沖縄観光情報:世界遺産・識名園の近くで沖縄現代工芸を堪能できる「Galleryはらいそ識名園」(那覇市)

世界遺産・識名園の近くで沖縄現代工芸を堪能できる「Galleryはらいそ識名園」(那覇市)

post : 2021.02.02 12:00


 
ゆらゆらと揺れる暖簾が目に留まり、訪れたのは「Galleryはらいそ識名園」。那覇市真地(まあじ)に2020年12月にオープンした沖縄現代工芸に特化したギャラリーショップです。首里城から車で5分ほどの距離にある世界遺産「識名園(しきなえん)」の駐車場の斜め向かいに位置し、那覇空港から車で15分というアクセスの良い場所にあります。

 
琉球王国の王様が海外からの来賓をもてなしていた庭園として知られる識名園。その敷地内の池に佇む六角堂(ろっかくどう)をモチーフにした窓と、「Okinawa modern craft Gallery haraiso Shikinaen」と書かれている外観が目印です。


 
暖簾をくぐると、紅型(びんがた)宗家の一つとして300年以上の歴史を誇る「城間びんがた工房」の掛軸がお出迎え。白とグレーのシンプルな壁面には紅型のほかに琉球藍のタペストリーやパネル・額絵が飾られ、沖縄の染織りを間近に感じられます。

 
琉球松の一枚板を使ったダイニングテーブルには、沖縄の伝統工芸である「やちむん」、再生ガラスを利用し沖縄の海をイメージした鮮やかな色彩の「琉球ガラス」、クバや月桃など沖縄の植物を使って民具をRe-デザインした「草あみ細工」、琉球王朝時代に盛んだった錫の金細工を復元させた「琉球錫器」、沖縄県産の木材を漆で仕上げた「琉球漆」のお皿やカップが並んでいます。

 
作家名:匠工房
商品名:うずイラブチャー丸口ロック
 
鮮やかな青い色をした沖縄の魚「イラブチャー」をイメージして作られたグラス。一つひとつ、吹きガラスで丁寧に作られています。沖縄の美しい海を思い出させるグラスは、お土産やギフトなどにも喜ばれそうですね。


 
作家名:花藍舎
商品名:ポジャギマット
      
沖縄県うるま市に工房を構える琉球藍織物の工房「花藍舎(からんしゃ)」のポジャギマット。制作の際に出るハギレを最後まで無駄にせず、韓国の「ポジャギ」という技法をつかってパッチワークのように繋ぎ合わせ、一枚の布に仕上げた作品です。

 
作家名:花藍舎
商品名:ポジャギマット
 
琉球藍で丁寧に染められたハギレは様々な形をしており、藍の青色の濃淡は沖縄の海のように美しく、手織りならではの柔らかな風合いが特徴的です。


 
作家名:陶芸こまがた
商品名:デイゴ染付そばマカイ
 
「陶芸こまがた」のデイゴの花をモチーフにした力強い筆使いが魅力の伝統的な染付のやちむん。6寸(直径約18cm)の使いやすいサイズです。沖縄らしさを感じるやちむんで自宅で沖縄そばを味わうのもいいですね。


 
作家名:シーサー陶房 大海(おおがい)
商品名:シーサー香炉(こうろ)
 
こちらは大宜味村(おおぎみそん)にある「シーサー陶房 大海(おおがい)」のシーサー香炉(こうろ)です。力強い表情とずっしりとした重みで威厳さを増し、マットな質感でありながら黒光りすることから深い立体感があります。瞳、毛並み、歯、舌、爪先まで細かく丁寧に作られていて、見れば見るほどに愛おしくなります。
 
シーサーの台座の中に蚊取り線香を入れると、口から煙が出てくる面白い仕掛けも魅力のひとつ。長年シーサーを探していた私は、その魅力に惹かれ、連れて帰ることに決めました。


 
店主の河野こずえさんは、シーサーがいなくなってぽっかり穴が空いた売り場を見て、寂しいような嬉しいような表情。「いつも作品が売れるときは、娘を嫁に出すような思いになります」と語ってくれました。
 
2014年うるま市に「Galleryはらいそ(本店)」はオープンしました。市内の工芸作品を取り扱いながら、県外の百貨店で沖縄現代工芸品の魅力を提案し続けてきた河野さん。染織りなどの高価な作品が、百貨店で価値のあるものとして喜ばれ購入されていくのを何度も目の当たりにしました。でも「沖縄に行ってもなかなか上質な工芸品を買える場所が少ない」「那覇はよく行くんだけどね」という声をたくさん聞いてきたそうです。
 
だからこそ「沖縄で暮らす人々に工芸品の良さがまだまだ伝わっていない」ことも識名園の向かいに沖縄現代工芸品に特化したギャラリーを構えた理由の一つと語ります。県外で出会ったお客様や、沖縄現代工芸の魅力にたどり着けていない地元のお客様をつなぐ店づくりに注力しました。世界にひとつとして同じものがないのが工芸品の魅力の一つ。時間をかけて丁寧に作られた器は、使うごとに愛着がわき、日々の暮らしをちょっぴり上質にしてくれます。沖縄の鮮やかな色彩で彩られた紅型のパネルやタペストリーは、リビングで過ごす時間を豊かに包んでくれることでしょう。
 
Galleryはらいそ識名園は、暮らしや心を豊かにしてくれる工芸品との一期一会の出会いが生まれる場所です。一方、Galleryはらいそ(本店)ではうるま市の現代工芸品を取り扱い「Galleryはらいそ識名園」の気品高い印象とは違った優しい雰囲気が魅力です。
 
共通して言えることは、店主である河野さんが愛情深く取り扱う沖縄現代工芸品が並んでいるということ。その愛情を受ける作品たちはもちろん、その作り手もきっと幸せだろう。そんな幸福感が溢れる場所で、使うごとに愛着がわき、日々の暮らしをちょっぴり上質にしてくれる沖縄現代工芸品との素敵な出会いが、きっとあなたを待っています。

 
「Galleryはらいそ識名園」
住所/沖縄県那覇市真地41−5
電話/098ー853ー7358
営業時間/11:00~16:00
定休日/月・火・水曜日
Web/https://haraiso.gallery/shikinaen/
オンラインストア/https://galleryharaiso.com
 
「Galleryはらいそ」
住所/沖縄県うるま市石川曙1−9−24#137
電話/098ー989ー3262
常設/11:00~16:00
定休日/水・日曜日
Web/http://haraiso.gallery/
 

沖縄CLIPフォトライター 村上佑

まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。
 
〜もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP〜

Information

沖縄県那覇市真地41−5