沖縄観光情報:赤瓦屋根の古民家でいただくもちもち麵のアーサそば「屋宜家」

赤瓦屋根の古民家でいただくもちもち麵のアーサそば「屋宜家」

post : 2014.10.13 12:00

沖縄県南部の八重瀬町(やえせちょう)。

車通りの多い道にぽつんとたたずむ

看板をたよりに脇道へ入ると、

立派な赤瓦屋根の古民家にたどり着きます。

そこが沖縄そばの店、屋宜家(やぎや)です。

 

南部の観光スポット、おきなわワールドや、平和祈念公園まで10分足らず。

世界遺産の斎場御嶽(せーふぁうたき)までも約30分の場所にあります。


 

伝統的な琉球建築の民家を

そのまま店にした建物は、

国の登録有形文化財に指定されたもの。

 

門を一歩入るとヒンプンと呼ばれる

目隠しとも魔よけとも言われる仕切りがあり、

その奥へ足を運ぶと、母屋と離れが現れます。


 

このヒンプン、向こうには何があるのだろうという

秘密めいたわくわく感も、お楽しみ。

庭に進むと大きなガジュマルやクバの木が

わさわさと葉を茂らせ、のんびりと風に揺れていました。


母屋

 

建物は、店主の屋宜利夫(やぎとしお)さんが

生まれ育った生家。

戦後、資材がないなか苦労しながら

屋宜さんの祖父が建てたものです。

 

代々受け継いできたその住まいが

古くなったため修復したところ、

新たな命が吹き込まれたように

昔ながらの沖縄の空気が蘇ったのだそう。

そこで、この住まいを多くの人に

見てもらいたいと一念発起。


個室予約もできる離れ

 

ゆったりとした沖縄の空気のなかで

おいしいそばを食べてもらおうと決め、

メニューを研究し、納得のいく味を追求して。

商売も飲食店もすべて初めてからスタートし、

今やお客さんがひっきりなしに訪れる場所になりました。


 

風にふわりと舞うのれんをくぐり、

誰かのお宅におじゃまするように

靴を脱いで店内に入ると

居心地のいい畳間が広がります。


  

外に目を向けると、緑豊かな庭の風景が。

ここからの眺めがまたしみじみよくて

ほうっと見とれてしまうのです。


 

そんな屋宜家の看板メニューは、アーサそば。

アーサとは別名あおさと呼ばれる海藻で、

お吸いものや天ぷら、卵焼きなどに入れて食べる

沖縄ではなじみ深い食材。

カロテンや食物繊維なども豊富で、

栄養価が高いことでも知られています。

 

県産アーサがたっぷりのったそばは、

かつおベースのあっさりしただしと相まって

子どもから大人にまで食べやすいと大人気。


 

麵にもアーサが練り込まれており、

つるつると喉ごしがいいのに、

もちもちとした食感。持ち上げると、

麵にアーサがたっぷりからみつき、

口に運ぶたびに、磯の香りが広がります。

 

甘辛く煮込んでひと晩おいた三枚肉と

シャキシャキと小気味よい音をたてる青ねぎが

そばのおいしいアクセント。

 

自家製ジーマミー豆腐ともずく、漬け物、

沖縄の炊き込みご飯のジューシーがつく

セットメニューもあり、

沖縄の味を堪能するならこちらもおすすめです。

 

そのほか、麵とスープに

大豆を丸ごとひいた豆乳入りの

大豆丸ごと豆乳そばや、スタンダードな

三枚肉そばやソーキそばもありますよ。


 

食後には黒みつきなこぜんざいはいかが。

黒みつをたっぷりかけた上に

きなこと黒糖をふりかけたかき氷で、

中にはもっちり白玉と

ふっくら煮上げた金時豆がかくれんぼ。

 

ハーフサイズもあるので、

ちょっと甘いものを食べたい時にも嬉しいデザートです。


  

足を運んでくれた方には、

沖縄の風景と沖縄の味を

心から楽しんでもらいたいと願う屋宜さん。

 

「祖父が建ててくれた家に感謝し、お客さまにも感謝して。

今日より明日、明日より明後日、

現状に甘んじることなく、前に進んでいきたい」。

 

優しい笑みを浮かべながら

お客さまを喜ばせたい気持ちにあふれる屋宜さんの

強くまっすぐなまなざしが忘れられません。

 

 

屋宜家(やぎや)

住所/沖縄県八重瀬町大頓1172

電話/098‐998‐2774

営業時間/11時~16時

定休日/火曜日(祝日営業)

HP/http://www.ne.jp/asahi/to/yagiya/index.html

 

 

沖縄CLIPライター 小野暁子

 

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Information

八重瀬町大頓1172