“海の賢者”の優雅な姿態と優しい瞳に癒される久米島ウミガメ館

“海の賢者”の優雅な姿態と優しい瞳に癒される久米島ウミガメ館

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初回投稿日:2014.07.18
 最終更新日:2024.08.01

最終更新日:2024.08.01

“海の賢者”の優雅な姿態と優しい瞳に癒される久米島ウミガメ館 クリップする

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ウミガメが世界的に絶滅の危機にある事実をご存知でしょうか?

 

「現在、地球上に生息しているウミガメは全種、IUCN(国際自然保護連合)の

レッドリストにその名前が掲載されています。大平洋ではオサガメ、

地中海ではアオウミガメの数が激減しており、今後も個体数の減少は続くと予想されます。

また、ウミガメは全種、ワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動植物の種の

国際取引に関する条約=CITIES)の附属書 I に掲載されており、

この条約に加盟している140カ国で国際間の取引が禁止されています」

(WWFより引用 http://www.wwf.or.jp

 

 

沖縄近海に生息する、そんな貴重なウミガメたちを、間近に観察できる(というより、身近に出逢える)

素朴な和みのスポットが「久米島ウミガメ館」です。

2000年、久米島町によりオープン。以降、産卵や放流など“保護”の観点に基づき、運営されています。

 


 

メインとなる大水槽には、3種類のウミガメ(アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイ)たちが、

大小常時20頭程度、ゆったりと過ごしています。大きいものでは全長2mにもなる成体が、

眼と鼻の先に現れる様は迫力満点! その、空を“飛ぶ”かのように雄大に泳ぐダイナミックな姿に、

時が経つのを忘れてしまいそうです。


 

2階では、水面からの観察も可能です。


 

狙い目は、何と言っても(月・水・金・土曜の)10:40頃からの餌タイム。

それまで悠然と泳いでいた亀たちが一斉にザワツキ始め、餌の投入とともに、

甲羅同士をぶつけあうワイルドなシーンを目撃できます。


 


 

体長10cm程度の子ガメだけのコーナーは、ひたすらほっこりさせてくれます。


 

他にも、2,000点以上からなる貝類のディスプレイ、ウミガメの生態などを学べるパネル展示や、

オリジナル映像(ウミガメたちからのメッセージ)観賞コーナー、

そしてオリジナルTシャツなどを揃えたショップなども併設されています。


 

また、ゴールデンウィークと夏休みの期間限定で、ウミガメに餌をあげる体験も。

お子さん連れのファミリーはもちろん、友達同士やカップルでも、じんわり楽しめること請け合いです。

 

ウミガメの寿命がどれくらいかは、今日なおはっきりとは分かっていませんが、

150年以上生きるという説もあります。日本の浦島太郎伝説を始め、

沖縄ではウミガメの恩返しや亀女房といった物語、

さらには世界では溺れた人を助けた記録が残っているなど、

ウミガメは海に暮らす人々に寄り添うように生きてきた不思議な生物です。

 

 

風格すら感じさせる海の賢者…。優雅な姿態と優しい瞳に癒やされつつ、

悠久の時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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久米島ウミガメ館

住所 /
沖縄県久米島町字奥武170
電話 /
098-985-7513
P /
あり
HP /
https://kumejimataro.okinawa/

沖縄CLIP編集部

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