台風15号の爪跡と台風の目の青空
台風15号の爪跡と台風の目の青空
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歴史文化
初回投稿日:2015.08.26
最終更新日:2024.04.11
最終更新日:2024.04.11
8月23日、八重山地方に非常に大きな台風が直撃しました。八重山のなかでも特に大きな被害が出た石垣島。暴風警報は30時間も発令され、島の98%が停電しました。石垣市登野城(とのしろ)では、観測至上最高となる、71mの最大瞬間風速を記録しました。
台風明け、飛ばされたたくさんの車、電柱も倒れ、いたるところで塀などが崩壊、電線がたれ、信号はほとんどが機能していませんでした。
私は移住して7年、経験したなかで一番凄まじい台風でした。窓をしっかりしめていても、サッシの隙間から噴水のように水が吹き込んできました。しかも停電していて暗かったので、それにしばらく気付かずけっこうな浸水。。たまにクーラーから雨が降ってきました…。それでも、暴風雨のさなかに部屋のガラスが割れたお家に比べたら全然平気です…。
外の車が心配でしたが、風がおさまって見てみたら、車がある! 安心しました。そして、エンジンをかけたらちゃんと動く! 車がだめになったり、ガラスが割れた知人も多く、何事もなかったのが本当にラッキーというくらい、多くの人が被害にあいました。
でも、人的被害がほぼなかったことは本当によかったです。さすが、台風に慣れている島の人。とは言っても、今回は怖かったという人がほとんど。本当に恐怖の夜でした。
そんな中、日曜日の夕方、波照間島や西表島では、突然静かになり、台風の目にぽっかりと入り、なんと青空が2時間も続いたそうです。
こちらは波照間島の仲底美貴さんが撮影したもの。台風の雲との境目がくっきり。
台風の目の晴れ間にはたくさんのとんぼが飛び、鳥がないて天国みたいだったといいます。この後は強い吹き返しの風雨に戻ったそうです。
石垣島も、暗くなってから島の西のほうが一部目に入り、月が見えたといいます。目に入って、少しでも暴風雨の恐怖から逃れたいと思いましたが、中心街のほうはそうはならず轟音が続きました…。
台風が過ぎた朝、島の人たちは早くから見回りをし、掃除をして、ホースで水をかけて家や車の潮を流します。毎回その早さとたくましさには本当に感心します。さすがに車がだめになったり、家のなかが崩壊した人たちは肩を落としてはいますが…。
信号が点いていないので、みなさん譲り合って運転していました。
我が家の停電は約30時間続きました。電気が点いた昨日、電気のありがたみを本当に感じました。それから、風がおさまる前から今もずっと、復旧作業をしてくれているみなさんには感謝のひと言につきます。だけど、警報が解除されて丸3日、まだ停電しているお宅も多くあります。断水もありました。農林水産被害額は、石垣市と竹富町合わせて4億円にものぼるそうです。
それでも島の人たちはたくましい。
今日から沖縄はお盆です。スーパーのものも少なくなっているし準備も大変だけれど、先祖をきちんと迎えます。今日から各地でアンガマや獅子舞、エイサーも行われます。
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