沖縄観光情報:Qey Wordが読み解く2017@沖縄的キ→ワード <br/>〜オノレ 篇〜

Qey Wordが読み解く2017@沖縄的キ→ワード <br/>〜オノレ 篇〜

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初回投稿日:2018年01月11日
 最終更新日:2023年12月02日

Qey Wordが読み解く2017@沖縄的キ→ワード <br/>〜オノレ 篇〜


あけ(まして)おめで(とうございま)す。昨年末にUPしたコラムのVol.2は、2017年の自らの動向を振り返る【オノレ(己) 篇】。何と言っても、昨年の【オノレ】と言えば、2008年9月の沖縄移住からちょうど10年。と同時に、2012年4月に【CREATIVE UNIT Qey Word】としてフリーランスの道を歩み始めて5年…という、象徴的な年だった。まぁ、それと直接的な関係があるわけではないのだが、今、自分は【オノレ】のネクストについて深慮する“踊り場”に立っていたりも、する。エディター、ディレクター、ライター、カメラマンとしてメシを食ってきた(ている)のだが、情報テクノロジーの進化&LCC海外路線の充実等もあり、自らのマインドやアクト、そして進むべき次のステージに、新たな視点が芽生えつつ、あり。まぁ、“decade(10年)”の今だからこそ、そんな、対【オノレ】的クエスチョンを胸に秘めつつ、今年の抱負というか指針というか、ヴィジョンみたいなものを、クリアに宣言する契機&位置付けで、当Vol.2をリリース。あ、そうそう、(Vol.1から続く肝心の)「キ→ワード」は、吟味したら10個も出てきたので、ここは一つ“On/Off”、それぞれのtimeに分けて、セットアップ(写真は大体イメージっす)。

古宇利島大橋への道

<ON time>
■キ→ワード①ルーティーン
ま、つまり、普通に例年通りの仕事諸々(=「ルーティーン」)はこなしたに決まってるんだけど、特徴的な動きとしては、本島の北から南まで、特定エリアを集中的に攻める形がいくつか。例えば、北部は本部町(もとぶちょう)、今帰仁村(なきじんそん)、名護市(なごし)と、年間を通して、様々な仕事で20回くらい行った(ちなみに、かの有名な『ハートロック』はこの度、初チェック)。それから、前回もちょっと触れたけど、秋口頃、中部は、沖縄市(コザ)にみっちり滞在取材。こちらはグルメとかショップとかアレコレ(『プラザハウス』の『セニョールターコ』のタコスはmyタコス史上@沖縄でNo.3にランキング)。それと、夏から秋にかけて、糸満市(いとまんし)、豊見城市(とみぐすくし)、南城市(なんじょうし)辺りの南部はカフェ巡り的取材(こちらも初めてしっかり『ウミカジテラス』を歩き回ったけど、まあ気になったのは、那覇空港第二滑走路の拡張工事ね。なんていうか、海がどんどん狭くなる、っていうかね)。

ハートロック

■キ→ワード②広告・マーケティング
「広告」や「マーケティング」絡みの仕事もそこそこに。まあ制作サイドの名前が表に出ることは永遠に無い媒体なんだけど、この手のワークをこなすと世の動きが勉強になるから、いとありがたし。例えば、(これは2016年秋口くらいからの長期的なプロジェクトだったんだけど)3月頃、宜野湾市(ぎのわんし)辺りの某新築マンションのパンフ制作をマルっと担当。歴史とか経済とか米軍基地関係とか…、数値や固有名詞で宜野湾市を初めてシビアに掘り下げた。それと、大きな仕事として、某大手航空会社の「沖縄旅行」にて、ネタ出しから取材・撮影・執筆をマルっと担当。そして、県内で民泊物件の管理・運営を行う企業から、部屋撮りの仕事も相当数依頼をいただいた。これら全て広告的案件に付き、例年になくオノレのキャリアップに繋がった。

コンベンションセンターのトロピカルビーチ

■キ→ワード③離島
まぁこれは毎年恒例だけど、もちろん今年もいくつかの「離島」にトリップ。2月の石垣島(いしがきじま)、8月の久米島(くめじま)(本当は10月にも予定してたんだけど台風でキャンセルに…凹)と渡嘉敷島(とかしきじま)、10月のナガンヌ島などなど。いずれも観光取材という名の下、素敵なメモリーに昇華。離島仕事、今年もどしどしカモっ!

ウミガメ

■キ→ワード④スポーツ
上記で触れた石垣島ではトレイルランニング大会を。他にも、ポタリングやら、ヨガやら、リゾートゴルフやら、スポーツもろもろの取材も多数(但し、毎年恒例、my季節の風物詩たる「NAHAマラソン」は、後述の“インドの呪い”のため無念の欠場…凹。これに完走していれば、記念すべき「10回連続完走」だったので、本当に本気で本格的に、いと悔しし。でも、リベンジとして今年2月の沖縄マラソンにはエントリー。これで、完走すればフルマラソンは「10年連続完走」は、言える)。

石垣島ではトレイルランニング大会

■キ→ワード⑤チャレンジ
それから、新ジャンルへの「チャレンジ」として、ドローンに挑戦した。結局購入までには行かなかったけど、今年は本格購入も? そして、新ジャンルと言えば、『ジャスタビ』というドライバー・マッチングサービスに登録して、時々、バイト感覚で運転代行なんてのも。ま、この辺り、フリーランスなんで何でもありということで。

ビーチ

<OFF time>
■キ→ワード⑥海外
続いては、仕事以外のオフタイム。昨年は「海外」ネタが重厚。自身初となる国に2つも訪れた。3月のニュージーランドはキャンピングカーで北島を周遊。映画『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地でも知られる雄大なトンガリロ国立公園の荘厳さに心を奪われた。更に、11月はインド。世界遺産『タージマハール』や悠久のガンジス川。そして、人、動物、ゴミ、騒音など全ての圧倒的スケールにド肝を抜かれた。それと、3月には通算3回目となる台湾にも足を運んだ。

トンガリロ国立公園

■キ→ワード⑦ラジオ
以前もこなしていたが、また別の局となる「fm那覇(78.0MHz)」にて、「ラジオ」番組『オトナの放課後トーク スレッド!』のMCを(時々)担当。この番組では、音楽やファッションなど沖縄の新しいユース・カルチャーや伝統芸能・文化を、その中心にいるプレイヤーであるゲストを迎えて紹介。また、昨今の社会を賑わせている諸問題を各分野の専門家や当事者と共に提起、希望のある議論を通して、那覇を中心にポジティブな沖縄の未来を探る、そんなコンセプト。

「ラジオ」番組のみんな


■キ→ワード⑧ソーシャル活動
7月には、同じくフォトライターの福田展也さんが代表を務める『ポキナワ』にて、在沖米軍に関するテーマでの市民活動に汗をかいた。また、8月には『ペチャクチャナイト宜野湾#19』というプレゼンイベントに出演し、来沖10年の“Decade”をフックに、オノレの活動を発表。といった具合で、仕事とは全く関係の無い「ソーシャル」の場で、ビタ一文も“¥”にならない「活動」に、時々ドタマのスロットルを、ラディカルに絞り込んだ。

海岸からの眺め


■キ→ワード⑨アート
東京で『Art Center Ongoig』を主宰する実弟の小川 希(おがわのぞむ)が、夏に来沖(こういうのもやってるので、よろしければ応援してやって下さい→【Art Center Ongoingの10年間のドキュメント本を制作したい!】。共にラジオ番組でMCを務める沖縄芸術大学教授で美術評論家の土屋誠一(つちやせいいち)さん、そして(Vol.1でも触れた)沖縄現代アート界のホープ、映像作家の山城知佳子(やましろちかこ)さん、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞した若き写真家・石川竜一(いしかわりゅういち)くんなど、沖縄「アート」シーンの主人公達を接続。その後、山城さんは、実弟のオファーで東京の『TERATOTERA』主催となるアートイベントに出演、圧倒的グルーヴを現出させたとのこと。

小川さんの仲間たち


■キ→ワード⑩ヘルスケア
最後は、身体。「ヘルスケア」のお話。積年の暴飲暴食生活が祟り、6月頃、とある生活習慣病の宣告を拝受…。11月には、フットサルで肋骨にヒビ & 虫歯の治療と、3つの“ill”を抱えての、実はインド渡航だった(ちなみに、後日談としては、現地では、歯磨き時でさえミネラルウォーター使用など、口に入れるものは徹底的に気を付け、体調には万全を期していた。…が、最後の最後、帰国時「中国の航空会社だから」と言う理由に気が緩んだか、機内食で出された、現地では絶対に避けていた、みずみずしい“生野菜”を完食 → 即アウト。那覇空港の検疫にて人生初引っかかった後、何とか帰宅したものの、40度を発熱…。その後5日間、30分起きにトイレに駆け込む激動の、日々。ドクターには入院を強く推奨されたが、通院で勘弁してもらい、一日2本の点滴×3日間で、とうとう乗り切った。この一連の流れを、旅仲間の間では、“インドの呪い”として語り継がれている。もちろんネタとして)。と、身体のことで、四苦八苦した2017年だった(あちこちイロイロ出てますなそら。だって、40半ばだもの)。

インド渡航での写真


…という、上から下へ、西から東へ、まあ本当にあれこれあったものだ。そんなわけで、最後にまとめると。これらキ→ワードを断片的・無作為に、紡ぐと、アナグラム的に浮き上がってくる、【オノレ】的萌芽。まあ簡単に言って、つまるところソリューションとしては、旅、文化、国際交流、アート、ソーシャル・ネットワーキング、ダークツーリズム、教育、シンギュラリティ、そしてそれらを支えるインテリジェンスという強力な分母による、メディアのローンチ(まずはweb)。構想としては、沖縄を中心とする東北アジアを射程圏内とし、クリエイティブな現場に身を置く表現者を主たる構成者とした、表出のステージを構築する、ということ(若い人を育てる、という未来に向けた気概も、インクルード気味に)。来沖10年目というシンボリックなタームがもろ被りしたのは全く意図したことではないのだけれど、図らずもそんな象徴的なタイミングで、物事をスタートアップするってのも案外悪くなさげ。“新たなフェイズにチャレンジ&クリエイト”。That's 2018的【オノレ】のキ→ワード☆ということで、乞うご期待。

斎場御嶽(せーふぁーうたき)
 

小川 研(Qey Word)

~ もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP ~