秋の沖縄を満喫!オススメトレッキング『嘉津宇岳』
秋の沖縄を満喫!オススメトレッキング『嘉津宇岳』
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あそぶ
初回投稿日:2021.09.03
最終更新日:2024.04.12
最終更新日:2024.04.12
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食欲、芸術、スポーツ。。。魅力的な可能性をたくさん秘めている季節、秋。その半面、季節の変わり目や忙しい年末を乗り越えるために体の調子を 整えたい季節でもあります。そんなときにオススメが「山登り」。普段とは違った植物や景色をみることで日常からのトリップ感を味わえるし、運動不足も解消 出来ちゃう良いことづくし。秋から冬にかけての休みの日に、子供たちを連れて山登りに出かけます。
今回は我が家のオススメ山登りスポット第1弾「嘉津宇岳(かつうだけ)」をご紹介。
沖縄自動車道最北端の許田(きょだ)インターチェンジを降りて、58号線を北へまっすぐ進みます。名護市役所、21世紀の森公園を通り抜けて、左へ逸れる県道をまっすぐ屋部(やぶ)方面へ行くと勝山シークヮーサーの看板が見えてきます。そこを右折して夏の終わりが花さかりのトックリキワタに囲まれた山道を上がって、辿り着くのが嘉津宇岳。沖縄本島では、与那覇岳(よなはだけ)、八重岳(やえだけ)に次ぐ3番目の高さ(標高452m)を誇る山として知られています。
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やんばるの山の多くは、石灰岩が浸食してできたカルスト地形が特徴で、熱帯雨林の間にそびえたつように天に伸びる岩があちらこちらで見ることが出来ます。2億年もの時間を越えて鎮座する大石林山(だいせきりんざん)も「世界最北端の熱帯カルスト地形」として知られています。嘉津宇岳は円錐カルスト地形をしています。歩いてるとゴツゴツギザギザとした岩が出てきたりして、まるでノコギリの上を登ってるような感覚が味わえ、そこがなんとも登り応えのある山といえます。
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日射しの強い沖縄でも、亜熱帯の山の中では、大きなヘゴの葉が強い日射しを遮って日傘代わりになってくれます。木漏れ日を楽しみながら山道を進んでいきます。
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苔むした岩や、見慣れないダイナミックな岩など、普段目にすることの少ない光景を楽しむことが出来るのも山登りの醍醐味。汗ばんだ体に、すうっとさわやかな風が通る心地よさ。気分をリフレッシュさせてくれます。
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子供たちは普段見慣れない生き物に遭遇しないかと、あちらこちらをくまなくチェック。
すると、、、
いました、いました。
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岩に姿を似せて身を守るバッタや、
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木の幹に柄を合わせたキノボリトカゲ。
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鮮やかな緑色の体をしたサキシマカナヘビ。やんばるの森で出会える愉快な生き物たちに子供たちも大興奮。
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物怖じしない末娘はカナヘビのしっぽをつかんで記念にパシャリ。撮ったあとはもちろんリリースします。
散策を楽しみながら進む山道の終盤は急勾配になっていきます。嘉津宇岳の一番の難所は頂上付近。一人しか通れないほどの幅の岩場をよじ登っていきます。
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さすがの娘もちょっと怖そう。
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狭い山道から下を恐る恐る見下ろすと、広大な山脈をぐるりと見渡せます。なんて自分が小さいんだろうと息をのむ景色。さぁ、頂上が見えてきた! 手や足の置き場をしっかりと確かめながら、最後の急な岩場を一歩ずつ、二歩ずつ慎重に上っていきます。
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やっと頂上へ到着〜〜、子供たちはお決まりの「ヤーーッホォォォォォーー!!!」 山頂は10人が立っていられる程度の広さ。岩に座って記念撮影を子供たちに提案しましたが、誰一人答えてくれませんでした。
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頂上からの眺めは東シナ海から太平洋まで見渡せ、正に360度のパノラマ風景。西には今帰仁村(なきじんそん)から橋を渡る古宇利島(こうりじま)、遠くの方には伊是名島(いぜなじま)や伊平屋島(いへやじま)がかすかに見え、北は辺戸岬(へどみさき)、東はジュゴンが遊びにくると言われる辺野古(へのこ)の海が一望でき、沖縄の地形をぐるりと満喫できます。
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いかがでしたが? 小さな子どもを連れてゆっくり歩いても、片道40分程度。初めての方でも挑戦しやすく、ちょっとスリリングな場面も楽しめる山登り。おにぎり持参でゆっくり歩くもよし、たくさん歩いたご褒美に近所のキャプテンカンガルーのハンバーガーや、名護の老舗、宮里そばで沖縄そばを楽しむのもGOOD!
秋の嘉津宇岳で、スポーツ、芸術(山頂の絶景)、食欲を堪能してみてくださいね。
※近年、嘉津宇岳で滑落、遭難事故が多発しています。一部道幅が狭く危険な場所もありますので体調管理、服装、飲料など十分に装備した上で無理のない登山を心がけましょう。
嘉津宇岳
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