沖縄第一ホテルの朝食は何故これほど人気なのか?
沖縄第一ホテルの朝食は何故これほど人気なのか?
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初回投稿日:2015.04.14
最終更新日:2024.04.01
最終更新日:2024.04.01
2013年11月の沖縄CLIPの記事でもご紹介した沖縄第一ホテル。実はこの記事は、沖縄CLIPの中でもずーっと上位を争う人気記事なんです。
今や、検索サイトで「沖縄第一ホテル 朝食」と検索すると、超有名グルメサイトと並んでこの記事が上位に表示されるほど。なぜそんなに、この沖縄第一ホテルの朝食は人気なのでしょうか?その秘密に迫るべく、編集部で改めて取材してきました!
沖縄第一ホテルは、沖縄県那覇市にある小さなホテルです。そのスタイルは”オーベルジュ”といったほうがしっくり来るかも知れません。創業は1955年。沖縄県内でも老舗のホテルで、2011年に那覇市の国際通り近くの一銀通りへリニューアル移転しました。沖縄観光といえばオーシャンビューのリゾートホテルが人気ですが、沖縄第一ホテルはそれとはまた違った魅力で人気を集めています。
その沖縄第一ホテルが誇る大人気の朝ごはんがこちら。メニューは全部で50品目585kcalと驚くほどのヘルシーさ。前回の記事 でも反響は大きかったのですが、実際に見るとそのボリュームとのギャップに驚かされます。 席についた時にも、テーブルににいっぱいのお皿が並べられていたのですが、食べ進めていくと空いたスペースにまた新しい次々とお料理が出されて、まるで宮廷料理を出されているような気分になります。
沖縄の伝統的な野菜を使ったたくさんのメニューの中から、いくつか個別にご紹介します。
◎ 紅いもとウコンのパン
総カロリーが585kcalだというのにパンが2つもいただけます。このパンには沖縄の特産品、紅芋とウコンが練りこまれており、彩りも鮮やか。 はちみつ・ブルーベリージャム・ごまペーストからお好みの味を選んでいただけます。特におすすめはごまペースト。濃厚なのに口当たりが軽やかでたっぷりつけていただくのがとても美味しかったです。
※紅芋やうこん(うっちん)についてはこちらも記事もぜひご覧ください。
・島の恵み、島の味 その17 紅芋 ・島の恵み、島の味 その26 うっちん
◎島人参とトマトの和え物
島人参(しまにんじん)は沖縄の人参で、一般的な人参より黄色く細長いのが特徴。沖縄の一般家庭ではよく食べられる島野菜です。トマトといっしょに和えた島人参は、さっぱりといただけるので朝にぴったり。
◎ 長命草のサラダ
こちらは生の長命草とおかかを和えたサラダ。長命草は「1株食べると、1日長く生きられる」と言われるほど栄養価の高い野菜で古くから沖縄で食べられてきました。この醤油をほんの少しかけていただくのもいいですが、何もかけずにいただくと長命草の独特風味が口の中に広がり、苦味まで美味しくいただけます。
◎ 苦菜の白和え
苦菜は沖縄の方言で「ンジャナ」と呼ばれ、炒め物にしたりお味噌汁にいれたりとよく食べられるお野菜です。琉球王朝の時代から風邪の予防薬として食べられていたそうです。白和えなので味がまろやかでお子様でも美味しくいただけます。
※苦菜(ンジャナ)については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
連載/島の恵み、島の味 その9 ンジャナ(苦菜)
◎ オオタニワタリのおひたし
こちらの少し変わった形のお野菜は「オオタニワタリ」。主に八重山諸島でよく食べられるお野菜でシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。葉の先がくるんとしていてかわいいオオタニワタリは、観葉植物としてもなじみ深い植物です。食用としていただくのは葉がやわらかい新芽の部分です。
◎ 生もずく
もずくは沖縄でよく食べられる食材のひとつ。低カロリーで食物繊維豊富なもずくは健康食としても人気があります。沖縄第一ホテルでいただいた生もずくは、シャキシャキと歯ごたえがしっかり残っていてとても美味しかったです。
※沖縄のもずくについては、こちらも記事もぜひご覧ください。
◎手絞りの豆乳、サクナ(長命草)ジュース、シークワーサージュース
こちらの3種のドリンクがいただけます。どのドリンクも余計な甘みがなくさっぱりとした味わいでした。特に驚いたのはシークワサージュース。シークワサーは、かなり酸味が強いので砂糖をたくさん加えてジュースにすることが多いのですが、沖縄第一ホテルのシークワサージュースは、ただ甘いだけではないシークワサー本来の風味を味うことができました。
その他にも、ゆし豆腐に宮古ぜんまいの油味噌添え、ターンムの素揚げ、ナーベーラーの酢味噌添えなどなど、沖縄の食材を活かしたお料理や、あまがしと季節のフルーツといったデザートまで。沖縄のフルコースを堪能することができます。
改めて振り返ると、沖縄第一ホテルの朝食は、どのお料理も素材の味を極限まで活かしたような自然な味わいでした。塩味や調味料の刺激をプラスする味付けというより、食感や味の違う素材同士の組み合わせそのものが、絶妙な味を引きだしている...そんな印象すら覚えました。観光で沖縄にいらっしゃる方だけでなく、沖縄在住の皆さんにとっても、改めて沖縄の食分化の原点を感じることができる貴重な場所だと思います。是非一度体験してみてはいかがでしょうか?
沖縄第一ホテル
- 住所 /
- 沖縄県那覇市牧志( まきし)1-1-12
- 電話 /
- 098-867-3116
- Webサイト /
- https://okinawadaiichihotel.ti-da.net/
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