複雑怪奇な模様を描くジャングル!石垣島「宮良川のヒルギ林」
複雑怪奇な模様を描くジャングル!石垣島「宮良川のヒルギ林」
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あそぶ
初回投稿日:2014.11.06
最終更新日:2024.04.18
最終更新日:2024.04.18
マングローブをご存知ですか?
熱帯・亜熱帯地域の、河口汽水域の塩性湿地に成立する森林のことで、紅樹林または海漂林とも呼ばれ、種としてはヒルギなどが知られています。
石垣島最大の宮良川(みやらがわ/めーらがー)は、全長12km、南部を流れる2級河川で、河口から1.5km程上流まで両岸にヒルギが繁茂し、独特な景観を形成しています。ヤエヤマヒルギ、メヒルギなどからなるマングローブの森は、1972年に国の天然記念物として指定されました。
県道390号、宮良橋の袂には、「宮良川のヒルギ林」の碑があり、ちょっとしたお立ち寄りスポットとして親しまれています。
階段を降りると、潮風と草いきれに包まれた亜熱帯の干潟が広がります。そこに、文字通り根を張る無数のヒルギたちが、複雑怪奇な模様を描いています。まさに南国、アマゾン辺りのジャングルにでも潜り込んだような気分を味わえるでしょう。
雌雄同体がほとんどという各種ヒルギ達は、見た目こそちょっとおどろおどろしいですが、他の樹木を保持する役目を担いつつ、豪雨時には支流・分流の多い宮良川の水流調節や土砂の浸食防止としても機能しています。
また、野鳥や蝶類も生息、飛来・繁殖の地でもあり、干潟にはカニや魚類も多く生息するなど、多様な生物達のゆりかごとしても重要な役割を担っています。
ヒルギ林をさらに間近で濃密に観察したい、もっと詳しい生態系を知りたいという方は、宮良川にてカヌーやカヤック体験を行うサービス業者もいくつかあるので、検索してみてください。
一歩足を踏み入れると光の差し込まない不気味な空間…。
ハリウッドの映画などにも出てきそうな、異国情緒満載・亜熱帯特有の森ですが、足元に目をやると、小さなミナミトビハゼたちが、ちょこねんと佇んでいたり。
駐車場と階段以外、何もない天然の河辺…。
静粛の中で、耳を凝らすと、様々な生命の息吹が聞こえて来る… そんな気がしました。
宮良川のヒルギ林
- 住所 /
- 沖縄県石垣市宮良1053
- 料金 /
- 無料
- 電話 /
- 0980-82-2809 (石垣市観光交流協会)
- Webサイト /
- https://ishigaki-tours.com/spot/miyara-river(石垣島ツアーズ)
https://yaeyama.or.jp/ (石垣市観光交流協会)
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