D&DEPARTMENTは、ロングライフデザインを考え、伝えるスポット

D&DEPARTMENT PROJECTは、デザイナー・ナガオカケンメイが展開するプロジェクト。

「ロングライフデザイン」をテーマに、東京、大阪、札幌、など日本各地に「D&DEPARTMENT」をオープン。
昨年７月に６店目となる沖縄店がオープンした。

取り扱うのは年代やブランド、新品中古にとらわれずにセレクトされた家具、家電、生活雑貨、文具など。
流行や時代に左右されず、長く愛されてきたものたちが、店内にずらりと並んでいる。
そんなおしゃれな空間の中で、異彩を放っているのが沖縄県民にはあまりにも身近なものたち。

例えばこちらの「アワセそば」は、1970年から販売されている乾麺。
沖縄そばは生麺で販売されていることが多いのだが、こちらは保存が利いて便利。平太麺というのもちょっと珍しい。

パッケージがかわいらしいオキコラーメンは1966年に発売。
その後1998年に１度生産を終了したが、復活をのぞむ声に応えて2006年に復刻したもの。

県産のゴーヤー果汁を使用した「ゴーヤードライ」（ヘリオス酒造）と、A&Wの「ルートビア」

地元の人にとっては普段スーパーで見慣れたおなじみの商品が、
D&DEPARTMENTによってロングライフデザインとして評価されるのも興味深いところ。
もちろん食品だけではない。そのほかにも沖縄の工芸品が並んでいるので、
おしゃれで珍しい沖縄みやげも見つかるかもしれない。

商品の販売だけでなく、ワークショップやイベントなどを通して地域のコミュニティや地場産業とも連動しながら、
沖縄と国内外の「ロングライフデザイン」を発信しているD&DEPARTMENT。
長く愛されるプロダクトが持つ優れた「デザイン」とはなにか？　
身近なところに、沖縄のロングライフデザインはきっとある。
日常のなかで手にとる商品を通して、そんなことを考えてみたくなる。


■編集部追記
記事内で紹介している店舗は、下記に移転しております。
掲載内容は取材当時の内容となっております。