黒島で牛の出産に遭遇!

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歴史文化

初回投稿日:2015.05.21
 最終更新日:2024.03.27

黒島で牛の出産に遭遇!

 
船
 
石垣島から船で約25分。先日、黒島に行ってきました。
 
 
友人の車に乗せてもらい移動していた時のこと。なんだか、横たわり方が不自然な牛が。立ち上がった牛のおしりに白い風船のようなものが見える。
 
 
一瞬、なにかの治療かな? と思ったけど、友人が「分娩はじまってる!」。よく見たら、足が少し出てる!おじぃに連絡しなきゃ! と急いでその牧場主のおじぃに電話。「えぇ、そう!? すぐ行くさ。サンキュー」と言って軽トラですぐやってきた。
 
子牛の足が出ているけれど、けっこう落ち着いている母牛。あと1時間くらいかかりそうだな、ということで、その間に仕事の用事をしてまた戻ってきた。
 
まだ生まれていない。時間がかかっている時は、なにかの異常があるかもしれないとのことで手を入れて状態を確認するそう。さっきしてみたら、逆子ではなく正常位置になっているので大丈夫だという。
 
あまり時間がかかりすぎても、子牛にも母牛にも負担がかかる。そんな時は足にロープなどをくくりつけて引っ張る。
 
この時もその判断で、おじぃがロープを持ってきて、少しだけ出ている子牛の前足2本にロープをしっかりとしばる。出産の時などは母牛も気が荒くなっているので、いっそう気をつけないといけない。
 
おじぃがひとりで引っ張っていたけれど、なかなか生まれない。
 
 
そこへトラクターで通りかかった別のおじぃを止め、応援をたのみ、友人も加わって3人で力いっぱい引っ張る!
 
 
そこから2分くらい。生まれたー! 母牛はすぐに倒れこむ。
 
 
生まれる前におじぃが、「メスだったらますみってつけるさ」と言ってくれていたのですが、生まれてきたのはオスでした!

 
母牛が舐めるときは大丈夫だけれど、生まれた子牛はすぐに藁でさするそう。乾かしてきれいにするのと、マッサージをして血行をよくするのだとか。
 
 
帰りの船の時間ぎりぎりでドタバタだったけれど(私が乗船した瞬間に出港…)、出産の瞬間に居合わせることができてよかった! 貴重な体験でした。

 

笹本 真純

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