名実ともに那覇ハンバーガーの一丁目一番地『Maverick(マーベリック)』!

名実ともに那覇ハンバーガーの一丁目一番地『Maverick(マーベリック)』!

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初回投稿日:2018.11.30
 最終更新日:2024.08.22

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名実ともに那覇ハンバーガーの一丁目一番地『Maverick(マーベリック)』! クリップする

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アメリカングルメ百花繚乱!な、オキナワ。というのは、今更言うまでもありませんが、中でもハンバーガーは、押しも押されもせぬテッパンアイテムです。県内各地に名だたる店舗が点在、いずれもオリジナルの味で全国のファンを魅了し、鎬を削っています。

ハンバーガー


そんな中、那覇市は楚辺(そべ)、ハーバービュー通りで、急速に頭角を現すニューフェイスが、『Maverick(マーベリック)』! 2017年10月のオープン以来、アメリカンスタイルのバーを彷彿させる店舗と、圧倒的インパクトを放つラインナップで、SNSをザワつかせる風雲児的存在です。

Maverick(マーベリック)

Maverick(マーベリック)の店内


キラーメニューNo.1は、「アボカドベーコンチーズ」(単品1,000円/サイドドリンクセット1,400円 税込 *以下同)。まず目に入るのが、およそ15cmは下らない、その“厚み”。というより、まるでタワーとさえ表現できる、その“高さ”を構成する具材一つひとつが、強烈な存在感! バンズのホワイトと(パティ+ベーコン、2つの)肉によるブラウンをベースに、緑黄色野菜が割拠するレッド&グリーン、更にチェダーチーズによるイエローを効果的に加えた極彩的なビジュアルが、有無を言わさぬ説得力を醸成しています。気になる味の方も、見た目同様、それぞれがしっかりと個性を主張。でありながらがら、いずれもが全体のパーツとしてかっちり機能し、上質なケミストリーを形成。さながら一つの作品のごとく、見事に結実しています。

ベーコンエッグチーズ


また、前者と共にツートップの一翼を担うのが「ベーコンエッグチーズ」(単1,050円/セット1,500円)。同じく、ロングトールのハンサムな見た目は変わらずですが、こちらはパっと見のスマートさが際立ちます。よく見知ったホワイト&イエローの潔いシンプルな色使いに、瑞々しいヴィヴィッドなグリーンが差し色的アクセントとして輝き、ヘルシーにして鮮やかな世界観を構築。前者とはまた違った角度で、食欲を爽やかに刺激してくれます。もちろん味わいも裏切らず! 目玉焼きの普遍的にしてシンプルな味わいが安定感を約束しつつも、重厚なチーズが奥行きある風味を引き出し、決して飽きさせることはありません。

ベーコンエッグチーズ


更に、ハンバーガー以外では、「島豚チョリソーホットドッグ」(単700円/セット1,150円)が、ツウ好みの逸品。島豚に島とうがらしを練りこんだ主役は、(40g前後が一般的ですが)なんと70gの特注品。コッペパンから余裕ではみ出る長さもおよそ15cm、直系およそ3cmと、一目で分かるダイナマイトボディが繰り出すパンチ力は、まさにヘヴィ級! たっぷりケチャップ&マスタードと、その上を埋め尽くすオニオンチップフレーバー&ピクルスによる重層的なコンビネーションが、空腹感を本質的に刺激・・・。濃厚な肉汁と程よい辛さが詰まったチョリソーとピクルスの酸味が上品な旨味を発揮し、癖になりそうなテイストです。

島豚チョリソーホットドッグ


「誰にも教わることなく、全て自己流、手探りですが、最近ようやく何とか形になってきたかなー(笑)」と、人懐っこい口調で語る店主の山川 浩太(やまかわ こうた)さん。これまで(料理人としてではなく)バーテンダーとして歩んできた経験を活かし立ち上げたマーベリックは、まさにその屋号通り、ある意味“異端”とさえ称せる存在です。なんと「開店日直前、店舗にガスが通ったのが、2日前で、実はその時初めてハンバーガーを試作しました(笑)」と、衝撃的な真実が…! 「なので、最初の頃に来ていただいたお客さんには申し訳ないと言うか(汗)」。そうして納得できる、今の味が完成するまで「1年もかかっちゃいましたよ(笑)」と、笑顔がキュートな奥様・明日香さん。何一つ飾らないアットホームな雰囲気も素敵です。

店主の山川 浩太(やまかわ こうた)さんと明日香さん


「2人とも旅が好きで、年に2回はあちこち行って、ついでに美味しいものを食べ歩いています。特に、バーガーには昔から目がなくて、本場アメリカではかなりの店を回りました」。

ハンバーガーはもちろん、国内外の各地で出逢った、多種多様な味わいにインスパイアされ、食材や製法も、独自に試行錯誤。具材の産地や製法はもちろん、メニューもあれこれ刷新を繰り返し今日に至ります。

例えば、オージービーフ100%のパティは、「焼き上げるタイミングも最近やっと分かるようになりました(笑)。牛脂が抜け、美味しく仕上がる本当に絶妙な一瞬があるんですよね」。

また、「チーズとベーコンに関しては、かなりあれこれ取り寄せて吟味して、本当に美味しいものだけを使ってます。実はコスト的には厳しいんですが(笑)」。

カップ


そんな中でも特筆すべきが、全メニューの礎となるバンズ。那覇市内で店頭販売も手がける、フランス仕込みの本格ベーカリー『いまいパン』製のオーダーメイドで、「外はサクっと中はフワっとしたちょうど良い食感なんです。甘味さえ含んだテイストは、まるで食パンみたいで、馴染みがあるんですよね」。

なるほど、どことなく懐かしいこの“土台”こそが、僅か1年たらずで数多のリピーターを生み出す秘密かもしれません。

パン


「でも、特別なこだわりがあるわけではないんですよね」と、ひょうひょうと語りつつも、思い出したように「あ、そうそう。でも、どんなに忙してくても、流れ作業にせず、一つひとつ丁寧に作り上げる事だけは徹底してます。スタッフに『これで大丈夫でしょうか?』なんて聞かれても、自信が無いなら出さないで!と、その場で廃棄させます」。

それだけに、(オーダー後に焼き上げるため)10分程度のサーブ時間も十分納得。「元はバーをやるつもりだったこともあって、常時アルコールを提供しているので、昼飲みもどうぞ(笑)。もちろんテイクアウトもOKです」。

気になる今後は、「ホットドッグのラインナップに厚みを持たせるのに加えて、新しく『キューバサンドイッチ』にもトライするつもりなので、お楽しみに!」と、チャレンジはどこまでも続きます。

お酒

昼飲みOKなカジュアルな店舗。SNS映えが強烈な見た目&オリジナルの味わいが光るメニューたち。そして作り手の人柄&姿勢も、全て◎! まさに、那覇は楚辺が誇る、今どきハンバーガーの一丁目一番地(←住所的にもリアルに 笑)。試さない手はありませんぞ!

Maverick(マーベリック)ハンバーガー
 

Maverick

住所 /
沖縄県那覇市楚辺1-1-1
電話 /
098-836-5752
インスタグラム /
https://www.instagram.com/maverick_okinawa_/
※料金は2018年11月現在です。

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沖縄CLIP編集部

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