あなたは食べたことありますか?沖縄で味わえるちょっとユニークな野菜5選
あなたは食べたことありますか?沖縄で味わえるちょっとユニークな野菜5選
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初回投稿日:2015.07.01
最終更新日:2024.02.28
最終更新日:2024.02.28
沖縄の野菜といえばゴーヤーやナーベラーはとても有名ですが、沖縄の個性的な野菜はまだまだあります。キラキラ光る太陽の下で育った野菜には、ミネラルや栄養素も高く、色鮮やかで魅力がいっぱいあります。そこで、今回は沖縄の家庭で親しまれている県外では珍しい個性的な野菜を沖縄での調理方法と一緒に紹介します。
①ねっちょり感がやみつきになる?!「ターンム」
「ターンム」はじめて聞く人には不思議な名前ですね。「ターンム」とは、「田芋」の沖縄方言で、沖縄でも地方により「ターム」と呼ばれたりします。沖縄ではターンムは子孫繁栄の縁起物としてお正月やお盆には欠かせない食べ物です。ターンムを使った郷土料理はたくさんあり、その中でもターンム独特な調理法でドゥルワカシーがあります。
ドゥルワカシーとは泥煮のことで、田芋を煮るとまるで泥を煮ているかのように見えることから、このように呼ばれています。ターンムを茹でてすりつぶし、野菜や豚肉を加え、煮たものです。ねっとりとした食感に野菜や豚肉の旨みを含んだ逸品です。
その他にも、トゥンジージューシー(冬至の日に食べるジューシー、沖縄風炊き込みごはん)や、ターンムディンガク(田芋の田楽)、ムジ汁(田芋の茎が入った汁物)などの料理があり、最近ではデザートにも使われ、ターンムパイやターンムチーズケーキなどもあります。沖縄ではターンムは料理にお菓子、幅広く調理されます。また、栄養成分はビタミンCや鉄分が豊富に含まれ、紫外線の強い沖縄では、嬉しい野菜です。
②野菜として食べるんです!「パパイヤ」
沖縄県外ではパパイヤは完熟したものを果物として食べますが、沖縄では未完熟のものを野菜として調理して食べます。沖縄ではパパイヤを千切りにして、豚やツナと一緒に炒め煮したパパイヤイリチーがパパイヤのメジャーな調理方法です。
沖縄では家庭の庭にパパイヤの木が生えていることは珍しくなく、大量に採れた時は千切りにして冷凍保存し、夏の食卓によく上がる野菜の一つです。また、沖縄のスーパーで千切りにしたものがパックに詰められて売られていることもあるので、ぜひ探してみてください。
③香りが強い沖縄のヨモギ「フーチバー」
フーチバーとは琉球ヨモギのこといい、本土のヨモギと種類が異なり、本土のものより苦味が柔らかく香りは強いのが特徴です。本土では、草餅やよもぎ団子などお菓子に使われますが、沖縄ではフーチバーは沖縄そばやボロボロジューシー(沖縄風雑炊)、ヒラヤーチ(沖縄風チジミ)などの料理に使われます。
他にも、本土では珍しいヤギ汁を沖縄では食べますが、その時にもフーチバーは欠かせません。ヤギの香りをフーチバーがうまく調和してくれます。
フーチバーは様々な料理に香りを楽しむ野菜として欠かせず、スーパーでも売られていますが、道端でも自生しており、沖縄ではとても馴染みのある野菜の一つです。また、フーチバーは野菜としてだけでなく、沖縄では万病に効くとも言われ薬草としても幅広く利用されています。
④調理法により食感が変わるのが魅力的「ハンダマ」
葉の表は濃い緑色で裏は鮮やかな紫色の色どり綺麗な「ハンダマ」。ハンダマの茎は固いので料理には使わず、葉っぱをちぎって葉の部分を調理します。熱を加えるとぬるっとした食感に色合いもわかめのような深緑になります。お浸しやお汁に使ったり、色どりが綺麗なので天ぷらやサラダに使ったり、沖縄ではタコライスに使うカフェもあります。
また、ハンダマは鉄分を多く含むため、貧血に効果があり女性には嬉しい野菜です。
⑤ シカクマメ
名前の通り、四角形の断面に四方にひだがついた、珍しい形の「シカクマメ」。沖縄では「うりずん豆」とも呼ばれます。シカクマメはさやいんげんに似たシャキシャキとした食感に、ほのかな苦味がクセになる野菜です。シカクマメは茹でて天ぷらや炒め物、サラダ、和え物にしたりと様々な料理に使えます。
形も変わっているので、いろいろな切り方で見た目が変わるのも楽しいですね。抗酸化作用の強いカロテンやビタミンCも豊富に含まれ、美容に嬉しい野菜です。
沖縄県外ではあまり馴染みのない野菜ですが、沖縄に来たときはスーパーや商店街、沖縄料理店でこれらの珍しい野菜にも注目してみてはいかがでしょう。また、買って帰り旅の余韻を楽しむのもイイかもしれません。
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