サトウキビ畑に囲まれた小さな村の小さな焼き菓子店
サトウキビ畑に囲まれた小さな村の小さな焼き菓子店
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食べる
初回投稿日:2015.01.29
最終更新日:2024.05.24
最終更新日:2024.05.24
アメリカの匂いがする金武(きん)の街を走り抜けてさらにしばらくいくと、やがて小さな村に入ります。
「ぎのざ金物店」と大きく書かれた看板をRT329から右に曲がるとそこは穏やかな農村地帯。二つ目の曲がり角を右に折れるとすぐに小さな焼き菓子店に到着します。
高速道路を使えば那覇から1時間ちょっと、なのですけれど、移りゆく風景を眺めながら一般道をゆっくり走って訪ねてみてほしいタイプの店なのです。グルメな友人からこっそり教えてもらったきのストア。
もう何度通ったかは思い出せませんが、ここのドアを初めて開けた時の、いい意味での裏切られ感はいまだに忘れらることができません。
都会的で、こぎれいで、洗練された店内。しかも自分より若い夫婦が二人で切り盛りしてるにもかかわらず、来るたびに、おばあちゃんの家に来たような錯覚を覚えます。
居心地の良い空間に、並べられた焼き菓子の数々。
レモンケーキ、ドーナツ、ジャーマンケーキ、チーズケーキブラウニー、レーズンサンド、などなど。どれもがほんとうにおいしいのです。
口に入れたとたんに、まだ言葉になる前の「おいしくて、しあわせ!」というほやほやな気持ちが毎回わきおこってくるのです。
いつかそのわけを聞いてみようと、家に帰って食べるたびに思っていました。
おすすめなのはレモンケーキです。クリームにはレモンをきちんと使い、相性のよい小麦をきちんと選び、砂糖のさじ加減はもちろん、焼き具合にもきちんとこだわって、毎日まいにち、丁寧にきちんと焼く。
たぶんそんな風にきちんとつくっているんだろうなあと、つくり手の表情が思い浮かんでくるお菓子たち。
都会のパティスリーとは違って、シンプルでオーソドックスなメニューだからこそ、毎回「おいしい」と感じるには、レシピや技術を超える何かがきっとあるのでしょう。
あーでもない、こーでもないと素材と対話をしながら、心を込めて焼かているんだろうなぁと、食べるたびに思ってしまうのです。
沖縄の集落に必ずといって存在する商店「まちやーぐゎー」を目指しているというさくらさんと洋介さん。
お客さんが友人の家に立ち寄って、その日あったできごとをおしゃべりしていく気取らない店に、願い通りになったようですね。
シンプルで背伸びをしてない商品は、とにかく美味しい!
季節折々の地元の素材を、まるで雑誌の編集者のように「料理する」センスもピカイチ!
「ちょっと懐かしくてちょっと新しい、小さな村の小さなお菓子」を是非一度お試しあれ。
kino store(きのストア)
- 住所 /
- 沖縄県宜野座村字宜野座443
- 電話 /
- 098-968-6036
- 営業時間 /
- 10:00~17:00(売り切れ次第終了)
- 定休日 /
- 月、火、水、日曜、不定休あり
- HP /
- http://www.kino-store.com/index.html
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