心がほっこり温まる、手作りアイデアの宝庫。那覇市の雑貨屋さん『たんたん』
心がほっこり温まる、手作りアイデアの宝庫。那覇市の雑貨屋さん『たんたん』
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初回投稿日:2022.03.06
最終更新日:2024.07.19
最終更新日:2024.07.19
「ちょっとしたキッカケで、その後の人生が変わる」ことがあります。例えば、自分の中に隠されていた才能や可能性がある人に出会ったことで引き出されるといった体験。那覇市の雑貨屋さん『たんたん』を運営する谷津田 貴行(やつだ たかゆき)さんもそんな経験をされたようです。
長年東京で勤めていた会社を退職後、蕎麦マイスターの資格を活かして蕎麦職人になろうと決意した谷津田さん。
「高温多湿の地域で蕎麦が打てるかを確認したかったんです」と、石垣島に移住を決めた理由を話してくれました。日本蕎麦とガレットを提供する「そば粉を使った料理店」を始めるつもりでしたが、なかなか物件は見つかりませんでした。
そんなある日、知り合った雑貨屋の店主さんに、趣味で作った木工作品を見せたところ「お店に置きませんか?」と声がかかったと言います。さらに、奥様が島で習っていた三線教室の先生から「三線を練習する際のひざまづき(正座)用の椅子をオーダーしたい」と言われたことがキッカケで、正座用の椅子を制作するようになりました。
「高温多湿の地域で蕎麦が打てるかを確認したかったんです」と、石垣島に移住を決めた理由を話してくれました。日本蕎麦とガレットを提供する「そば粉を使った料理店」を始めるつもりでしたが、なかなか物件は見つかりませんでした。
そんなある日、知り合った雑貨屋の店主さんに、趣味で作った木工作品を見せたところ「お店に置きませんか?」と声がかかったと言います。さらに、奥様が島で習っていた三線教室の先生から「三線を練習する際のひざまづき(正座)用の椅子をオーダーしたい」と言われたことがキッカケで、正座用の椅子を制作するようになりました。
蕎麦と木工雑貨、扱うものは異なりますが「ものづくり」という意味においては共通点があります。「お客様が商品を受けとった時の笑顔や、ありがとう!の言葉が嬉しくて、蕎麦から木工雑貨へと方向転換することに葛藤や迷いはほとんどありませんでした。
お客様のお家の中に、自分が作った作品を置いていただけることがとても嬉しいんです」と谷津田さん。
お客様のお家の中に、自分が作った作品を置いていただけることがとても嬉しいんです」と谷津田さん。
そして2014年10月に、那覇市のサンライズなは商店街に雑貨屋『たんたん』をオープンさせました。
日本国内だけでなく海外の方にも知ってもらいたかったため、物件探しは離島ではなく外国人観光客の多い那覇市国際通り近辺で探したと言います。
そんな時に空き物件(現在のお店)を見つけ、大家さんの「内装は自由にやってもらって良いですよ」のひとことで決めたのだそう。
テーブルや棚だけでなく、床の石張りや窓、そしてなんと壁も天井も全て谷津田さんの手作り! 「小学校時代の図画工作の授業以外は経験がない」とは、とても信じられません。
そんな時に空き物件(現在のお店)を見つけ、大家さんの「内装は自由にやってもらって良いですよ」のひとことで決めたのだそう。
テーブルや棚だけでなく、床の石張りや窓、そしてなんと壁も天井も全て谷津田さんの手作り! 「小学校時代の図画工作の授業以外は経験がない」とは、とても信じられません。
店内には現在、沖縄の作家さん27人の作品が所狭しと並んでいます。中でも私が気になったのは『kariyuri』の顔ポーチと『イカンソク』のキノコ箸置きと置物、『himi』の天然の貝に琉球ガラスを埋め込んだピアス、止める部分がシュシュになっている『tacaco』のシュシュマフラーなど。
以前、沖縄CLIPで紹介したことのある『双子堂』のマグや器もありました。色鮮やかな食器は、ただ置いてあるだけで気分が明るくなりそうですね。
看板商品は、谷津田さんがお店を始めるキッカケとなった作品「家(うち)キノコ」。きのこの形をイメージした椅子です。三線演奏や法事など、正座をするシーンや小さなお子様が座るのにぴったりの高さの家キノコや、玄関で靴を履く時に丁度良い高さのもの、キッチンで作業をする時用などサイズは5種類。 「簡単に持ち運びが出来るように」と、足には軽い木材である松や杉の木を使います。
帆布バックを手作りする『TESHIGOTO』とコラボレーションをした作品もあります。TESHIGOTOの店主 長堂さんが沖縄本島北部の自然が多く残っている山原(やんばる)で撮ってきたヘゴ(シダ植物)の写真をプリントして生地にしたデザインや、迷彩柄の中にある秘密が隠れているもの(ここでは内緒。お店でご確認ください)はイチオシ。
家キノコは県民だけでなく、沖縄在住の米軍基地の方や、台湾や中国、ヨーロッパなど海外から観光にきた方たちからも人気があります。好きな生地や皮バンドの色、足の色、高さを好みに合わせてくれるオーダーメイドも可能。 「リペアも行っているので、汚れてきたり、飽きてきたから柄を変えたいというのもありです。着られなくなってしまったけれど捨てられない洋服ってありますよね?そういうのも大歓迎です」とのこと。
そしてもう1つのお薦めは、谷津田さんが丹精こめて作るスマホスタンドです。スマートフォンの充電はもちろん、動画を見る際やレシピを見ながら料理をしたい時にも便利なアイテムです。ひとつとして同じものがない天然の木目なので、手に取って模様を見ながら好みのものを探してみてください。
ポンと置いてあるだけで絵になる可愛いらしい作品は、楽しいインテリア用品にもなります。 作品に触れると、体を通して作り手の想いが伝わってくるようです。心がほっこり温かくなる優しさ溢れる作品は、いつも身近に置いておきたいものばかり。オリジナリティ溢れる個性的なお土産やプレゼントを探している方にもぜひお薦めしたい一軒です。
雑貨屋 たんたん
- 住所 /
- 沖縄県那覇市壺屋1丁目1-1
- 電話 /
- 080-7722-3174
- 営業時間 /
- 11:00~18:00
- 定休日 /
- 不定休(instagramでご確認ください)
- HP /
- http://zakkatantan.ti-da.net/
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