沖縄観光情報:心まで光満ちる。カクレクマノミに会える来間島の隠れ家ビーチ

心まで光満ちる。カクレクマノミに会える来間島の隠れ家ビーチ

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初回投稿日:2015年09月19日
 最終更新日:2024年02月13日

心まで光満ちる。カクレクマノミに会える来間島の隠れ家ビーチ

宮古本島から来間大橋をわたって行く来間島(くりまじま)に、長間浜という隠れ家ビーチを見つけました。

長間浜の案内板
 
見落としてしまいそうな看板を目印にハンドルを切ると、ずっしりと重い夏の日差しを跳ね返すような鮮やかな色彩が織り重なっていました。赤っぽい土とさとうきび畑、防風林の緑とその向こうの海。海へ向かって伸びる小道が、その先へと誘います。

海へ向かって伸びる小道
 
初めて見つけたビーチはどんなふうなのか。防風林の手前に車を止めて、白砂の道をいくときは、いつも心踊ります。砂にとられる足をもどかしく感じながら、前へ、前へ。

アダンやモンパノキなどの海岸植物の間から見る砂浜
 
急に開けた視界には、180度の水平線。息をのむほどに透明な水がたえまなく寄せては返し、砂浜はあくまでも白く輝いていました。アダンやモンパノキなどの海岸植物が、ごくごくと太陽の光を飲む音が聞こえてくるようです。

伊良部(いらぶ)大橋の全景を眺める
 
遠くには、優美な弧を描く伊良部(いらぶ)大橋の全景を眺めることができます。

かき氷やアイスコーヒーを売っていたワゴン
 
防砂林の手前でかき氷やアイスコーヒーを売っていたワゴンのお兄さんに教えてもらった通り、シュノーケルをつけて少し泳げば、カクレクマノミの家族がたくさん住むリーフを見つけることができました。

救命道具の浮き輪とクラゲに刺されたときに使うお酢
 
ビーチの設備は、救命道具の浮き輪とクラゲに刺されたときに使うお酢のみ。アクティビティも賑やかなビーチハウスもないからこそ、ありのままの地球の静けさや悠久の時間を感じられる貴重な場所。水平線まで続くめくるめく青色を眺めていると、昔の人が「海の向こうにニライカナイがある」と感じた心が、理解できたような気がしました。

海を眺めている
 
ただ海を眺めてぼーっとしたいときにこそ、訪れてみてほしいビーチです。
※強い潮の流れがあります。遊泳区域はなく、ライフガードもいないので、遊泳の際は、十分注意してください。

浅倉彩 / フォトライター

沖縄CLIP編集部

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