『シマとの対話』/沖縄県立博物館美術館
- 知る
- 7
- Clip
post : 2015.04.11 23:00

4月になり、新年度を迎えましたね。進学進級する人、新しい仕事に挑む人、新たな目標に向かう人たちがいて、自分も、あらためて沖縄CLIPでやっていきたいことなど、今年度の目標を立ててみたくなりました。
それは誰かに誓うというよりも、自問自答するかのように、自分自身が目指したいことは何なのかと。
「仕事で依頼されての写真撮影もとても大切なのですが、“表現としての写真活動”も、これからも大切にしていきたい!」と、心から思ったことを宣言してみました。
すると、不思議なことが起り始めました。“自分自身に宣言”することで、スイッチが入り、本当に事が動き出したのです!

急きょ、新年度から沖縄の写真専門学校の講師をすることになったのですが、これも1年前に「あぁ、ここで講師の仕事が出来たらなんて素晴らしいのだろう!」と思っていたのが、巡り巡ってその機会が訪れたのです。
また、いいことばかりではありません。巡ってきたチャンスのひとつを躊躇していると、あっという間に目の前でチャンスが流れてしまったこともありました。展開の早さについていけない自分の不甲斐なさは残念ですが、焦ったり執着せず、一歩一歩前進するのみです。
すると、ひとつのチャンスが去ったあと、ちゃんと次のタイミングが訪れることもあるようで、あるかたから連絡が入り、急きょ面会することに。
その人物とは、詩人であり、演出家の平田大一さん。代表作としては、沖縄の創作エイサーの代表曲として有名な大ヒット曲『ミルクムナリ』の作詞や、15年以上のロングランを続けている現代版組踊『肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)』の演出を手掛けたり、数々の実績がある人物です。

平田大一さんが手掛けた舞台のワンシーン/世界遺産・座喜味城趾にて
お会いしてみると、「数年ぶりに、詩と写真のコラボレーション、『シマとの対話』をしないか?」というお話でした。
八重山諸島・小浜島出身の平田さんの詩と、五島列島・福江島出身の桑村が撮る琉球の島々の写真で、コラボで連載してきた『シマとの対話』というコーナーがありました。
5年ぶりに連載を再開するとしても、かつての媒体はもうありません。あらためてどの媒体に載せていけばいいものか?

『シマとの対話』/沖縄県立博物館美術館にて
スポンサーもありませんし、すぐにそのあてはありませんが、自分たちの中から溢れ出してくる映像(写真)と言葉をつむぎ、次々カタチに表現してアウトプットしていきたい! ブログからでもいいので、再スタートしていこう! と、決意が固まりました。
それがこちら、「新・シマとの対話」です。(毎月、1日と15日に更新予定!)
前回までの作品は書籍化され、現在ではほぼ売り切れ状態となっていますが、新しく生まれてくる作品たちも、いずれは書籍化していこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!
未来って、こうやって自分たちで作り出していけるものなのだ、ということをあらためて実体験しながら、進んでいこうと思います。
人生の旅の扉は、まるで本の章扉のよう。次の章にページ(未来)を開くのは、自分次第のようです。

「新・シマとの対話」
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
Information