宮古島カフェの草分け的存在!?『taka’s parlor』の語り尽くせぬ魅力…

Reading Material

食べる

初回投稿日:2015.04.29
 最終更新日:2024.03.27

宮古島カフェの草分け的存在!?『taka’s parlor』の語り尽くせぬ魅力…

宮古島西部の史跡「久松五勇士顕彰碑」辺りの細道を進むと、周囲に何もない野原に、2匹のヤギと1匹の犬が、のどかに日向ぼっこをしています。

動物
 
標高10〜20m程でしょうか、見晴らし抜群のその高台からは、遮るものものなく、水面を輝かせた穏やかな与那覇湾の絶景が、悠々と広がっています。

 
今でこそ、おしゃれなカフェも増えた宮古島ですが、“タカさん”こと井上孝子(いのうえたかこ)さんが、大阪から宮古島に移り住み、『taka’s parlor(タカズパーラー)』を、オープンしたのは、2001年。まだ、この島にカフェなどという“概念”の無かった頃です。縁があって、(今よりもっと何も無い、ただの荒れ地だった)この丘と出逢い、一目で気に入り、開拓を始めたと言います。「自分が行きたいと思うお店を」と、手作りで少しずつこしらえた店舗は、素朴で、何とはなしにホっと一息…。漂う静粛に気持ちが落ち着きます。

 
癒しのペットに、絶景オーシャンビュー、そして素朴な佇まい…。これだけでも、十分な魅力ですが、長きに渡って、リピーターを惹きつける理由は、地元食材を目一杯使った手作りのオリジナル料理の存在が光ります。
 
とにかくそのメニューの多彩さに驚きますが、ここは一つ、地元で漁師をしている旦那さんによる自家製もずくが乗った「久松そば」(500円税込)に挑戦です。地元の久松製麺から取り寄せた、つるっつるで喉越し爽やかなストレート麺は、太めのシャキシャキもずくと相性抜群。2つ合わせてするする〜っといただきましょう。カツオと昆布をベースに、ヒバチをアクセントとして加えたスープに、ボリューミーなソーキは、ともに「関西仕込み」の味くーたー(濃い目の味)。暑い夏にはぴったりのスタミナ源として最適です。この一杯だけを食べに来るリピーターも多いそうです。他にも、もずくシリーズとしては、もずくを練り込んだ「もずくっち冷麺」(800円税込)も気になるところ。

 
また、大阪の頃からメインメニューとしてサーブしていた野菜を重厚に煮込んだ各種カレーも、もずくそばと双璧をなす看板メニューですが、今回は、店主オススメの「バナナ黒糖トースト」(450円税込)をご賞味。自家製の焼きたてパンに並べられたタイ産バナナに、濃厚な味わいのバナナジャムとアイス、それらを覆うようにかかった宮古島産の黒糖密…。ほのしょっぱくふられた僅かな塩が、それぞれが持つそれぞれの甘さを際立たせ、様々な味が口中に広がり、何とも贅沢。デザートでお腹をみたすような、言いようのない豪華さがプチ満足感をもたらします。

 
関西ご出身のタカさん(残念ながら写真はNGでした凹)のこだわりは、注文を受けたら、とにかく「早く出す!」こと。「出来たてを食べてもらいたいでしょ」と、スピーディなサーブは、眼を見張るものがありました。実は、「大手紙媒体の取材はお断りしてるのよ。だって、お客さんがいっぱい来て、自分が相手できる範囲を越えちゃっても困るからさー。一人一人の顔が見えるくらいがちょうど良いのよね」と、あっけらかんとしたそのキャラにこそ、15年続く人気が隠されていることを実感。

 
他にも、店内で販売するちょっとしたアクセサリーや雑貨、ポストカードなどお土産購入も期待できます。

 
さらに、もずくを養殖する旦那さんは、マリンサービスを手がけており、シュノーケルツアーをプロデュースしてくれるなど…、本当に書ききれないほど特筆ポイントがあるのですが、最後にもう一つだけ。宮古牛、生ハム、マンゴーなどをふんだんに使った、予約制の「(一日一組限定)貸切ディナー」も大好評だそう。「真正面の海に夕陽が沈む」という秋口が狙い目です。次回は絶対にプライベートで来よう…そう心に決めて、取材を終えました。

 

taka’s parlor(タカズパーラー)

住所 /
沖縄県宮古島市平良字松原839-4
電話 /
090-2102-6190
営業時間 /
11時00分~18時00分
定休日 /
不定
サイト /
http://www1.odn.ne.jp/taka/
インスタグラム /
http://www.instagram.com/takasparlor/

沖縄CLIP編集部

同じカテゴリーの記事