沖縄観光情報:泡盛酒造の見学へ行く!「くぅーすの杜忠孝蔵」前編

泡盛酒造の見学へ行く!「くぅーすの杜 忠孝蔵」前編

post : 2015.02.21 23:00

 

泡盛酒造の見学へ行く!「くぅーすの杜 忠孝蔵」前編

 

「マンゴー酵母を使った泡盛が、ひっくり返るほどうまい酒蔵があってね」

 

2週間ほど前、沖縄に遊びに来るという先輩からメールが届いた。

マンゴー酵母の泡盛!? しかもうまくてひっくり返る!?

 

移住して4年もたつというのに、この間、泡盛を一度しか飲んだことのない私の食指がぴくりと動いた。

全国の酒蔵を渡り歩く、のんべえの先輩の魅惑的なささやき……

秘密めいたベールの向こうから泡盛が手招きしているように思えた。

 

「おともします!」


  

泡盛に縁がなかったのは、ちょうど沖縄に来た時が妊娠中だったから。

3年近くの禁酒生活がとけてからも、ビールをちびり。ワインをちびり。

泡盛なんて、度数を見ただけでくらくらしてしまい、

するり喉をすべり落ちたら、どれだけ酔っぱらってしまうのか……

妙な心配を抱え、手をのばすことができないでいた。

 

沖縄では泡盛を水割りで飲むのがスタンダードだと知ったのも、つい最近。

移住前は、たまに沖縄料理店に行けば、皆ロックで飲んでいたからだ。

 

というわけで、泡盛初心者の、いや酒全般にかんしてほぼ知識がない私の酒造見学が決まった。

 

泡盛で知っていることといえば、原料がタイ米で、

寝かせれば熟成して古酒(くーす)になることぐらい。

(古酒とは泡盛を3年以上寝かせ、味がまろやかになったもの)

 

そんな私が先輩と向かったのは、豊見城市(とみぐすくし)にある

「くぅーすの杜 忠孝蔵(ちゅうこうぐら)」である。


 

那覇空港から車で10分ほどにあるここは、酒蔵見学(無料)や手造り泡盛体験があり、

3代に渡って泡盛作りをする創業66年の酒蔵。


 

入るなり、出迎えてくれたのは酒がめである。

それもそのはず、ここは泡盛を寝かせて古酒にする際の酒がめを自社製造しているのだ。

 

この中で泡盛を寝かせるのか……

泡盛について何も語れないのに、なぜかニヤリとしてしまうたたずまい。

ごくり。のどが鳴る。


   

いよいよ酒蔵見学のスタートだ。

まずは泡盛の基礎知識と忠孝蔵の歴史についてのDVD観賞。

初代の苦労、二代目の酒がめ作り、三代目のマンゴー酵母発見。

(お、マンゴー酵母の登場!)

この蔵ならではの話にぐいぐい引き込まれていく。


 

お次は手造り泡盛工場へと移動。

タイミングが合えば、昔ながらの手作業での製造を、ガラス越しに見られるそう。


 

続きましては、泡盛を入れるかめ作りの現場、忠孝窯へ。

ここでは土作りから成形、焼成にまでこだわり、

自社オリジナルの南蛮荒焼き甕(なんばんあらやきがめ)を作っている。

それもこれも、おいしく作った酒を古酒にしてより味わい深くし、

とことん泡盛を楽しんでほしいからだそう。

 

そもそも泡盛は自分がもつ成分の化学変化で熟成し、古酒になっていくという。

それだけでも驚いたのに、荒焼き(素焼き)のかめに酒を注ぐと、かめの原料であった土に含まれる鉄分やカルシウムが溶け出して、熟成を促進させるというのだ。

 

かめの成分が溶けておいしい古酒を作るなんて。

なるほど土作りから酒がめにこだわるわけである。


   

奥のほうでは、ろくろの実演も。

この日は、古酒を入れる酒器「カラカラ」を作っていた。


 

カラカラという名に聞き覚えはあったが、なぜそう呼ばれるのかを知ってまた驚いた。

この細長い口の酒器がカラカラなのだが、

中に玉が入っていて、お酒がなくなるとカラカラと音が鳴る。

つまり、カラだよ~酒を注いでくれ~と、酒器が知らせてくれるのだ。

そして酒が注がれると、満足気におとなしくなるという。

なんてニクイやつ。

いいねぇ、これで泡盛を飲みたいねぇ。

先輩と目を合わせてニタリ。


 

お次は、沖縄の木造建築では首里城の次に高いと言われる古酒蔵へ。

中に入って圧巻。見上げると天井近くまでかめが並んでいる。

 

クラシックが流れ、木の香りに包まれながら、ゆっくりと味を深める泡盛たち。

こんな場所で寝かせた古酒はどんな味になるのか。

早く飲んでみたい! すっかり頭は泡盛でいっぱいだ。

 

 

古酒蔵を出て別棟の貯蔵庫に行くと、ここにも泡盛がずらり。

購入した人の泡盛を預かって、大切に古酒に育てているという。

しかも、並んでいるのは全て自慢のマンゴー酵母の泡盛。

 

目の前にマンゴー酵母! 早く飲ませてくれーい。

と、飲みたい気持ちが最高潮になったところで、待ちに待った試飲タイムである。

 

けれど。

かなり長くなってしまったので、とろけるような味わいの泡盛の話は次回ということで。

 

待ちきれない方は、ぜひ忠孝蔵にお出かけを。

女性でも飲みやすい、ふくよかな甘みの泡盛が待っています。

 

 

ちなみにこちらが私を泡盛好きに変えたマンゴー酵母の古酒です♡

 

 

後編へつづきます。

泡盛酒蔵の見学へ行く!「くぅーすの杜 忠孝蔵」後編

 

 

 

くぅーすの杜 忠孝蔵(ちゅうこうぐら)

住所/沖縄県豊見城市名嘉地132

電話/098-850-1257

時間/9時~18時

http://www.chukogura.com/

 

*酒蔵見学最終受付17時

 

 

沖縄CLIPフォトライター 小野暁子

 

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Information

豊見城市名嘉地132