショーケースには、旬の素材をつかった4、5種類のカラフルなタルトが並びます。

「ピーチパインとココナッツ」とコーヒー

「ピーチパインとココナッツ」は、パインの酸味とクリームやタルト生地の甘さがマッチした人気のあるタルト。他にも、「苺」や「マンゴー」、「島バナナ」、「紅芋」、「生チョコと八朔」などのタルトがあります。

箱入りの「石垣島カヌレ」

ころんとかわいいカヌレがつまった箱入りの「石垣島カヌレ」はおみやげやギフトにも。店内でいただく時はお皿で提供してくれます。外側はさくっと、なかはもっちり食感で、月桃、紅芋、黒糖、泡盛チョコの4つの味。泡盛チョコにはカカオニブがたっぷりトッピングされてさらに楽しい食感です。

バターサンドほか

バターサンドもAs tart & coffeeの定番お菓子。この日は桜サンドと珈琲サンドが並んでいました。スイーツは他にも、パウンドケーキやシュークリームなどが登場する日も。

身体に優しい素材、そして、なるべく石垣島で育てられたものをつかうことを大事にしていて、お砂糖はキビ砂糖を、卵は島内で平飼いされている鶏の卵をつかっています。それから、島にたくさん自生する月桃はハーブティーや焼き菓子にとたくさん取り入れています。

コーヒーとお菓子のペアリングを大事に

コーヒーをいれる

コーヒー豆は、以前慶子さんが働いていた香川県高松市のコーヒー屋さんがオリジナルでブレンド、焙煎しているもの。グアテマラやコスタリカの豆を中心に、深煎りと浅煎りとが数種類あります。なかでも慶子さんは石垣島の蒸し暑い気候に、すっきりとしたコスタリカのウォッシュドがとても合うのだといいます。それから、波照間島(はてるまじま)の黒糖をつかった黒糖ラテもイチオシです。

慶子さんは、お客さんが選んだお菓子によって、おすすめするコーヒーの種類を変えたりするそう。それは、ペアリングによるおいしさを感じてもらえれば、さらに楽しく味わってもらえると思うから。

 

商店の看板は、20年ほど前にここで営まれていたお菓子屋さんの名前

商店の看板は、20年ほど前にここで営まれていたお菓子屋さんの名前。その後数軒お店が入れ替わったけれど、ずっと消されることなく今もその面影を残しています。

「近くで働く人が出勤前に寄ってくれたりとか、日課にしてくれているのが嬉しい」と優しい笑顔で話す慶子さん。島の先輩方は、ラテアートを見て「こんなかわいいの初めて見た」などと喜んでくれるのだそう。

年齢もさまざまな常連さんたちが訪れてはおしゃべりをしていくお店。丁寧に淹れてくれるコーヒーと愛情込めて作られるお菓子を、心地のよい空間のAs tart & coffeeで。

カヌレ

As tart & coffee

住所 /
沖縄県石垣市大川207-1 石垣アパート 1F 東3
営業時間 /
11:00~18:00
定休日 /
水曜
Webサイト /
https://www.instagram.com/as_tartcoffee/

笹本 真純

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