栄町市場内にパン屋さんがオープン! どこか懐かしいシナモンロール
栄町市場内にパン屋さんがオープン! どこか懐かしいシナモンロール
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食べる
初回投稿日:2023.04.22
最終更新日:2024.04.23
最終更新日:2024.04.23
日中は“市民の台所”、夜は“飲み屋街”と、ふたつの顔を持つ那覇市の栄町(さかえまち)市場は「ディープな沖縄を味わえるスポット」として知られています。
そんな栄町市場内に2023年3月20日にオープンしたのは『The Sakaemachi Arcade Bakery(ザ サカエマチ アーケード ベーカリー)』。
目指すのは、地域密着のパン屋さん
地元で愛され続けて10年。11年目を迎える『いまいパン』の店主 今井 陽介さんは「自家焙煎珈琲店のCOFFEE potohoto(ポトホト)さんから『栄町市場商店街を活性化させたい』と声をかけていただいたことがオープンのきっかけとなりました。いまいパンが目指しているのは『地域とともに誇らしく自分らしいパンづくり』です。ポトホトさんの強い想いに深く賛同し、栄町市場だったら地域に根ざした店舗を実現することができると思いました」と話します。
店舗のデザインを担当したのは、向作舎(こうさくしゃ)の上原一太(うえはらかずた)さん。木目を基調とし“栄町市場の雰囲気に合った、温かみを感じられるパン屋さん”を目指したそうです。
懐かしい気分に浸れるシンプルなパン
手作りパンのおいしさが伝わるパン棚には20種類ほどが並びますが、中でもイチオシは「あんバタこっぺ」と「ジャムパン」、そして「シナモンロール」。
「ポトホトさんのコーヒーに合うように」と開発されたシナモンロール。生地のしっとり感、生地とクリームの甘さのバランス、クリームに混ぜ込むレモンの割合や固さ、シナモンの強さ、シナモンロールの高さ調整など、理想を実現化させるために何度も試作を重ね、ついに完成。
2日間かけて仕上げるシナモンロール
生地は湯種製法(パン生地に使用する小麦粉の一部に熱湯を加えてこね、一晩寝かせる製法。こうすることで生地がお餅のようになる)を取り入れ、もっちりとした食感に。小麦粉の自然な甘みが引き出されているため、生地に混ぜ込む砂糖の量は減らして、甘さ控えめに。レモンを隠し味に使ったクリームは優しい甘さの練乳を配合し、どこか懐かしさを感じさせてくれるレトロなシナモンロールに仕上げました。
購入したパンはポトホトに持ち込みもOK
ポトホトでは、市場内で購入した軽食の持ち込みが可能です。
「The Sakaemachi Arcade Bakeryのシナモンロールに合うコーヒーを」とお願いしたところ、オレンジを思わせるようなキレイな酸味のある『ブルンジ ネンバ』を提案してくださいました。
爽やかでフルーティーなコーヒーは、クリームチーズのコクと酸味、シナモンの香りとよく合うのです。7〜9種類の豆を用意するポトホトで、コーヒーとシナモンロールのペアリングを楽しむ。そんな栄町市場の過ごし方はいかがでしょうか?
根強い人気の田芋あんぱん
こちらは、市場内で働く人たちやリピーターから人気の「金武町産田芋あんぱん」。
ねっとりとした舌触りが楽しめる田芋餡とモチモチ食感の求肥が入っています。
この日、店舗を切り盛りしていたのは「いまいパンの理念に共感して」と、2ヶ月前に北海道から沖縄に移住をしたスタッフの加津 裕香(かつ ゆうか)さん。「The Sakaemachi Arcade Bakeryは普段使いできるパン屋さんなので、気軽に立ち寄ってくださると嬉しいです」とまんべんの笑みで答えてくださいました。
人気の観光スポット巡り以外の沖縄を楽しんでみたい! という方は、地元の人たちが日常使いをするお店に立ち寄ってみては?
The Sakaemachi Arcade Bakeryは月、水、金の週3営業。シナモンロールは30〜50個限定なので、お早めにどうぞ。
The Sakaemachi Arcade Bakery(ザ サカエマチ アーケード ベーカリー)
- 住所 /
- 沖縄県那覇市安里385 新崎店舗109号
- 営業時間 /
- 11:00〜17:00頃
- 営業日 /
- 月曜・水曜・金曜
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