竹富島、お食事処やらぼの「えび入り野菜そば」
竹富島、お食事処やらぼの「えび入り野菜そば」
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初回投稿日:2023.08.19
最終更新日:2024.08.30
最終更新日:2024.08.30
竹富島には、車エビの養殖場があり、新鮮なエビを使ったお食事を楽しむことができます。今回紹介する「お食事処やらぼ」は、ユーグレナ竹富エビ養殖の直営店でもあることから、年間を通して新鮮な車エビをふんだんに使った「えび入り野菜そば」を提供しています。
竹富島産車エビを使った贅沢なそば
石垣島(いしがきじま)から高速船で約15分の竹富島(たけとみじま)は、周囲約9キロの小さな島ですが、島民により守られてきた美しい町並みや景観が、多くの観光客を惹きつけて止まない魅力的な島です。
竹富島には、車エビの養殖場があり、新鮮なエビを使ったお食事を楽しむことができます。今回紹介する「お食事処やらぼ」は、ユーグレナ竹富エビ養殖の直営店でもあることから、年間を通して新鮮な車エビをふんだんに使った「えび入り野菜そば」を提供しています。
竹富島のエビ養殖
沖縄県は車エビの生産量が日本一です。竹富島は平坦な島で、山や川がなく、農業が盛んではないため、雨天時に畑から農薬などの残留物が養殖場の池に流れ込む心配などがありません。また、竹富島のエビ養殖場では、100パーセント下水処理をしているため海への悪影響もなく、安全で安心な養殖環境を誇っています。
「やらぼ 」
店名の「やらぼ」(テリハボク)とは、島の防風林などに使われる木のことで、その材は硬く強いことから家具、丸木舟や道具の材料に使用されてきました。竹富島でも御嶽などの入り口に大きなやらぼの大木を見ることができ、そのどっしりとした存在感には沖縄の自然の力強さを感じることができます。
お食事処やらぼでは、「やらぼ」の材を使ったテーブルや椅子が使われています。
みんなに愛され続けるお食事処
沖縄県が本土復帰した翌年の1973年にオープンし、今年で50周年を迎えるお食事処やらぼは、観光で島を訪れる人だけでなく、地元竹富島の島民にも愛されているお食事処です。
竹富島出身で、現在は東京の大学に在学中の野原駆(のはら かける)さんにお話を伺いました。
「『やらぼ』は、僕にとってなくてはならない存在です。知り合いと集えるコミュニティの場所でもあります。竹富島に住んでいた時は、終業式などの午前授業の時は家族でそばを食べに行っていました。そんな時は、かならず友達がいるので一緒に楽しく話してましたね。
高校生の頃は島のかわいい子どもたちと会えることを楽しみに行ったりしてました。大学生になってからは、東京には八重山そばがないので帰省の度に食べる地元の味がとても染みました。
帰省している時にここでバイトをする機会を頂いて、大好きなお店で働けるのはとても嬉しかったです。
賄いとして今年初めてえび野菜そばを食べたんですが、とっても美味しかったです。竹富島の車エビとそばの相性は抜群です。また帰省した際には力になれたらなと思っています」
「えび入り野菜そば」
店主の上勢頭園子(うえせど そのこ)さんが作る味は、まさに島のお母さんの味。ボリューム満点のソーキそばや八重山そばは、コトコトと煮込んだとんこつに、かつおだしと島醤油を合わせたコクがあるしっかりとした味わいのスープが特徴です。現在は、娘の上勢頭まり(うえせど まり)さんが園子さんの味を受け継ぎお食事処やらぼの味を守っています。
とんこつとかつおだしのスープに、野菜と車エビを贅沢に5尾もトッピングされた「えび入り野菜そば」は、ここでしか味わえない贅沢なメニューです。車エビのエキスがスープに溶け出し、風味のある深い味わいが特徴です。何と言っても養殖場から届く新鮮な車エビが絶品です。引き締まった弾力のある食感と甘みが口の中で広がります。
スタッフの下村風樹(しもむら ふうき)さん
車エビの注文
お食事処やらぼは、前述の通り、ユーグレナ竹富エビ養殖の直営店であることから、店内で車エビの注文、発送をすることもできます。竹富島からのお土産や、大切な人への贈り物にぜひ活用してほしいサービスです。
「竹富島を巣だっていった子どもたちは、寮に入ったり、独り暮らしをしているのですが、『お母さんの料理の次に、やらぼのそばが食べたくなる』と言ってくれます。子どもたちにも愛された母の味を守り、これからも『やらぼのそばが食べたい!』と思ってもらえるように頑張ります」上勢頭まりさん。
お食事処 やらぼ
- 住所 /
- 沖縄県八重山郡竹富町竹富107
- TEL /
- 0980-85-2268
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