沖縄観光情報:石垣島「白保日曜市」は開店から大にぎわい!沖縄の伝統料理や工芸品に出あえます

石垣島「白保日曜市」は開店から大にぎわい! 沖縄の伝統料理や工芸品に出あえます

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post : 2015.11.07 21:00

 
フクギ並木にサンゴの石垣。散歩するのも気持ちいい白保地区
 
旅の楽しみのひとつは、その土地の空気にぴたりと寄りそうこと。できることなら、とっぷり溶け込んでしまいたい。その場所ならではのごはんを食べ、地元の人たちと会話して。新しい味、見たことのない風習にふれながら、こころとからだに新鮮な風を取り込んでいく。
 
旅先でそれをいっぺんに味わえるのが「市(いち)」だと思う。○○市と名がつくものは、地元の人たちの手作り品が並び、土地の雰囲気が色濃く出ている。ぴかぴかのおみやげ屋さんもいいけれど、どこかほっとするような温かみを感じさせてくれる味わい深さがあるから、できるだけ足を運びたいと思っている。
 
そんな気持ちを胸に、7年ぶりに降り立った石垣島で「市」をさがしたら、ありました、ありました。白保(しらほ)集落にある「白保日曜市」が。

 
フクギ並木にサンゴの石垣、沖縄ならではの赤瓦屋根の家が残る白保は、市街地から離れ、のんびりとした時間が流れる場所。目の前には美しい海が広がり、そこには希少なサンゴがねむっていて、この集落ではサンゴを守る取り組みが行われている。
                     
そのサンゴ保全の中心となる場所、「しらほサンゴ村」で開催されているのが、白保の日曜市。2005年に月1回の開催ではじまり、その後評判をよんで、今や毎週日曜に開かれる人気の市になっている。

 
日曜市は10時から13時まで。小さな集落だからゆるゆるスタートするかと思いきや、予想に反して開店とともに多くの人が押し寄せ、あっという間に大にぎわい!
 
決して広くはないスペースのなかに店が肩を並べ、見渡すと、おいしそうなものがあちこちに並んでいる。もうこの時点でかなりの前傾姿勢。心動かされるものが多すぎちゃって目移りきょろきょろ。くいしんぼうバンザイだ。

月桃(ゲットウ)の葉にくるまれたおむすび

この地区で育てたハイビスカスのハナミツ入りソーダ水
 
朝どり野菜、白保で作ったお米のおむすび、ハイビスカスのハナミツのソーダ水、アーサー汁……

離島フェアで優良特産品の優秀賞をもらった「ゆいまーる牧場のとろ燻製」
 
ぷりっぷりのウインナーや石垣牛ハンバーグを焼くにおいには、食欲が刺激されて、おなかがぐぅ。サーターアンダギーも紅いももちもある。

 
どれも白保で栽培されたものを使った加工品や、白保で作られているもの。米も肉も海のものも白保産。そう思うと、この地区の食の豊かなこと。農作業の合間に海におり、食べる分だけ海の恵みをもらっていた場所ならではだ。
 
販売しているのも、もちろん白保の人たち。ぱぁんと太陽がはじけたような笑顔で迎えてくれるから嬉しくなってしまう。

 
おいしい食べ方や沖縄ならではの食材のこと、この土地の風習のこと。どの店に行っても聞けばたくさん教えてくれるし、聞かなくても教えてくれる(笑)。なにより楽しんでやっているのが伝わってきて、元気をいっぱい分けてもらうような、そんな雰囲気に包まれているのだ。

 
あったかい市だなぁ。
 
そう思いながら中庭を見ると、遅めの朝ごはんを食べる人、おやつをつまんでひと休みする人。日よけテントの下で思い思いに食事をしていた。
 
島を訪れたばかりの人もご近所さんもみんな一緒になった、日常の延長のようなのどかな光景。肩を並べてごはんを食べようものなら、島の人になったようでちょっと嬉しくなる。
 
 
そんななかでいただいたのは、カナッぱセット。カナッぱとは「葉っぱ」のことで、今回は月桃(げっとう)のカナッぱに、もずくの天ぷらや長命草のみそあえなどが盛られていた。それにおむすびと、米みそのみそ汁かアーサー汁、石垣牛の牛汁のいずれかひとつの汁ものをチョイスする仕組み。
 
選んだのは米みそのみそ汁。これがまぁ、とろんとした口当たりで驚いた。米みそは豊かな田んぼが広がる石垣島の特産品。さらりとしたみそ汁とはまるで違ってとろみがあり、ほんのりとした甘みを感じる。
 
具は冬瓜、ナーベラ(へちま)、かぼちゃ、落花生など。いろんな食材の滋味が溶け出たやさしい味は、まさに、おかあさんの味。このみそ汁は、お盆や法事などで作られる白保の伝統食だという。おむすびは包みをほどくと、ふわり月桃のいい香り。カナッぱセットには、沖縄が、白保の味がぎゅぎゅっと詰まっていた。
 
 
おみやげ選びだって楽しい。白保出身のテキスタイル作家、MIMURIさんの描いたラベルが可愛いハイビスカスのハナミツとレモンシロップは女子力の高いおみやげだし、
 
 
石垣島の米みそで作られた油みそは、あつあつご飯にのせて食べたり、ちょこっとずつ箸にのせてお酒のあてにしたい。
 
 
織物の工芸品あり、小さなシーサーあり。月桃のルームデオドラントもある。
 
そのほか、日によっては子どもたちの三線ライブを聞くことができるし、おじぃが月桃やアダンで円座作りを教えてくれることもある。
 
 
白保日曜市は、島の食文化や風習に触れられる、人と人をつなぐ場所。店とお客さんの距離がぐっと近くて、自然に寄り添った暮らしぶりを感じられる場所。だから、こころやわらぎ、愛される市なのだろう。そして売り上げの一部が、サンゴ礁保全活動に使われている。
 
 
空港から車で10分弱の白保集落。石垣島の滞在が日曜にかかっているなら、ぜひ足を運んでほしい。日曜の朝に空港に到着したらば、まっすぐ向かって朝ごはんというのも楽しいプラン。白保の人たちの笑顔が、島の旅をより豊かにしてくれるはずだから。
 
 
白保日曜市
住所/沖縄県石垣市白保118(しらほサンゴ村内)
電話/0980‐84‐4135
日時/毎週日曜日・10時~13時
https://www.facebook.com/Shirahoichi/
 
沖縄CLIPフォトライター 小野暁子
 
 
 
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Information

沖縄県石垣市白保118