八重山、定期船のないパナリの海
よみもの
Reading Material
あそぶ
初回投稿日:2014.10.05
最終更新日:2024.03.27
八重山諸島の新城島(あらぐすくじま)。
パナリとも呼ばれている新城島は、
上地島(かみじじま)と下地島(しもじじま)のふたつからなっています。
黒島と西表の間にある島ですが、
八重山の有人島で、唯一定期船がありません。
いま現在の人口は、上地がわずか13人、下地はたったひとりです。
小さな島で、商業的な施設はなにもありません。
人が踏み入れることがあまりないので
島を囲む海は、八重山でも特にきれいといわれることが多いのです。
平らな島随一の見晴らしは、
上地島にある、クイヌパナという遠見台。
港のすぐ右手の森を抜け、
石積みの階段を少し上がると、
気持ちのいいエメラルドの海!
すぐ下に見える、上地港の桟橋の先には、
中央のやや左に小浜島、
左は西表島、右手奥に石垣島が見えます。
悠々と横たわる西表島。
西表は、沖縄県内で本島に次ぎ、2番目に大きな島です。
さらに左側に目をやると、パナリのもうひとつの島、下地島が見えます。
下地には牧場が広がっています。
たくさんのサンゴ礁が残り、魚もたくさん見える
透明度抜群なパナリの海です。
石積みで高くなっているところがクイヌパナ。
「クイ」はここの地名で、「パナ」は先端の意味です。
以前は学校もあり、昭和初期の上地には
500人もの人が住んでいましたが
ほとんどの人が石垣島や西表島に移住しました。
現在、パナリに住民登録をしている人はわずか14人ですが、
秋の結願祭などには、出身者の人たちが島に戻り
毎年欠かすことなく執り行われます。
石垣に住んでいても、なかなか行くことができないパナリ。
私も、この風景を写真で見ては憧れていました。
実際初めてこの場所に立てた時は感動!
パナリには、石垣や黒島のショップが催行している
シュノーケルツアーなどで行くことができます。
チャンスがあれば、ぜひ眺めてほしい絶景です。