沖縄観光情報:生まれ変わるコザ銀天街。ギネス級の巨大壁画と若者たちとの交流

生まれ変わるコザ銀天街。ギネス級の巨大壁画と若者たちとの交流

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post : 2015.03.23 18:00

 

ギネス記録を上回る世界最大の壁画がある商店街が

沖縄本島中部にあるのを知っていますか?

 

かつては基地のある街として、那覇以上に栄えたコザの街。

ゲートが閉じられてから栄光は過去のものになりましたが、

ちかごろはエイサーの街、音楽の街として、平和について考える街として、

元気を取り戻そうという取り組みが注目されています。

 

市内には買物と交流の場として親しまれている商店街がいくつもあり、

ノスタルジックな昭和を感じさせてくれます。

 

 

 

アートの力を借りた活性化の取り組みが続いている銀天街もその一つ。

大通りに面した古い建物に描かれた巨大壁画が今年、完成。

ギネスブック記録の約2倍にあたる面積約1550㎡、

全長約170mの壁画がいま、注目を集めています。

 

 

壁画のテーマは琉球絵巻。琉球王朝時代から沖縄戦、

アメリカ統治時代から復帰後の暮らしまで、

時代を象徴するモチーフが明るいタッチで生き生きと描かれています。

 

 

さて銀天街には、ほかにも誇れることがあります。

それは2010年に始まったコザ栄光祭。全国でも指折りの進学校

栄光学園の生徒と、コザの商店街、観光協会、商工会議所、

ボランティアといった地域の人がコラボレーションして開催する

この手づくりのお祭は、今年で6回目。毎年2月に開催されています。

 

修学旅行を通じて、首都圏の若者と地方の市民がつながるという

全国的にも珍しい取り組みです。

 

お祭当日の朝から約半日間、生徒たちはその道のプロに“弟子入り”して

琉舞、三線、琉球ガラス、知花花織、陶芸、シッターアート、木工など、

沖縄ならではの文化をみっちり体験。学んだ成果を夕方からのお祭りで

商店街や地域の人にお披露目するというものです。


 

そのほか、高校生たちからは毎年恒例の“出し物”があります。

何を出し物にするかは高校生たちが話し合って決めるそうです。

 

鉄道が珍しい存在の沖縄の人にその魅力を知ってもらおうと、

鉄道模型の大掛かりなキットを持参して展示を行ったり、

都会から初めてやって来た若者が沖縄に出会って感じたことを

まとめあげたショートフィルムを上映したり、

コザの風景を生徒がカメラで切り取った作品を来場者に見てもらい

人気投票を行うコンテストなどの出し物が今年は披露されました。

 

 

フィナーレは安慶田青年会が気持ちを込めて指導したエイサー演舞。

真剣な表情で、懸命に動作を合わせようとするひたむきさに

見る人の心も動かされ、会場の熱気は最高潮に達します。

 

開催にあたっては事前に実行員会の生徒が商店街青年部や

コーディネートを行うコザインフォメーションセンターのスタッフと

連絡を取り合いながらプログラムや進行について準備を行ってきました。

 

「コザに来た高校生たちが大学生になったり、社会人になった時に

コザのことを思い出してまた遊びにきてほしい」

商店街青年部の関係者はそういう思いで受け入れを続けているそうです。

 

 

「今だからできる体験をしてほしいし、自分の思い通りにならないことが

世の中にはたくさんあることを知ってほしいですね。

参加した生徒たちはチームプレーを学べるだけでなく

本土とは違う環境にある沖縄に入り込むことで、

共通するもの、違うものの両方を肌で感じ、

様々な立場からの情報をもとに自分で判断する力を育ててほしい」

このイベントの目的について語る担当教師の小泉先生によれば、

栄光学園でも授業中に米軍のヘリコプターが学校の近くを飛行したり、

米軍基地が近くにあったりという共通点があるそうです。

 

この取り組みを生徒たちはどう感じているのでしょう。

会場で発表を行った生徒さんにもマイクを向けてみました。

 

 

数時間の練習でこの完成度とは驚きの、

見事な琉球舞踊を披露してくれた生徒の一人は

「難しかったけどなんとかやれました。動作がゆっくりなので

ミスすると大きく見えるし・・・。でも、化粧も衣装も本格的で

それだけでテンションが上がりました」と語ってくれました。

 

沖縄は小学生の頃、家族旅行以来だそうですが、

「沖縄の人はとにかくフレンドリーで温かい。

初めての人とでも話せるのは沖縄だからだからできること」

だと、親しみの気持ちが伝わってきました。

 

 

同じく沖縄の伝統芸能、三線で『てぃんさぐぬ花』や

『シマンチュの宝』を演奏した一人は

「リコーダーくらいしか触ったことがない僕でも楽しんで演奏ができた」

と満足げ。お土産として買った三線を手に将来、近所の三線教室に

通うことになるかもしれないとも語っていました。

 

 

コザの風景をカメラに収めるコザグラフに参加した生徒は

「コザの街を5時間歩いてファインダーを覗くことで

街の様子が違って見えた」そうです。日本を代表する時計ブランド

SEIKOの古びたロゴサインを撮った作品でコンテストにみごと入賞。

 

時計のメーカーなのに時計を使うことなく、

古びたサインで時間の経過を表現しているのをスゴイと感じたそうです。

確かにコザの街を歩いていると、お寺や神社などの建築物などが伝える

ロングスパンの時間の経過とはまた違った、街の変化を感じられますよね。

 

 

ギネスの壁画にコザ栄光祭。このような取り組みもあって、

商店街には新たなお店もちらほら誕生しています。

その一つが2015年3月にオープンする「森の喫茶シンタ」。

オーナーの小森さんによれば「井戸端のように街の人が集まる場所にしたい」

とのこと。内装を手がけたのは同じく銀天街にある星屑工務店。

「小さな星屑も集まれば夜空を彩る星になる」

そういう思いが込められた名前と同じように、この銀天街も、

一人ひとりの魅力の集まりで光かがやくようになるのかもしれませんね。

 

 

 

コザ銀天街

住所/沖縄県沖縄市照屋(照屋交差点近く)

http://www.gintengai.net

 

 

 

〈コザ栄光祭に関する問合せ〉

一般社団法人 沖縄市観光協会 (コザインフォメーションセンター)

電話/098-939-4845

 

 

 

沖縄CLIPフォトライター 福田展也

 

 

 

 

 

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