連載/沖縄へお引っ越し②「メイクアップアーティスト」守本理恵さんの場合2/4

Reading Material

歴史文化

初回投稿日:2014.02.08
 最終更新日:2024.04.10

連載/沖縄へお引っ越し②「メイクアップアーティスト」守本理恵さんの場合2/4

フランスの名門メイクスクールを主席で卒業し

NYでも活躍、東京で一流モード雑誌や女優さん、

著名人などのメイクを手がけてきたメイクアップアーティストの守本理恵さん。

第一線で活躍していた華々しい経歴の彼女が

震災後沖縄に移住して、今までとは全く違うライフスタイルに。

そのストーリーを全4回の連載でお届けします。

 

 

第2回の今回は、こちらで始めた新しい仕事と

移住して変化した暮らしついて伺ってみました。

 

今移住をしてから3年目になるということですが、

移住前の沖縄の印象はどういったものでしたか?

 

守本/初めて撮影で沖縄に来た時は外国みたいだなって思ったんですよ。

建物とか食べ物とか全然違うんで。

 

 

そういう文化の違いでの不安とかは無かったですか?

 

守本/私は20代前半に1人でパリに住んでたんです。

そのとき知り合いもいなくて、ただメイクを学びたい!という気持ちだけで行きました。

渡仏前に日本で働きながら、週2~3回語学学校にも行ってたんですけど、

それでも実際現地のメイク学校に入ったら、

周りはみんな現地の語学学校で勉強してから入ってきた人ばかりで、

授業のスピードについていくのも難しく、最初はとても苦労したんですよ。

 

でも、周りの友人に助けられながら、学ぶことが凄い楽しかったので。

その後、東京に戻ってから、NYにもメイクの修行の為に住んでいたことがあったのですが、

そこでもやっぱり苦労は多かったけど、外国で学ぶことは楽しかったんです。

 

沖縄は日本じゃないですか。日本語も通じるし。

それに子どもも主人もいるので、不安は全然なかったですよ。

 

 

確かに最初にそれだけ大きい移住を経験していると、

国内というだけで、安心感も全然違いそうですね。

今こちらでやっているのはどんなお仕事なんですか?

 

守本/基礎メイクからparty メイク術、カウンセリングメイクなどのメイクアップレッスン、

雑誌や広告撮影メイク、出張ウェディングメイクなどメイクアップのお仕事や、

県産のナチュラル素材を取り入れた手作りコスメレッスンをしています。

 

手作りコスメは、モズクやアロエベラ、月桃蒸留水を使った美容ジェルから、

アルガンオイルやザクロオイルなど美容効果のあるオイルをブレンドさせて作る乳液、

美白パックなどスキンケアを重点としたヒーリング効果のあるコスメ作りを

レッスンしたりしています。


コスメ

 

県産の素材が多いんですね!

 

守本/はい、そこにはこだわっていて、ノニとか、パパイヤとか、

美白パックはゴーヤのわたとか。県産のもので肌にいいものって本当に多いんですよ。

 

 

それは知らなかったです!

でも確かに沖縄みたいな南国って

太陽の恵みを沢山うけた栄養たっぷりの素材が多そうですね。

それはこちらに来てから始められたんですか?

 

守本/そうなんです。私、那覇のカルチャースクールでメイクを教えてたんですけど、

自分も手作りコスメの講座を受けていて、それがとっても楽しかったんですよ。

それでもっと専門的に教えてもらいたくなって、

手作りコスメのプロフェッショナルコースをうけたんですね。

そこからさらに自分で勉強しました。

マスカラもファンデーションも、なんでも出来ますよ。

 

 

マスカラもあるんですか!?

 

守本/竹墨でできます。

 

 

すごいですね、色物の化粧品も手作りできるんですね。

理恵さん自身は、もともと東京に居たときからオーガニックコスメを愛用していたんですか?

 

守本/好きでしたね。それでこっちに来たら自分で作ってみようと。

そうしたら化粧品以外にも、生活周りのものが色々手作りできるんだ、と気づいたんですよ。

シャンプーや石鹸やリンスとか、洗剤とかも全部手作りでできるから、

オレンジの皮は捨てないで煮出してクエン酸を入れたら、油汚れが落ちるし。

そういう生活をしていると、市販の化粧品の匂いとかに敏感になって、

とっても強く感じたりするんです。

最近は陶芸も始めたし、料理が好きだからお味噌とかつくるのも好きなんですよ。

自分が今目指しているのは、なるべく手作りしたものに囲まれる生活です。

 

 

東京の時からそういう生活を目指していたんですか?

 

守本/全然!こっちに来てからです。

東京に居た頃は、色々なものを買うのがあたりまえ、

いいものを買うのがいいって思ってたけど、

こっちにきてからは手間隙かけて心をこめてつくったものっていうのに、

だんだん価値を感じ始めてきました。

沖縄でできた友人たちはとにかく色んなものを手作りされている人が多くて、

日々学ばせてもらっています。

 

 

たしかに、沖縄って昔ながらの知恵が生活に活用されていることが多いように思います。

メイクアップ講座は一般の方に教えられているのですか?

 

守本/そうです。一般の方には、素肌仕上がりファンデーションテクニックや、

眉の御手入れ法などのベーシックから、

パーティーメイクテクニックなどのレッスンカリキュラムがあります。

また、プロの美容部員さんや美容師さんにモードメイクのレッスンもしています。

あとは私が直接メイクアップする出張メイクもしていますよ。


出張メイクも


メイク中の女性

 

国内外で活躍されていた第一線のメークアップアーティストに

メイクを教えてもらえるなんてとても贅沢な機会ですね!

東京でもそういった活動はされていたんですか?

 

守本/「メイクをやる」っていう行為自体は一緒なんですけど

人に教えるっていう事をそもそもやっていなかったからやっぱり新しい挑戦ですよね。


(写真は東京で活動していた頃。モデルの富永愛さんと)

 

 

新しい土地で暮らし始め、

今までとは全く違ったライフスタイルや働き方を見つけた理恵さん。

常に好奇心をもって新しいことにどんどんチャレンジしていき

その土地に根付いていく姿から、

海外移住や仕事の経験で培った強さとしなやかさを感じました。

次回は理恵さんがこちらで始めた農業や、

移住してからの沖縄の印象について伺ってみたいと思います。

 

 

_____________________________________________________________________

 

現在メークアップアーティストの守本理恵さんは

沖縄在住の一般の方を対象に、メイクアップ講座を開講しています。

海外や東京の第一線で活躍していたメイクアップアーティストに

直接メイクや手作りコスメの秘訣を伝授してもらえる、またとないチャンス!

 

●Natural 手作りコスメ講座 基本の保湿編~フェイスクリーム、美肌パック作り他

●出張メイクアップ●美肌仕上がり大人の『NUDIE』Make up 講座

 ファンデーションを感じさせないまるで素肌のような

 Beauty skin make up~party make up法、他

●出張メイクアップ

 

プロフィール
:

Rie Morimoto

 

東京マックス美容専門学校卒業 渡仏しパリにてクリスチャンショボー学院でメイクを学び主席で卒業。

帰国後メークアップアーティストYUKIに師事
。

渡米しNew Yorkで有名メークアップアーティストのアシスタントを経て、

2004年に帰国 FEMME management produceに所属。

数々のファッション雑誌、ファッションショー、広告、

海外セレブリティーやモデルのメイクアップで活躍。

2011年より沖縄に拠点を移し、大地と心を繫ぐカウンセリングメイクアップや メイクアップ指導、

ヒーリング効果のある手作りコスメ講師として現在に至る。

 

詳細は下記まで

Rie Morimoto

携帯:080-5056-3006

mail:riesekinemakeup@gmail.com

(前回の記事で記載のメールアドレスに誤りがありました。

ご連絡いただいた読者様、守本様には深くお詫びいたします:沖縄CLIP編集部)

 

_____________________________________________________________________

 

沖縄CLIP編集部

同じカテゴリーの記事